- 週間ランキング
またアウトドアなどにも使える、荷室が広い商用バンもご紹介します。
ディーラーでの整備と販売の経験のある私が、徹底調査のうえ広い自動車をご紹介します!
2024年5月時点で販売されている乗用の軽自動車において、「室内長×室内幅×室内高」から求めた室内の体積を基に、室内空間が広い軽自動車ランキングを作成しました。
上位10位は、以下の表のとおりです。
順位 | 車種 | ボディタイプ | 室内の体積(m³)※ |
---|---|---|---|
1位 | スズキ「エブリイワゴン」 日産「クリッパーリオ」 マツダ「スクラムワゴン」 三菱「タウンボックス」 | キャブワゴン | 4.30 |
2位 | スズキ「ワゴンR」 スズキ「ワゴンRカスタムZ」 スズキ「ワゴンRスティングレー」 マツダ「フレア」 | ハイトワゴン | 4.19 |
3位 | スズキ「スペーシア」 スズキ「スペーシアカスタム」 マツダ「フレアワゴン」 マツダ「フレアワゴンカスタムスタイル」 | スーパーハイトワゴン | 4.12 |
4位 | 日産「ルークス」 三菱「eKスペース」 三菱「デリカミニ」 | スーパーハイトワゴン | 4.11 |
5位 | ホンダ「N BOX」 | スーパーハイトワゴン | 4.01 |
6位 | ダイハツ「タント」 ダイハツ「タントファンクロス」 スバル「シフォン」 | スーパーハイトワゴン | 3.93 |
7位 | スズキ「ワゴンRスマイル」 | ハイトワゴン | 3.90 |
8位 | スズキ「ハスラー」 マツダ「フレアクロスオーバー」 | SUV | 3.74 |
9位 | ダイハツ「ムーヴキャンバス」 | ハイトワゴン | 3.73 |
10位 | ホンダ「N-WGN」 | ハイトワゴン | 3.60 |
※体積は室内長×室内幅×室内高から算出。小数点第2位以下は切り捨て。室内サイズがグレードによって異なる場合は最大のもので比較
8位のハスラーとフレアクロスオーバーを除き、すべてワゴンタイプがランキングを占めています。コストパフォーマンスに優れた軽自動車として定評があるダイハツ「ミライース」やスズキ「アルト」のようなセダンタイプは、TOP10には1台もランクインしていません。
なお、ここではひとつの指標として室内長×室内幅×室内高から求めた体積で室内の広さをランキングしていますが、実際の軽自動車の室内空間はサイズどおりではありません。荷室部分のホイールハウスの出っ張りやドアアームレストなどがあるため、体積がそのまま実際の広さに直結するわけではないことに注意が必要です。
写真はエブリイワゴン
〈エブリイワゴン、クリッパーリオ、スクラムワゴン、タウンボックスの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,240 |
室内幅(mm) | 1,355 |
室内高(mm) | 1,315~1,420 |
体積(m³) | 3.99~4.30 |
車両本体価格 | エブリイワゴン:183万8,100円~ クリッパーリオ:195万3,600円~ スクラムワゴン:186万7,800円~ タウンボックス:192万1,700円~ |
ランキングトップに輝いたスズキ「エブリイワゴン」・日産「クリッパーリオ」・マツダ「スクラムワゴン」・三菱「タウンボックス」は、商用バンを乗用モデルにアレンジしたキャブワゴンです。
商用バンは荷物をたくさん積み込むことを前提とし、積載性に優れているのが特徴。そのため室内空間は別格の広さを誇ります。軽キャンパーなどにカスタマイズして使用する方も多いモデルであり、車中泊にぴったりの1台といえるでしょう。
クリッパーリオとスクラムワゴン、タウンボックスはスズキが生産するエブリイワゴンの供給を受けて各メーカーが販売するOEMモデルであり、実質同じ車です。
ベースモデルであるエブリイワゴンには標準ルーフとハイルーフの設定がありますが、そのほかのOEMモデルはハイルーフのみとなっています。エブリイワゴンの標準ルーフの場合、体積は3.99m3であり、ランキング5位のスーパーハイトワゴン、ホンダ「N BOX」と6位のダイハツ「タント」や「タントファンクロス」、スバル「シフォン」のあいだに位置します。
