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法定点検とは何か、車検との違いを踏まえながら見てみましょう。
法定点検とは、道路運送車両法で定められた、車の安全性を確保するための定期的な点検です。主に、ブレーキやタイヤ、ライト類など、車の安全運転に直結する部分をチェックします。点検項目は車種や使用年数によって異なりますが、自家用乗用車または軽自動車であれば、1年ごとに29項目(12ヵ月点検)、2年ごとに60項目(24ヵ月点検)が検査対象となります。
法定点検を適切に行うことで、車の不具合を早期に発見し、事故を未然に防ぐことができます。
また、法定点検のほかに、ドライバーは走行距離や運行時の状態から判断した適切な時期に、日常点検を行う必要もあります。日常点検では、目視などによる15項目の点検項目が定められています。
車検は一般的に24ヵ月点検と同じ時期に行われることから、混同している方もいるかもしれませんが、これらは別物です。
車検は正式には「自動車検査登録制度」と呼ばれ、車が道路運送車両法に定められた保安基準に適合しているかを確認する検査です。初回は新車登録から3年後、それ以降は2年ごとに受けます。
法定点検では車が故障することなく安全に走行できるか点検するのに対し、車検では基準に適合しているかを検査する点が大きく異なるといえるでしょう。また、ブレーキパッドの減りといった、パーツの摩耗・劣化など、車検だけではカバーしきれない部分を点検しているのが法定点検であるともいえます。
なお、車検を受けなければ罰則があるのに対し、法定点検は義務ではあるものの、自家用車の場合に不履行により罰則が適用されることはありません。しかし、受けていないことで事故を起こさないよう、必ず行うようにしましょう。
法定点検の費用はディーラーや整備工場など、点検を受ける場所によって異なるものの、一般的に12ヵ月点検は10,000~20,000円程度、24ヶ月点検で20,000~30,000円程度かかります。
なお、法定点検は自分で行うことも可能です。その場合、費用は基本的にかかりませんが、安全にかかわる点検であることから、専門業者に依頼することをおすすめします。
※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています