トヨタのFRスポーツカー「スープラ」は、トヨタのスポーツフラッグシップといえる車です。現行型はトヨタのモータースポーツ部門である「TOYOTA GAZOO Racing」が扱うスポーツカーシリーズである「GR」において、初めてグローバル展開されるモデルでもあります。

ここでは、スープラの特徴やグレードによる違い、販売価格や中古車の相場価格などをご紹介します。

  • 現行のスープラの特徴の1つとして、BMWとの共同開発であることが挙げられる
  • スープラには、3つのグレードが設定されている
  • スープラは、中古車も視野に入れながら購入を検討するのがおすすめ

トヨタ「スープラ」の特徴をピックアップ

スープラは、2002年の先代モデルの終了から約17年を経て復活し、大きな話題になりました。

伝統のFR+直列6気筒エンジンの搭載、BMWとの共同開発など注目すべきポイントが多くあります。

特徴1:FR、直列6気筒エンジンを伝統的に採用

スープラは、もともと日本国内では「セリカXX」としてデビューしたモデルで、1986年にデビューした3代目モデル以降、北米と同じ「スープラ」という名称に変更された経緯があります。

初代モデルといえる「セリカXX」の時代から、歴代モデルが一貫して直列6気筒エンジンを搭載するFRモデルであるということは、スープラの大きな特徴といえるでしょう。

2019年5月に登場した現行モデルにおいては、3.0L直列6気筒エンジンのほか、気軽にスポーティーな走りが楽しめる、チューニングが異なる2種類の2.0L直列4気筒エンジンをラインナップしています。

特徴2:現行型はBMWとの共同開発

スープラの現行型は、BMWとの包括提携による初のモデルです。これは先述したFR+直列6気筒エンジンを実現するためと言っても過言ではなく、スープラの伝統のパッケージングに対するトヨタのこだわりがうかがえます。

兄弟車にあたるのはBMW「Z4」ですが、エンジンやプラットフォームといった基本コンポーネントを共有するものの、それ以外はそれぞれ別に開発が進められました。そのためスープラはスポーツクーペであるのに対し、Z4はソフトトップの2シーターオープンカーであるなど、個性が異なります。

なお、スープラはオーストリアのマグナ・シュタイヤー社グラーツ工場で生産され、日本国内ではトヨタの元町工場を経由して販売されます。

特徴3:専用のコネクティッドサービス「Toyota Supra Connect」を採用

全車に車載通信機「DCM」を搭載し、スープラ専用のコネクティッドサービスである「Toyota Supra Connect」が提供されるのも現行型の魅力のひとつです。

専用のスマートフォンアプリを通じてドアロックやロックの解除、車両の位置特定などができる「リモートサービス」や、急病や事故といった緊急時に専任オペレーターのサポートが受けられる「エマージェンシーコール」といったさまざまな機能が利用できます。

さらに、オプションの「Toyota Supra Connect サービス」では天気やニュース、Googleマップと同様の検索結果表示、指定した目的地の情報や周辺情報を表示する機能なども搭載しており、スポーツモデルであっても日常的な使い勝手にも配慮されていることがうかがえます。

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トヨタ「スープラ」のグレードラインナップ

スープラのグレードは「SZ」、「SZ-R」、「RZ」の3種類です。

扱いやすさが魅力のグレード「SZ」

エントリーグレードといえる「SZ」は、最高出力197ps、最大トルク320Nmの2.0L直列4気筒エンジンを搭載し、日常生活において街なかから高速道路まで、スポーツモデルならではの爽快な走りを気軽に楽しめるのが特徴です。

走行状況に応じて4輪のショックアブソーバーの減衰力を変化させる「アダプティブバリアブルサスペンションシステム」や、旋回性能、安定性を向上させる「アクティブディファレンシャル」は搭載されません。

軽快なスポーツ走行が楽しめるグレード「SZ-R」

「SZ-R」に搭載されるエンジンは2.0L直列4気筒エンジンではあるものの、最高出力258ps、最大トルク400Nmまで引き上げられており、「SZ」のハイパフォーマンスモデル、といえる位置付けのグレードです。

「アダプティブバリアブルサスペンションシステム」や「アクティブディファレンシャル」が標準装備であることに加え、しなやかさとグリップ性能を両立させたタイヤ「MICHELIN PILOT SUPER SPORT」を装着し、走りの質感が高められています。

トヨタのスポーツフラッグシップを担う「RZ」

「RZ」は3.0L直列6気筒エンジンを搭載する最上位グレードです。現行型のデビュー時は最高出力340ps、最大トルク500Nmでしたが、2020年4月の改良で最高出力387psにまで引き上げられました。

さらに、2022年4月には顧客から強い要望があったというマニュアルトランスミッションを新設定しており、現在は8AT、6MTから選択できます。

内装はスポーティーさと上質さを演出するイグニッションレッドを採用、オプションでタン、もしくはブラックの本革シートの選択が可能です。

トヨタ「スープラ」を買うならコストはどのくらい?

スープラの新車の車両本体価格と、中古車の相場価格をご紹介します。

トヨタ「スープラ」の新車の価格

スープラの新車の販売価格は、以下のとおりです。

SZ 8AT:499万5,000円

SZ-R 8AT:601万3,000円

RZ 6MT:731万3,000円

RZ 8AT:731万3,000円

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※2024年6月22日時点の金額

トヨタ「スープラ」の中古車の価格

スープラの現行型の2020年モデル、2023年モデルの中古車市場の相場は以下のとおりです。

2020年モデル:525~705万円程度

2023年モデル:725~785万円程度

※カーセンサーにおける2024年6月22日時点の相場

スープラで、自分の求める走りを追求できる1台

スープラはグレードによって走行性能が異なり、価格差も大きいといえます。スープラならではの走りを楽しめる直列6気筒エンジン搭載モデルは新車価格が700万円を超えているので、中古車も視野に入れつつ自身に合ったスープラを見極めることが大切です。

※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています

情報提供元: カルモマガジン
記事名:「 トヨタ「スープラ」に乗りたい!グレードや価格を解説