ワゴンR
〈ワゴンRシリーズ、フレアの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,450 |
室内幅(mm) | 1,355 |
室内高(mm) | 1,265 |
体積(m³) | 4.19 |
車両本体価格 | ワゴンR:129万4,700円~ ワゴンRカスタムZ:155万1,000円~ ワゴンRスティングレー:176万5,500円~ フレア:147万8,400円~ |
2位にランクインしたのはスズキのハイトワゴン「ワゴンR」シリーズと、そのOEMモデルである、マツダ「フレア」です。
ハイトワゴンは、オーソドックスなセダンタイプよりも全高を高く取ることによって室内の広さを確保したボディタイプで、ワゴンRはそのパイオニアといわれるモデルです。
今ではより背が高く、さらに室内の広さを追求したスーパーハイトワゴンが登場していますが、ワゴンRは室内高こそスーパーハイトワゴンより低いですが室内長が長いため、スーパーハイトワゴンをしのぐ広さを実現しています。
「ワゴンRカスタムZ」は、細目のヘッドランプを採用しシャープで洗練された雰囲気が魅力。ベースモデルには設定のないパッケージオプション「全方位モニター付きディスプレイオーディオ・スズキコネクト対応通信機装着車」や「全方位モニター用カメラパッケージ装着車」の選択が可能です。
「ワゴンRスティングレー」は力強く迫力のあるスタイルが特徴で、ターボエンジンのみの設定です。シリーズ内で最も高額であるため、装備は充実しています。
ワゴンRスティングレー
マツダが販売するフレアは、ベースモデルのワゴンRとワゴンRカスタムZに相当するモデルをラインナップしていますが、スティングレーに相当するグレードはありません。
フレア
スペーシア
〈スペーシアシリーズ、フレアワゴンシリーズの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,170 |
室内幅(mm) | 1,345 |
室内高(mm) | 1,415 |
体積(m³) | 4.12 |
車両本体価格 | スペーシア:153万100円~ スペーシアカスタム:180万1,800円~ フレアワゴン:154万1,100円~ フレアワゴンカスタムスタイル:200万6,400円~ |
室内の広さで定評のあるスーパーハイトワゴンの中で、最も上位にランクインしたのがスズキ「スペーシア」「スペーシアカスタム」、そのOEMモデルであるマツダ「フレアワゴン」「フレアワゴンカスタムスタイル」です。
2023年に登場した現行型は、広い室内空間を活かす工夫が随所に見られます。後席に標準装備される「マルチユースフラップ」は、フラップを引き出してオットマンとして使用したり、走行中に足を支えたりするほか、後席の座面に乗せた荷物の落下を防止するストッパーとしても使用できます。
また、後席を格納すると床面がフラットな状態で荷室が広がること加え、荷室高も拡大しているので自転車などの大型の荷物が積み込みやすいのもうれしいポイントです。自転車を乗せやすくサポートしてくれるガイドも先代型から継承されました。
スペーシアカスタムは、つやのあるブラックとメッキを組み合わせた大型のフロントグリルやメッキガーニッシュの採用により、存在感や上質感を高めています。さらに、ベースのスペーシアではオプション設定である運転支援機能「アダプティブクルーズコントロール」や「車線維持支援機能」が標準装備され、快適性、安全性も向上。ターボエンジンの選択も可能です。
スペーシアカスタム
「フレアワゴン」「フレアワゴンカスタムスタイル」の特徴はそれぞれスぺーシア、スペーシアカスタムに準じますが、グレード構成が若干異なります。また、スペーシアシリーズに設定のある「スズキコネクト」には対応していません。
フレアワゴン
ルークス
〈ルークス、eKスペース、デリカミニの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,200 |
室内幅(mm) | 1,335 |
