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日本では動くカーモデルのホビーといえば「RCカー」や「ミニ四駆」がメインで、スロットカーというとあまりなじみがないホビーですが、アメリカやヨーロッパでは熱狂的な愛好家も多く、年間のシリーズ戦が開催されているほどです。
日本でも1960年代以降、断続的に小さなブームを繰り返しつつ根強いファンもいるのですが、残念ながら近年の日本でのスロットカーの縮小ぶりは如何ともしがたく、営業コースの縮小、廃業は相次ぎ、以前紹介したかの「カノカレかふぇ」のコースも閉鎖。スロットカーワールドも営業時間を縮小という有様です。もっとも、海外でもいくつかのスロットカーメーカーが廃業、撤退しているなどスロットカー市場の低調ぶりは日本に限った事ではないのかもしれません。
1/32スケールが世界的なメインストリームとなっている中、スロットカーの市場が弱い日本では1/24スケールの営業コースは少なく、筆者の住む名古屋の近郊では昔は3~4軒ほどあった常設の営業コースも今は2軒ほどしかなくなってしまいました。そのうちの1軒は営業時間を短縮するという有様です。しかし、その一方で世界的に有名なスロットカーシャシーメーカーの一つでもあるプラフィットを製造するバンプロジェクトがあるのが日本であったりもします。
1/24スケールのスロットカーの魅力はそのスケール値が示す様に、1/24スケールのプラモボディが載せられるということでしょう。トレッド幅やホイールベースも調整可能で、メインシャシーも軽自動車サイズから大型車サイズまでそろっているので、事実上1/24スケール(もしくはアメリカ1/25スケール)のカーモデルが存在する車両であれば全て再現可能です。もちろん、自分の愛車を再現して白熱のバトルということも可能です。
ただし1/32は完成品であるのに比べ、半完成品状態の1/24はベアシャシーとプラモボディを別々に購入し、ボディは自作、スポンジタイヤやボディマウントを搭載ボディに合わせて自分で加工する必要がある、というのが大きな違いでしょうか。