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週末の行動範囲を大幅に広げてくれそうなルーフテント。
手がけたのはアウトドア用品のメーカーではなく、ハイエース用エアロパーツのトップブランド、ストーク。工作精度の高さはもちろん、使う人の立場に立ったおもてなしや気配りが各所に見受けられる。
キャンピングカーがひと昔前ほど特別な存在ではなくなり、グランピングという新しい発想も生まれるなど、成熟と多様化が進む国内のアウトドアレジャーシーン。
そんな流れをさらに加速させてくれそうな可能性を秘めているのがグラヴィス・ルーフテント。これまでこの分野は海外メーカー製の独壇場となっており、価格帯もエントリーモデルが40万円台前後からと高額だったため、十分な普及を見せるまでには至っていなかった。
そこでストークでは、エアロパーツの製作で培ってきた技術と設備を活かし、完全国内生産とすることで製作コストを軽減。25万円という魅力的なプライスを実現させている。
もちろん実用性やクオリティについても申し分ナシ。単純に海外製の作りを踏襲するだけでなく開閉操作のやりやすさや、快適な居住性を確保するための工夫の数々など、独自のアイデアが集約されている。
取り付けについては汎用設計となっており、3本ないし4本のルーフラックが装着できる車両であればステーションワゴンやSUVでもOK。就寝スペースを車上に追いやることで、ラゲッジの余裕も倍増。遊び道具をギッシリ積み込んで、さあ仲間達を誘って出掛けよう!
見た目以上に室内空間はゆったりとした広さ。3分割のマットレスは丸洗いも可能で、天井部分にはラバーのチッピング塗装を施すことで結露を防ぐなど、居住性や清潔さという点にも細心の注意を払う。
展開させる際は伸縮式のラダー(製品に付属)に登り、ボックス後方部分にあるロックを外し、ルーフを軽く持ち上げるだけ。
あとは左右のダンパーの力によりゆっくりと開いていく。
閉じる時は横幕部分に取り付けられた紐で横幕のたるみを押し込みながら、ルーフパネルを引き下ろせば完了。
慣れてしまえば30秒から1分程度で設営/撤収が可能だ。
ルーフパネルの表側には往年のアメリカンマッスルカーのパワーバルジ風デザインを採用。これもストーク流の遊びゴコロ。実用性の高さはもちろんだが、造形の美しさには複雑なエアロパーツの製造現場で長年に渡り積み重ねてきた経験が大いに生かされている。
横幕部分は防水素材が使用されているので、突然の雨に遭っても安心だ。
横幕は3面ともにファスナーで開け閉めすることができる。外側だけを巻き上げればメッシュの網戸にもなるのも便利。
その他、ダンパーのガス抜けなど万一の事態を想定し、脱着可能なストッパーも付属。
テント内の左右の隅には靴入れとして使うことができるポケットが備わる。
テントを閉じた際の厚みは前側が170mm、後側が275mm。
「キャンピングカーが欲しいけど、車庫に入らないから…」という人にもピッタリの薄型設計となっている。本体カラーはホワイトのみ。
●価格(税別):25万円
●内側サイズ:2000×1300mm
●総重量:65kg
●仕様:FRP製、伸縮ハシゴ(最長2.6m)付属
問:ストーク
tel.0120-123-211
URL:http://www.aero-stoked.com
福岡市中心部から車で約1時間。
那珂川市内のさらに奥、五ケ山ダムエリア内に今春オープンした本格的なレジャー施設。
オートキャンプスペースの他、愛犬と泊まれるドギーキャンプサイト、ホテル感覚のウォールテンテッドキャンプサイトなど、充実した環境が整えられている。
モンベル五ケ山ベースキャンプ
住所:福岡県那珂川市大字五ケ山461-1
電話:092-408-1711 定休日:火曜日
ライトキャンパースタイル 2019年8月26日発売号より
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