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ジェイドの3つの特徴について見ていきましょう。
ジェイドは、リアドアがヒンジドアのミニバンです。今ではミニバンといえば、3ナンバーサイズのファミリー向けのミニバンはもちろん、5ナンバーサイズのコンパクトミニバンもスライドドアを採用しています。
このことから、ジェイドはステーションワゴンである、という見方もできます。今では中古車市場でしか手に入らないジェイドですが、一般的なミニバンとは仕様が大きく異なることは把握しておくべきといえでしょう。
ジェイドは超高密度低床プラットフォームを採用し、セダン並みの低全高を実現しています。ジェイドの最終モデルの全高は1,530~1,540mmであり、2024年5月現在販売されているホンダのコンパクトミニバン「フリード」の全高が1,710~1,735mmであることを考えると、かなり低いことがわかるでしょう。
このパッケージングはセダン同等のドライビングポジションを実現し、ドライバーは安定したドライビングフィールが得られることに加え、都市部に多い立体駐車場のほどんとが利用できるメリットがあります。
また、全高を下げた独特のシルエットはスポーティーさを感じさせ、ほかのミニバンやステーションワゴンにはない精悍な雰囲気を持つのも魅力といえるのではないでしょうか。
ジェイドは2015年の登場時からホンダの安全運転支援システム「Honda SENSING」を採用しています。この当時から歩行者の検知が可能なシステムを搭載しており、かなり進んた安全性能を有したモデルでした。
最終モデルでは、路側帯に寄るなどで歩行者との接触の危険性を感知すると、ステアリング操作を支援して回避操作を促す「歩行者事故低減ステアリング」や、高速道路で適切な車間距離を維持しながら先行車に追従する「アダプティブ・クルーズ・コントロール」などを搭載。
当時としてはハイスペックな機能を、全車に標準装備していました。なお、ヘッドランプを自動で切り替える機能を搭載していないためサポカーとしては「サポカーSベーシック+」にとどまりますが、運転支援機能は現在の最新モデルにこそかなわないものの、今でも十分に通用するレベルです。
ジェイドは世代ごとにグレード構成が異なります。デビュー時は「HYBRID」「HYBRID X」のみとなっており、最終的に3種類のグレードが展開されました。
2018年5月のマイナーチェンジでは「Honda SENSING」が標準装備となったため、以降のモデルではグレード名の後ろに「Honda SENSING」が付いています。
2018年に5月に実施されたマイナーチェンジでは、それまでの6人乗り3列シート車に加え、5人乗り2列シート車がラインナップに加わりました。「G」はそのタイミングで追加されたグレードで、5人仕様のモデルです。
なお、ジェイドはほかのグレードではガソリン車とハイブリッド車の設定がありますが、「G」に限りガソリン車のみとなっています。
「RS」はデビューから数ヵ月後の2015年5月に、ガソリン車にのみ設定されたスポーツグレードです。ボディーとサスペンションの専用セッティングなどにより走行性能を高めています。
マイナーチェンジ時にそれまでの3列シート車から2列シート車へ設定が変更され、さらにハイブリッド車にも新設定されました。
プライムスムースを使用したコンビシートなど、専用インテリアを採用した上位グレードです。インテリアカラーをアイボリーとブラックから選択できることに加え、オプションで本革シートの設定もあります。
本革シートを選択した場合は運転席と助手席にシートヒーターが備わることに加え、パワーシートにもなることで快適性が向上しています。
ジェイドの中古車価格の相場は、以下のとおりです。
・2015年式(デビューモデル):55~135万円程度
・2017年式(マイナーチェンジ前):115~135万円程度
・2019年式(マイナーチェンジ後):135~175万円程度
ジェイドは個性派のミニバンといえるモデルです。ミニバンでありながら低全高でヒンジドアという、今ではあまり見かけないスタイルのモデルなので、周りの方を差をつけたい方にもおすすめできる1台です。
立体駐車場に止められる、他人数乗車可能な車が欲しい方にとっても良い選択肢になるのではないでしょうか。
※この記事は、2024年6月時点の情報で制作しています