車種選びの際はライバル車とさまざまな部分を比較検討するなど熱心であっても、車種を決めた後に待っているグレード選びに関してはそれほど深く考えず、価格にのみ注目して決めてしまう、という声も耳にします。しかし車はグレードによって装備内容が異なるので、しっかりグレードごとの違いを把握して選ばないと、欲しい装備がなく不便を感じたりすることになりかねません。

ここでは、ダイハツ「タフト」のグレードについて、わかりやすく解説します。

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  • タフトのグレードは「X」「Xターボ」「G」「Gターボ」の4種類に加え、特別仕様車の設定がある
  • ベースグレードでも充実した装備内容になっている
  • タフトのおすすめグレードは「G」

タフトのグレード構成

タフトのグレードは「X」「Xターボ」「G」「Gターボ」の4種類があります。これらに加え、特別仕様車として「G」と「Gターボ」に「クロム ベンチャー」「ダーククロム ベンチャー」の設定があるため、計8種類の選択肢が用意されています。駆動方式はいずれのグレードでも2WD、4WDの選択が可能です。

また、ダイハツは2023年4月に、長引く車の部品供給不足による納期遅れをカバーする対策のひとつとして、一部車種にアイドリングストップ機構であるeco IDLEを省いた「eco IDLE非装着車」を設定しました。タフトもその対象に含まれており、全グレード、特別仕様車にeco IDLE非装着車の設定があります

eco IDLE非装着車は、アイドリングストップ機構が省かれ燃費の数値が通常仕様とは異なりますが、それ以外の装備内容などに差はありません。

なお、タフトの内装、安全性能については別記事で詳しくご紹介します。

タフトの内装について、詳しくはこちら

タフトの安全性能について、詳しくはこちら

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タフトのグレードごとの装備内容

ここからは、タフトのグレードごとの装備内容について見ていきましょう。

タフトの特徴はスクエアなボディ、張り出したフェンダーなどによる、今では珍しいほどの無骨さやタフさを感じさせるエクステリアデザインといえます。外径サイズがFF軽自動車最大(2020年6月、ダイハツ調べ)となる165/65R15の大径タイヤを全グレードに採用しており、軽自動車とは思えない存在感を持つのが魅力です。

出典:ダイハツ「タフト」室内空間・荷室

また、前席上に広がるガラスルーフ「スカイフィールトップ」はタフトの目玉装備といえます。圧倒的な開放感を演出し、これまでとは違ったドライブの楽しみ方ができそうです。紫外線を約99%カットしてくれるスーパーUVカット機能や赤外線をカットするIRカット機能のあるガラスを採用しているのもうれしいポイントです。

さらに、フルLEDヘッドランプ、運転席シートリフター、チルトステアリング、キーフリーシステムやプッシュボタンスタート、USBソケットといった一般的な快適装備も全車に備わっています。

〈グレード別比較表〉

グレードX/GXターボ/Gターボ
エンジンNA(自然吸気)エンジンターボエンジン
駆動方式2WD・4WD
燃費
(km/L、WLTCモード):標準仕様
2WD:21.4
4WD:21.1
2WD:21.3
4WD:21.1
燃費
(km/L、WLTCモード):eco IDLE非装着車
2WD:19.8
4WD:19.4
2WD:18.7
4WD:18.2
全長(mm)3,395
全幅(mm)1,475
全高(mm)1,630
最小回転半径(m)4.8

※特別仕様車の諸元はそれぞれのベースグレードに準じる
※eco IDLE非装着車の燃費以外の諸元は標準仕様に準じる

十分な装備が搭載された「X」/「Xターボ」

出典:ダイハツ「タフト」グレード・価格

〈グレード「X」「Xターボ」の車両本体価格〉

グレードXXターボ
駆動方式2WD4WD2WD4WD
価格:標準仕様135万3,000円147万9,500円144万1,000円156万7,500円
価格:eco IDLE非装着車132万円144万6,500円140万8,000円153万4,500円

先述のとおりタフトではフルLEDヘッドランプもグレードにかかわらず全車に搭載しています。LEDランプは省電力でより遠くまで明るく照らし出し、夜間の視界確保に貢献することに加え、先進的なニュアンスをエクステリアに追加してくれます。「X」「Xターボ」ではマニュアルレベリング機能付きです。

快適装備も十分なものがあることに加え、電動パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能といった運転のしやすさを向上させてくれる機能もあることに加え、オプションでスマートフォンと連携するディスプレイオーディオの追加も可能なので、エントリーグレードといっても使いにくさを感じるようなことはないでしょう。

ボディカラーは、タフトならではの「レイクブルーメタリック」「フォレストカーキメタリック」「サンドベージュメタリック」といったアースカラーを含むモノトーン5色が設定されています。なお、ホイールは15インチのブラック塗装のスチールホイールです。

