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世間では、ポルシェはどういった印象を持たれているだろうか。 事故が多い?よく壊れる?維持費が高い?
様々な「誤解」についてはこれまでにも述べてきたが、今日はボクがどういった瞬間にポルシェを感じるのか、ということについて触れてみたい。
ボクがポルシェを感じる瞬間とは、「透明感」を体感する瞬間だ。
その「透明感」には色々なものがある。
イグニッションキーを捻ってエンジンをスタートさせたときの、混じり気のないサウンド。
エンジンの回転数を上げたときの、抵抗を感じさせない吹け上がり。
指一本分の角度にも正確に反応するステアリング。
言い換えれば、その「透明感」とは「ピュアさ」だと言っていい。
実際には、現代のポルシェは水冷化されているため、空冷時代に比べると補機類も多くなっているし、エンジンブロックには冷却水が通るから、空冷時代のような直接的なサウンドは望めないはずだ。
そして、ステアリングにもパワーアシストが追加されているから、昔のようなダイレクトさも、本来であれば感じられないのではないかと思う。
だがどうだろう。
実際にポルシェを運転してみると、まったく濁りが感じられず、何もかもが透き通って感じられる。
ステアリング操作やアクセルの操作、ブレーキに対し、瞬時に反応するのがポルシェといクルマだ。
思ったより反応が遅れたり鈍いということがないのはもちろんだが、予期したよりも「過剰な」反応や演出もない。 まさに自分が思った通りの反応がそこにある。
しかし、この「透明感」「ピュアさ」は言葉ではなんとも説明し難い。
だから、ここでひとつ端的な例を挙げてみよう。
ボクがポルシェについて知っておいてほしいことは、「転がり抵抗が極端に小さい」ということだ。
たとえば、走行中にクラッチを切ったり、PDK車であればギアをニュートラルに入れてみるといい。
※走行中、ニュートラルから、再びDレンジに入れるのはトランスミッションに悪いから、停止することを前提に行おう