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クルマを買ってから後悔するか、買わずに後悔するか。確かに悩ましい問題ですね。買いませんか?なんて話が来るとちょっと辛いものです。苦痛というか悩ましいものではないでしょうか。まあ、少しクールダウンさせて、話をやり過ごせばそんな悩みもどこかへ行ってしまいます。しかし後から、ほぼ必ずと言ってよいほど「あのクルマ買っておけばよかった」と思うものです。これがないならば買わなくて正解だった、と断言できるのですけれども。なかなかそうはいかないものです。
しかしこのお題に対して一つ一つ話を整理し、解決していくとすると、文末のどちらが幸せになれるか?というくだり。これについては一言言わずにはいられません。というのも、そもそもクルマ選びの向こうに幸せがあると思っているのか、ということです。幸せのためにクルマ選びをしているのでしょうか。そりゃ、世知辛い世の中、クルマがあるから救われている、クルマだけが生きがい、励みだという人もあるかもしれません。しかし、それは幸せであるかないかという見地での選択をしているのでしょうか。私はそうじゃないのではないか、と思うのです。幸せになれなくても、このクルマを手に入れたい、と思ってみたり、そんなの関係なく、何の遠慮もなしにおもむろに人生の行く先に立ちはだかる。クルマとの縁とはそんなものなのではないかと思うのです。
まあ、こう考えると芋づる式に、ある、回答とまではいかないまでも、方向性が見えてきます。
そこまでの「ご縁なら行ったら良いじゃないか」というものです。幸福を望まずに、突如人生の選択を迫るようなクルマが現れたのであれば、たぶん、いろんな状況があなたの主体的な選択を待たずとも、真の縁があるクルマであれば導いてくれるに違いありません。今乗っているクルマが昨日まですこぶる快調だったのに、急に機嫌を損ねだす、とか。気になるクルマと同形車にやたらと街で遭遇するとか。はたまた、予算がないと思っていたところで満期を迎える金融商品の存在を「思い出す」とか。マイルドながら、明らかにこのタイミングで、ということは俺に、私に買えと言っているな!としか思えない状況が整い始めたりするのではないでしょうか。そうしたらあらがうことはないでしょう。