室内高(mm) | 1,390~1,400 |
体積(m³) | 4.08~4.11 |
車両本体価格 | ルークス:163万7,900円~ eKスペース:154万7,700円~ デリカミニ:180万4,000円~ |
同サイズで4位の3車種は、日産と三菱の合弁会社NMKVのマネジメントのもとに開発されたスーパーハイトワゴンです。日産の主導で企画、開発が行われたモデルであり、軽自動車の域を超えた普通車のような質感の高さが魅力です。
パワーユニットやプラットフォームなどの基本コンポーネントは共通ではありますが、デザインなどモデルごとのキャラクターは若干異なります。
日産「ルークス」は親しみやすいデザインのノーマルモデルと、より上質な雰囲気を持つ「ハイウェイスター」の2タイプをラインナップ。後席のひざ周りも余裕があり、ゆったりと座ることができるほか、室内高も1,400mmあるので小さな子供であれば立ったままでの着替えも可能です。
三菱「eKスぺース」は、居心地の良さを感じさせるベージュのインテリアを採用。リアシートは最大320mmのロングスライドが可能なので、広い室内を活かしたさまざまなシートアレンジが可能です。前方にスライドすれば運転席と後席の距離が近くなるため、停車時に運転席に座ったまま後席の子供のケアをすることなども可能です。
ekスペース
同じく三菱の「デリカミニ」は、三菱を代表するミニバンとSUVを融合させたモデル「デリカD:5」のシリーズの一員として、アウトドアに似合う押し出しの強いエクステリアデザインを採用しています。4WD車は専用のショックアブソーバーや大径タイヤを装着し、悪路走破性を高めています。
デリカミニ
N BOX
〈N BOXの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,125 |
室内幅(mm) | 1,350 |
室内高(mm) | 1,400 |
体積(m³) | 4.01 |
車両本体価格 | 164万8,900円~ |
軽スーパーハイトワゴン人気を牽引するモデルといえるのが、ホンダ「N BOX」です。ホンダ独自のパッケージング技術「センタータンクレイアウト」によって実現したクラスを超えた広く快適な室内空間や、荷室の使いやすさに定評があります。
現行型は軽自動車最大級(2023年10月時点、ホンダ調べ)の室内空間を実現しており、大人4人が乗ってもゆったりとくつろげます。特に後席の快適性に配慮が見られ、前後シート間隔は2.0Lミニバン並みなので、大柄な方でも足を組んで座ることが可能です。
タント
〈タント、タントファンクロス、シフォンの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,125 |
室内幅(mm) | 1,350 |
室内高(mm) | 1,370 |
体積(m³) | 3.93 |
車両本体価格 | タント:135万3,000円~ タントファンクロス:168万8,500円~ シフォン:138万6,000円~ |
ダイハツ「タント」シリーズとそのOEMモデルであるスバル「シフォン」もスーパーハイトワゴンであり、ランキングの3~6位をスーパーハイトワゴンが占めています。
タントは助手席側センターピラーを前後ドアに内蔵する「ミラクルオープンドア」によって、ほかのスーパーハイトワゴンとは別次元のスライドドア大開口を実現しており、広い室内空間を最大限に活かせるのが特徴です。
ドア開口部が広いことに加え、室内高も十分あるので子供と手をつないだまま乗り降りしたり、雨の日は傘をさしてから車を降りたりすることができます。また、バックドアまで回り込まなくても大きな荷物を積み込めるなど、乗降性、利便性に優れている1台です。
タントファンクロスはタントをベースに、アウトドアを意識したスタイルに仕立てたSUVスタイルが特徴です。リアシートのシートバックとデッキボートの床面は防水仕様になっているので、濡れや汚れを気にせずにキャンプなどで使用したギアを積み込めます。また、ラゲッジルームランプやUSBソケットといった車中泊にうれしい機能が搭載されています。
タントファンクロス
