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こういう依頼は初めてだ。
基本的に取材を受けることはあっても、自分で自分のことを書こうなんて思ったこともなかった。
基本的に自分は、「自動車業界では素人」的なイメージを先行させているから厄介だ。
世間が感じているイメージも想像がつかないし、気にしたこともない。
そんな自分がなぜカレントライフさんから記事の依頼が来るまでになったのか。
格段に特色のあるわけでもなく、「単なるクルマ好き」が高じてできあがった人間である。
1.HCC95(ヒストリックカークラブ95)の会長
2.イベントプロモーター?(参加者や見学者をいかに楽しませるかをメインにしているので一切儲けを取らない)
3.Old-timer誌(八重洲出版)、デアゴスティーニ等の連載を持つライター業
4.普段はまったくクルマに関係のない仕事で生計をたてている
※「1.HCC95(ヒストリックカークラブ95)の会長」がそれ以降のすべてに関連してくるので、そこだけは説明しておこう
ここに至るまでの過程は単純だ。
全校生徒6人で廃校になったほどの田舎に住んでいた中学生がニュースで見た「JCCAニューイヤーミーティング」。ここから物語がはじまる。
「世の中にこんなすごいクルマが走っているんだ!いつか見に行きたい!」
そんな思いを馳せたまま月日が流れ、24歳で上京したときに、当時横浜で行われていた「JCCAニューイヤーミーティング」を早速見に行くことにした。そのときの衝撃と高揚感は未だに忘れられない。
旧い車を「見る」から「乗りたい」に変わった瞬間だった。
上京した際、家にある家財道具といえば14型のテレビ一つしかない生活ではあったが、アルバイトでお金を貯め、オースチンヒーレーMk3を購入。早速、旧車のクラブに入会した。しかし、当時はとても情報が少なかったこともあり、余裕のある方々の趣味性が強かった。