ホンダ eはどんな車?特徴やグレード、価格をわかりやすく解説
ホンダ初の量産ピュアEVである「ホンダ e」。同社の人気軽自動車「N-ONE」を彷彿とさせる丸目のヘッドライトなど、ペットのような愛らしさを感じさせるエクステリアデザインが印象的なモデルです。2020年10月にデビューしたモデルではありますが、約3年後の2024年1月に生産が終了しており在庫がなくなりしだい販売も終了となるので、今後入手するには基本的に中古車になってきます。
ホンダ eはどのような車なのか、特徴を詳しく解説します。また、新車価格や中古車の相場も見ていきましょう。
- ホンダ eはホンダ初の量産型のピュアEV
- ホンダ eは、多くの先進機能を搭載しているなどの特徴がある
- ホンダ eの中古車価格は、280万~420万円程度となっている
ホンダ eのおもな特徴とは?3つをピックアップ
ホンダ eは100%電気で走行するピュアEVであり、駆動方式はRR(リアモーター・リアドライブ)を採用しています。
そのほかにも、ホンダ eの特徴となる部分を解説します。
特徴1:ワイドビジョンインストルメントパネルを標準装備
ピュアEVらしく、先進機能を多数搭載しているのがホンダ eの大きな特徴です。
その象徴といえるのが、量産車において世界初(2020年8月時点、ホンダ調べ)の5つのスクリーンを水平配置した「ワイドビジョンインストルメントパネル」です。
「ワイドスクリーン Honda CONNECTディスプレイ」として機能し、6つのアイコンからアプリを起動したり、運転席と助手席側の画面の入れ替えたりなどもできます。
マルチタスク機能も搭載しており、運転席側ではナビとして使用しつつ、助手席側では音楽アプリを操作するなど、2名での同時操作が可能です。
特徴2:ドアミラーの代わりにカメラを搭載
ホンダ eは、ドアミラーを搭載していません。通常のドアミラーの設置位置にはカメラを搭載する「サイドカメラミラーシステム」を採用しています。
これは世界初(2020年8月時点、ホンダ調べ)の量産車標準装備となる機能で、車両の左右に170万画素の高精細カメラを配置し、カメラで捉えた映像をワイドビジョンインストルメントパネルの左右の端にある視認性の良い6インチの大きなディスプレイで確認できるシステムです。
また、サイドカメラはコンパクトなサイズを実現し車幅内に納めているので、狭い路地などでのすれ違い時などにぶつけるリスクが低減されているのも特筆ポイントです。
特徴3:Honda パーキングパイロットなど、充実した先進安全技術を採用
駐車支援システム「Honda パーキングパイロット」をホンダ車で初搭載したモデルがホンダ eです。
「Honda パーキングパイロット」はステアリング操作からアクセル・ブレーキ操作、シフト操作までをシステムが自動で制御し、駐車時や出庫時のサポートを行う機能です。駐車枠がある場合の並列駐車や縦列駐車はもちろん、斜め駐車や駐車枠のない駐車場でも作動します。
駐車が苦手な方も楽に駐車や出庫ができることに加えて、街なかの狭い駐車スペースでも安心して駐車できることもメリットといえるでしょう。
ホンダ eはこのほかにも11の機能を含む先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」を標準装備、さらに車両を真上から見下ろしたような映像を表示してドライバーから見えにくいエリアを可視化し、安全確認を支援する「マルチカメラビューシステム」も搭載。安全装備はかなり充実しています。
ホンダ eの基本的な性能
ホンダ eは、ホンダ初の量産型のピュアEVであり、EVならではの本質を活かし、柔軟な発想で未来を見据えて作り上げられました。
国産のコンパクトなサイズ感のピュアEVといえば日産「リーフ」がありますが、リーフよりも遅れてのデビューにもかかわらず、一充電走行距離は259km(WLTCモード)であり、322~450km(WLTCモード)を実現しているリーフよりも短いのです。
これはホンダ eが「都市型コミューター」として、セカンドカーとしてのニーズも満たすモデルとして位置付けられていることに理由があります。最小回転半径は4.3mで小回りが利き、乗車定員は4名と軽自動車感覚で使用できるモデルといえるでしょう。
ホンダ eを、新車・中古車で買うならいくら?
ホンダ eの新車の販売価格と、中古車の相場価格をご紹介します。
ホンダ e 新車の価格
2024年6月時点で、新車で購入できる「ホンダ e Advance」は495万円です。
ホンダ eは2024年1月で生産を終了しているモデルであるため、生産分が売り切れ次第販売終了となります。現時点でも一部のカラーが選択できないケースがあるので、注意が必要です。
ホンダ e 中古車の価格
ホンダ eは2020年に登場したモデルでありまだあまり年数が経っていないこと、また元々流通台数がそれほど多いわけではないため、中古車市場でも販売台数が少ないモデルといえます。
登場翌年の2021年式から2023年式までの相場は、以下のとおりです。
2021年式:280~340万円程度
2022年式:300~340万円程度
2023年式:360~420万円程度
ホンダ eは個性的な車が欲しい方におすすめの1台
ホンダ eは未来感のある、少し先の時代の自動車を体感したい方に最適な1台です。
また、環境に対する意識が高い方はもちろん、流通台数が少ないモデルでもあるので周りと被らない車が欲しい方にも良い選択肢となるのではないでしょうか。
※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています