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一見しただけで状態の良さが伝わってくる、素晴らしいコンディション。各部のクロームパーツには、くすみや曇り、錆などもなく、まるでおろしたての新車のようです。シルバーのメタリック塗装の状態も良く、現地の方も「美しい!」と言いながらスマートフォンで撮影していました。ハンドル位置は左で、ヨーロッパ仕様として輸出された一台と考えられます。
トヨタ・初代セリカが登場したのは1970年。「ダルマ」「ダルマセリカ」の愛称でもおなじみです。ボディスタイルは当初クーペのみでしたが、1973年に今回ご紹介するリフトバックモデルが追加され、1977年まで生産が続けられました。リフトバックモデルはクーペモデルよりもより長く、より低いプロポーションになっており、その優美なスタイリングは国内外で高い評価を獲得します。写真の個体はエンブレムからわかる通り、最上位グレードのGTに次ぐモデル「ST」ですね。
実はCLでも以前、2017年7月20日公開の記事で、ドイツに生きる初代セリカについてご紹介したことがありました。ドイツで日本の旧車を見かけることはめったにないのですが、その中でも初代セリカに遭遇する機会は比較的多いように思えます。ドイツでの初代セリカの人気はどこからくるのでしょうか?モータースポーツに詳しい方ならピンとくるかもしれませんね。そう、トヨタ・セリカLBターボの存在です。