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ところがドイツの公道を走っていると、フルチューンのクルマはもちろん、ライトチューンやドレスアップを施したクルマすらほとんど見かけません。もちろんまったく存在しないわけではないのですが、日本と比べるとその割合は非常に少ないです。
ドイツにはチューニングやコンプリートカーを手がけるメーカーは数多く存在します。なかにはルーフやアルピナといった自動車メーカーとしての認可を受けている会社すらありますが、市民レベルでのカスタマイズは「まったく一般的ではない」といってよい状況です。
これにはどういった理由があるのでしょうか?今回のドイツ現地レポは、「ドイツでのクルマのカスタマイズがなぜ一般的でないのか?」。その理由を解き明かしていきたいと思います。
まずは、ドイツでクルマをカスタマイズする場合を考えてみましょう。
今月の給料が思いのほか多かったので、あなたは「このタイミングでホイールをインチアップしてみよう」と思い立ちました。家族の説得もなんとか成功し、以前から買おうと思っていたホイールの情報を公式サイト上で確認します。
ドイツの公道で使用できるかどうか、認可されているホイールかどうかを念入りにチェックします。大丈夫、このモデルはドイツの規格に適合していますね。このあたりは日本のルールと変わりません。インチアップに関する計算もクリアしたので、タイヤも含めて早速セットで購入します。
一週間ほどで届いた新しいホイールとタイヤを近くの整備工場に持ち込み、組み込みと各種調整をすませます。ねらい通り、愛車は前よりもずっとスタイリッシュに仕上がりました。気分もいいし、このままドライブにでも…。