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ついに3ナンバーボディになったのだが、海外向けの同型のカローラよりも日本市場のニーズに合わせてボディを小型化している。
ツーリングの荷室はスポーティなフォルムながら十分な広さが確保されていて使いやすい。後席の居住空間もこれだけあれば十分だ。
走りも乗りやすく快適で、操る楽しさも兼ね備えていて、ずっと乗っていたくなるような仕上がり。それを支えるのが、「TNGA」と呼ぶ新世代のプラットフォームだ。
フラット感があり走行中の視線のブレが小さく、操舵したとおり正確にラインをトレースしていける。剛性面では不利なはずのワゴンも剛性感が高く、セダンとワゴンで走りの印象にあまり差がないことも特徴だ。
ハイブリッドは最新世代の1.8L仕様となり、一昔前のTHSとは別物といえるほど踏み始めの反応がリニアで、低速から力強くトルクが立ち上がり走っていて気持ちが良い。
一方、カローラスポーツに設定された1.2Lターボではなく、新たに設定された1.8L自然吸気エンジン。万人向けの性格で、パワー感は控えめながら扱いやすい。
スポーティでスタイリッシュかつ実用性にも優れ、大幅に進化していながら価格は控えめ。ガラリと変わっても、ならではの伝統である「良品廉価」の考え方はしっかり受け継がれている。
スタイルワゴン2019年12月号より