タントのOEM供給を受けてスバルが販売する「シフォン」はノーマルタイプとカスタムタイプがあり、いずれにもミラクルオープンドアが標準装備です。
シフォン
ワゴンRスマイル
〈ワゴンRスマイルの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,185 |
室内幅(mm) | 1,345 |
室内高(mm) | 1,330 |
体積(m³) | 3.90 |
車両本体価格 | 135万1,900円~ |
スズキ「ワゴンRスマイル」は2位に登場したワゴンRの派生モデルではありますが、サイズ感が大きく異なるほか、ワゴンRはヒンジドアであるのに対し、ワゴンRスマイルはスライドドアを採用しているという違いがあります。
スズキのスーパーハイトワゴン、スペーシアとワゴンRの中間に位置するモデルといえるでしょう。スーパーハイトワゴンほどの広さは必要ないけれど、ある程度のゆとりとスライドドアの利便性、乗降性は欲しい、というニーズを満たす1台です。
ハスラー
〈ハスラー、フレアクロスオーバーの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,215 |
室内幅(mm) | 1,330 |
室内高(mm) | 1,270 |
体積(m³) | 3.74 |
車両本体価格 | ハスラー:151万8,000円~ フレアクロスオーバー:144万2,100円~ |
スズキ「ハスラー」は軽自動車では数少ないクロスオーバーSUVタイプのモデルであり、SUVではハスラーとOEMモデルのマツダ「フレアクロスオーバー」のみがランクインしています。
ハスラーはハイトワゴンとSUVを融合させたモデルであり、SUVモデルであっても室内が広く設計されています。室内高こそあまりないものの、室内長が大きいのでシートアレンジすれば長さのある荷物も余裕をもって積み込めます。
上位グレードにはドリンクホルダーを備えたパーソナルテーブルやシートバックアッパーポケットなども備わり、ロングドライブも快適に楽しめるでしょう。
OEMモデルであるマツダ「フレアクロスオーバー」は、室内サイズや燃費などの基本的なスペックはハスラーと同じですが、ボディカラーの選択肢などが異なります。
フレアクロスオーバー
ムーヴキャンバス
〈ムーヴキャンバスの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,180 |
室内幅(mm) | 1,345 |
室内高(mm) | 1,275 |
体積(m³) | 3.73 |
車両本体価格 | 146万3,000円~ |
キュートな車の代表格といえるダイハツ「ムーヴキャンバス」。現行型は先代モデルで人気を博した2トーンカラーの「ストライプス」に加え、シックで落ち着いた雰囲気のモノトーン「セオリー」をラインナップし、選択肢の幅を広げました。
ムーヴキャンバスもワゴンRスマイル同様、ハイトワゴンにスライドドアを組み合わせたモデルです。余裕のある室内空間であることに加え、保温機能付きのカップホルダーや運転席、助手席のシートヒーター、360°スーパーUV&IRカットガラスなど、室内の快適性を高める装備を多数採用しています。
N-WGN
〈N-WGNの室内サイズと車両本体価格〉
室内長(mm) | 2,055 |
室内幅(mm) | 1,350 |
室内高(mm) | 1,300 |
体積(m³) | 3.60 |
車両本体価格 | 131万7,800円~ |
ホンダの軽自動車「N」シリーズの中で、最も買いやすい価格帯を実現しているのが「N-WGN」です。
同社のスーパーハイトワゴンであるN BOXほどの室内の広さはありませんが、N BOXと同じパッケージング技術を採用しており、後席の足元には十分なゆとりがあります。さらに大型のアームレストを前席だけでなく後席にも用意し、どの席に座ってもひじを置いてくつろげるのもポイントです。
広さそのものだけではなく、ガラス面が広く開放感がある、シートの形状に配慮することで足を伸ばしやすくなっているなど、数値以外の要素によっても快適さは変わります!