より充実した装備内容の「G」/「Gターボ」

出典:ダイハツ「タフト」グレード・価格

〈グレード「G」「Gターボ」の車両本体価格〉

グレードGGターボ
駆動方式2WD4WD2WD4WD
価格:標準仕様148万5,000円161万1,500円160万6,000円173万2,500円
価格:eco IDLE非装着車145万2,000円157万8,500円157万3,000円169万9,500円

「G」以上のグレードでは、ホイールハウスやルーフヘッダーがブラックアウトする「ブラックフィニッシュ」が標準装備に。さらにLEDフォグランプが追加されることに加え、フルLEDヘッドランプがオートレベリング機能付きになり、メッキ加飾があしらわれ、エクステリアがぐっと引き締まった精悍なスタイルになるのが特徴です。

また、「X」「Xターボ」では選択可能なボディカラーが5色であるのに対し、「G」以上のグレードでは9色と、幅広い選択肢が用意されています。

なお、「G」「Gターボ」では、ドアアウターハンドル、アルミホイールなどを好みのカラーにカスタマイズできるオプション「スタイルパック」が選択可能です。より自分らしいスタイルを追求したい、個性を車でも表現したい方にはうれしいオプションではないでしょうか。

「Gターボ」の装備内容はほぼ「G」と変わりありませんが、「G」のアルミホイールがシルバー塗装であるのに対し、「Gターボ」ではガンメタリック塗装になります。

特別仕様車「クロム ベンチャー」

出典:ダイハツ「タフト」グレード・価格

〈特別仕様車「クロム ベンチャー」の車両本体価格〉

グレードG“クロム ベンチャー”Gターボ“クロム ベンチャー”
駆動方式2WD4WD2WD4WD
価格:標準仕様155万1,000円167万7,500円167万2,000円179万8,500円
価格:eco IDLE非装着車151万8,000円164万4,500円163万9,000円176万5,500円

2021年5月にラインナップに加わった特別仕様車「クロム ベンチャー」は、「G」と「Gターボ」に設定があります。
キャンプなどのアウトドアに似合うスタイルが特徴で、特別装備としてメッキのフードガーニッシュやバックドアガーニッシュ、前後シルバーアンダーガーニッシュやメッキドアアウターハンドルを装着し、より精悍な装いとなっています。インテリアにも随所にダークシルバー加飾があしらわれます。

特別仕様車「ダーククロム ベンチャー」

出典:ダイハツ「タフト」グレード・価格

〈特別仕様車「ダーククロム ベンチャー」の車両本体価格〉

グレードG“ダーククロム ベンチャー”Gターボ“ダーククロム ベンチャー”
駆動方式2WD4WD2WD4WD
価格:標準仕様155万6,500円168万3,000円167万7,500円180万4,000円
価格:eco IDLE非装着車152万3,500円165万円164万4,500円177万1,000円

2022年9月には、さらに「ダーククロム ベンチャー」も追加されました。「クロム ベンチャー」と同じく「G」「Gターボ」がベースであり、「X」「Xターボ」には設定されません。

ダークブラックメッキやガンメタリック塗装、ブラックマイカメタリックなどを随所にあしらい、「クロム ベンチャー」よりタフさを強めています

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タフトのおすすめグレードは「G」

タフトはベースグレードの「X」であっても充実した装備内容となっています。「スカイフィールトップ」や大径タイヤなどタフトの目玉といえる装備もしっかり搭載されていることに加え、安全性能や利便性も申し分ないですが、スチールホイールなのが若干気になるところです。

その点を考慮すると、アルミホイールを標準装備することに加え、「ブラックフィニッシュ」による精悍なスタイルが持ち味の「G」がおすすめグレードといえるでしょう。ボディカラーの選択肢が豊富な点や、「スタイルパック」でカスタマイズができるのも魅力です。

オプションパックの追加も視野に入れながら、お気に入りのタフトを手に入れましょう。

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よくある質問

Q1:タフトのグレード構成は?

A:タフトには「X」「Xターボ」「G」「Gターボ」の4種類のグレードに加え、特別仕様車「クロム ベンチャー」「ダーククロム ベンチャー」が「G」「Gターボ」に設定されているため、8つの選択肢があります。なお、すべてのグレードで2WD、4WDの選択が可能です。

Q2:タフトのグレードの違いは?

A:タフトの目玉装備といえる「スカイフィールトップ」や大径タイヤは全グレードで標準装備ですが、上位グレードになるとホイールハウスなどが「ブラックフィニッシュ」になり、アルミホイールが装備されるほか、「スタイルパック」というエクステリアをカスタマイズできるオプションの設定があります。

Q3:タフトのおすすめグレードは?

A:アルミホイールを標準装備することに加え、「スタイルパック」によってカスタマイズが楽しめる「G」グレードがタフトのおすすめグレードといえるでしょう。

※この記事は2023年12月4日時点の情報で制作しています

情報提供元: カルモマガジン
記事名:「 タフトのグレード別の特徴や違いを比較解説!おすすめは?(2020年~現行モデル)