日産「アリア」は、期間限定でオープンした日産の体験型エンターテインメント施設「ニッサン パビリオン」にて、2020年7月にワールドプレミアされました。

日産初のクロスオーバーEVであるアリアの特徴やグレード構成、販売価格などについて解説します。

  • 日産「アリア」はコネクト技術や運転支援など、最新の機能が搭載されている
  • 日産「アリア」には3つのグレードがある
  • 日産「アリア」の新車の車両本体価格は、659万100円から

アリアがどのような車かわかる3つのポイント

アリアは100%電気の力で走行するピュアEVです。最新の技術を多数搭載するEVモデルは先進性が高く利便性を高める機能や安全装備も最新のものが採用されます。

ここでは、アリアの魅力といえる部分をご紹介しましょう。

特徴1:安定した、揺れの少ない乗り心地

アリアでは、EV専用のプラットフォームが新開発されました。また、重量のあるバッテリーを車体の中央に配置することで低重心と均等な前後重量配分を両立させたことに加え、フロア剛性を高めるとともにサスペンションにも高剛性のパーツを使用、高い操縦安定性と、揺れの少ない快適な乗り心地を実現しています。

また、多彩なニーズに対応するよう、65kWhと90kWhの2つのバッテリーサイズをラインナップ。バッテリーは最大130kWの急速充電に対応、CHAdeMO急速充電器を使用した場合、30分の急速充電で最大375km分の充電が可能です。

特徴2:先進的なコネクト技術を搭載

アリアは、全車に標準装備の「EV専用NissanConnectナビゲーションシステム」はAmazon Alexaを搭載しており、ボイスコマンドが使用できるほか、インターネットショッピングや自宅のエアコンなどIot家電も操作可能です。

コネクテッドサービス「NissanConnect」ではEV専用のサービスも提供しており、空いている充電スポットの確認ができる機能や、アリアから離れた場所からリモート操作で充電ができる機能などもあります。

また、専用アプリを使用してスマートフォンで検索した目的地をアリアに送信して、目的地まで充電プランまで考慮してナビが道案内してくれることに加え、降車後の最終目的地まではスマートフォンがナビゲーションを引き継ぐ「ドアtoドア ナビ」などもあり、快適かつ便利なカーライフが楽しめます。

特徴3:運転支援機能で快適なドライブが可能

最新の技術を駆使したEVらしく、運転支援機能も最新鋭のハイレベルなものが採用されています。

「プロパイロット2.0」は、高速道路などの自動車専用道路においてナビと連動して運転サポートを行います。車線変更や分岐での支援も含め、ルート上の高速道路の出口まで総合的に運転操作を支援します。条件を満たすと、ステアリングから手を離すハンズオフも可能です。

「プロパイロット リモートパーキング」は、アリアの車外から専用キーの操作によって前後に動かすことが可能です。余裕のない駐車スペースでも無理なく乗り降りや荷物の出し入れが可能です。

アリアの3つのグレードはどこに違いがある?

アリアには、「B6」「B9 」「NISMO」の3種類のグレード設定があります。「NISMO」を除くグレードでは2WDと4WDが選択できますが、「NISMO」は4WDのみの設定です。

「B6」補助金活用で500万円を切る場合も

「B6」は66kWhバッテリーを搭載するグレードで、一充電走行距離は2WD車470km、4WD車は460km(いずれもWLTCモード)です。

アリアの中ではもっとっも安いグレードとはいえ、最新技術を駆使したピュアEVであるため車両本体価格は600万円を超えますが、補助金を活用することで500万円以下購入できるケースもあります。

「B9」フル充電時の航続距離が600kmを超えるモデルもある

「B6」は91kWhバッテリー搭載グレードで、2WD車は一充電航続距離640km(WLTCモード)を誇ります。4WD車は560~610km(WLTCモード)です。

アリアはバッテリーを除く装備について、「B6」「B9」のあいだで大きな差はありません。ただし「B9」の4W車にはワンランク上の「B9 e-4ORCE
プレミア」があり、ベースモデルではオプション設定である「プロパイロット2.0」や「プロパイロット リモートパーキング」、ヘッドアップディスプレイなどが標準装備です。

「NISMO」走りを追求したワークスモデル

「NISMO」は、アリアの4WD車「e-4ORCE」をベースに走行性能を高めたワークスモデルです。「B6 e-4ORCE」「B9 e-4ORCE」のいずれにも設定があります。

NISMO専用チューニングが施されより爽快な旋回加速や高いライントレース性を実現しているほか、空気抵抗の低減とダウンフォース向上を両立させた専用エクステリアを採用しています。

さらに、パワートレインにも手を加え最高出力を引き上げているほか、専用のサスペンションチューニングに合わせてパワーステアリングの特性も変更するなど、NISMOならではの走りを徹底して追及しているのが特徴です。

アリアに中古車はある?新車価格とともに紹介

アリア新車の販売価格

アリアの新車の販売価格を、以下にまとめました。

B6:659万100円

B6 e-4ORCE:719万5,100円

B9:738万2,100円

B9 e-4ORCE:798万7,100円

B9 e-4ORCE プレミア:860万3,100円

NISMO B6 e-4ORCE:842万9,300円

NISMO B9 e-4ORCE:944万1,300円

※2024年5月30日時点の金額

アリア中古車の販売価格

アリアは2021年6月に受注が開始された比較的新しいモデルではありますが、中古車市場にも若干数が流通しています。

とはいえかなりの高年式なので、中古車であっても500万円以上が相場です。

※2024年5月30日時点の相場

アリアはこれからの進化も楽しみなEV

アリアはこれからの時代を感じさせる、先進性にあふれるクロスオーバーEVです。

まだ新しいモデルであるので、今後どのように熟成を重ねていくのか気になる1台といえるのではないでしょうか。

※この記事は、2024年5月時点の情報で制作しています

情報提供元: カルモマガジン
記事名:「 日産「アリア」はどのようなEV?3つの特徴からチェック