「オートキャンプが趣味で快適に車中泊ができるモデルが欲しい」「サイクリングを楽しみたいからクロスバイクを積みたい」など、荷室が広い、もしくはフレキシブルな荷室の使い方ができる軽自動車を探しているのであれば、商用モデルという選択肢もあります。
商用の軽バンは本来配達業などで活躍する業務用モデルではありますが、今では乗用車感覚で使用できるおしゃれな軽バンも増えています。
ここでは、おすすめの商用の軽バンをご紹介します。
スペーシアベース
〈スペーシアベースの荷室サイズと車両本体価格〉
荷室長(mm) | 2名乗車時:1,205 4名乗車時:735 |
荷室幅(mm) | 2名乗車時:1,245 4名乗車時:1,265 |
荷室高(mm) | 1,220 |
車両本体価格 | 147万1,800円~ |
スズキ「スペーシアベース」は2022年に登場しその後モデルチェンジは受けていないので、先代のスペーシアがベースになっています。
一般的な商用モデルには見られない存在感のある大型のフロントグリルや洗練されたカラーリングが特徴で、隙間なく広がるフラットなフロアを実現していることに加え、荷室開口部も低く設計されているので荷物が出し入れしやすくなっています。
また、乗り心地の良いフロントシート、広々とした足元空間など前席の快適性も確保しており、商用モデルでありながら乗用車のスペーシアがベースであるという強みを活かした独自のパッケージングが魅力です。全車に標準装備であるマルチボードを活用すれば、ワーケーションや車中泊など、さまざまなシーンで活躍してくれるでしょう。
N-VAN
〈N-VANの荷室サイズと車両本体価格〉
荷室長(mm) | 2名乗車時:左1,510/右1,330 4名乗車時:785 |
荷室幅(mm) | 2名乗車時:1,235 4名乗車時:1,390 |
荷室高(mm) | 1,370 |
車両本体価格 | 136万5,100円~ |
ホンダ「N-VAN」は、乗用モデルのN BOXと同じ独自のパッケージング技術「センタータンクレイアウト」の採用により、荷室をとことんまで低床化、縦に大きく広がる空間を確保しています。
また、N-VANは助手席側のセンターピラーをなくす構造(ドアインピラー構造)を採用しています。助手席側スライドドアの大開口を実現しているため、助手席側とバックドア、2つの開口部で広い荷室をフレキシブルな動線で使用できます。
助手席とリアシートは座面ごと足元に収納できるダイブダウン機構を備えており、でこぼこが少ないスクエアな荷室は効率よく荷物が積み込めます。
アトレー
〈アトレーの荷室サイズと車両本体価格〉
荷室長(mm) | 2名乗車時:1,820 4名乗車時:1,005 |
荷室幅(mm) | 2名乗車時:1,265 4名乗車時:1,410 |
荷室高(mm) | 1,215 |
車両本体価格 | 156万2,000円~ |
※デッキバンを除く
ダイハツ「アトレー」は乗用のスーパーハイトワゴンベースである前述の2車種とは異なり、商用ならではのキャブオーバーワゴンです。そのため荷室長はスペーシアベース、N-VANよりもかなり長く、荷物が多く積めるのはもちろんのこと、車中泊の際ものびのびと過ごせます。
リアシートは足元スペースに収納できる水平格納式を採用しているので、フラットな状態でフロアが拡大します。また、エンジンを停止していても簡単に車内換気ができるポップアップ機構付きのリアガラスや小物が収納できるデッキサイドポケットなど、車中泊を想定した装備も採用しています。
従来の商用バンはいかにも業務用という雰囲気でしたが、近年はここでご紹介したように、ルックスが良く快適性や安全性も考慮されているモデルが増えています。乗用モデルにこだわりがないのであれば、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
広い軽自動車を選ぶ際には、以下の点もチェックしておくことをおすすめします。
大きな荷物を積み込みたいときはシートアレンジが前提になりますが、後席を倒す、もしくは格納する以外にもアレンジできるとより便利です。
後席のロングスライド機能があるモデルであれば、倒さなくても前にスライドするだけである程度は荷室が拡大でき、手間がかかりません。
また、この記事のランキングでご紹介したモデルに関しては、後席の分割可倒機構はほぼ標準装備ですが、コストを抑えたセダンタイプの場合は後席が倒せない、もしくは分割可倒式ではなく一体可倒式であるケースがあります。
分割して倒せるタイプであれば、後席に1人乗せた状態で荷室の拡大ができますが、一体可倒式の場合は後席を倒してしまうと2人しか乗れません。フレキシブルなシートアレンジができるほうが、使いにくさを感じるシーンが少なくなるのでシートアレンジのバリエーションは必ずチェックしておきましょう。
軽自動車に限ったことではありませんが、どうしても車は後席の快適性が犠牲になりがちです。
日常的に使用するのは2人、という場合はそれほど気にする必要はありませんが、頻繁に後席を使用するのであれば後席の広さ、快適性は重要です。後席の乗員が足を組める程度の広さがあるか、リクライニング機能やスライド機能があるのかがポイントになります。
また、後席は空調が行き渡らず、前席は快適でも後席は暑い、または寒い、というケースが少なくありません。そのため、車内の温度差を解消して快適な状態に導くサーキュレーターなどの快適装備がある車を選ぶといいでしょう。
近年人気の軽スーパーハイトワゴンは室内空間が広く人気がありますが、軽自動車の中ではボディサイズが大きく、スライドドアを搭載しているため車両重量も重たい傾向があります。軽キャブワゴンも同様です。
そのため、セダンタイプなど広さを売りにしていないモデルと比較すると、燃費が悪化する傾向があります。例を挙げると、セダンタイプのダイハツ「ミライース」は25.0km/L*であるのに対し、スーパーハイトワゴンのホンダ「N BOX」のNAエンジンは21.5~21.6km/L*です。
特に車の使用頻度が多い方はガソリン代がかさみがちなので、広い軽自動車を選ぶ際には自身が納得できる燃費かどうか、よく検討しましょう。
軽自動車でもマイルドハイブリッドシステムを搭載しているモデルもあるので、そういった燃費性能が高いモデルを選ぶのもひとつの方法です。マイルドハイブリッドシステムが標準装備のスーパーハイトワゴン、スズキ「スペーシア」なら、23.1~25.1km/L*を実現しているのでセダンタイプと大きな差はありません。
*いずれも WLTCモード、2WD車の燃費
なお、軽自動車の燃費について知りたいならこちらの記事もおすすめです。
日常的に多くの荷物を積む、あるいは自転車などの大型の荷物を積む機会が多いなら、「積み込みやすさ」も確認しておきましょう。
荷室開口部が低く設計されていれば、大きな荷物や重たい荷物も無理なく積み込めます。中には自転車を積み込むガイドがあるモデルや、積み込んだ後にスタンドが安定しやすい仕様のモデルもあります。
また、床面がフラットになる軽自動車であれば、クーラーボックスなども安定して積み込めるほか、荷室を区切って使用できるボードがあるモデルなら、シーンに合わせて荷室をアレンジできます。
長く愛用できる1台を選ぶには居住空間の広さに加え、燃費や安全装備の充実度なども確認しておくといいでしょう。ガソリン代が高騰している今、燃費性能は特に重要な車選びのポイントといえます。
「欲しい車が高い…」「予算オーバー」
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広い軽自動車に関するよくある質問と回答をまとめました。
A:乗用軽自動車で最も室内空間が広いモデルは、スズキ「エブリイワゴン」とそのOEMモデルである日産「クリッパーリオ」、マツダ「スクラムワゴン」、三菱「タウンボックス」です。
A:スズキ「ワゴンR」やマツダ「フレア」はランキング2位の室内の広さでありながら、スーパーハイトワゴンほどの高さがないためふらつきにくく、乗りやすいモデルです。また、「ミラクルオープンドア」によって大開口を実現しているダイハツ「タント」も乗り降りがしやすい軽自動車といえるでしょう。
A: ダイハツ「タント」とホンダ「N BOX」は、どちらも全高を上げて室内空間の広さを確保したスーパーハイトワゴンです。室内長×室内幅×室内高から求める体積を比較すると、タントよりもN BOXが広いです。
スズキ「スペーシア」とホンダ「N BOX」との比較では、スペーシアがより広い室内空間を実現しています。
A:荷室の広さでいえば、荷物をたくさん積むことが前提になっている商用モデルもおすすめです。スズキ「スペーシアベース」やホンダ「N-VAN」などは商用モデルでも乗用車に近い感覚で使用できます。乗用モデルであれば商用バンベースのスズキ「エブリイワゴン」などがおすすめです。
※この記事は2024年5月時点の情報で制作しています