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骨盤から腰椎をしっかり支えることで、ロングドライブ時の疲労を軽減してくれます。リアシートの座面のパッドには厚みのあるものを使用し、柔らかな座り心地でゆったりとくつろげます。
また、多彩なシートアレンジが可能で、リアシートをたたむと大人用の自転車も積載できる大容量の荷室が確保できるほか、後席の座面を跳ね上げて観葉植物などの高さのある荷物を積み込むことも可能です。
フィットのエクステリアはグレードによって若干異なりますが、共通するのはシーンを選ばない使いやすいデザインです。ファミリーでの使用はもちろん、ビジネスシーンでも無理なく使用できるでしょう。
なお、現行型フットのコンセプトのひとつに、「心地よさ」が挙げられています。
フィットのデザインにおいて、あまりとがった主張の激しいものではなく、フィットのおもな使用シーンである日常生活において親しみを感じさせるパートナーのような存在を目指してデザインされた、という背景があります。
また、日本における「心地よい存在」を考えたときに、デザイナーが思い浮かべたのは「柴犬」。そういった経緯から、愛嬌のある親しみやすいペットのような雰囲気を持ったフロントデザインであることもフィットの特徴といえるでしょう。
フィットには5種類グレードの設定があり、それぞれにガソリン車とハイブリッド車の設定があります。
ただし、フィットは一般的なモデルのように価格に比例して装備が充実していく階層的なグレード構成ではなく、グレードによって個性を変えているのが大きな特徴といえます。
それぞれのグレードについて、見ていきましょう。
「BASIC」は、グレード名が示すとおりフィットの基本となるグレードです。端正でシンプルなエクステリアデザインは、乗る方を選びません。
また、フィットの中で最も車両本体価格が安いグレードであるため上位グレードと比較すると予防安全装備や快適装備が省かれる部分はあるものの、電子制御パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能、安全運転支援システム「Honda SENSING」などは標準装備です。
「HOME」は、エクステリアデザインや安全装備の充実度などは「BASIC」と大きく変わりませんが、インテリアの上質さや快適装備にこだわっているのが特徴です。
「BASIC」のシート表皮がブラックのファブリックのみであるのに対し、「HOME」ではシート表皮がプライムスムースとナチュラルテキスタイルのコンビシートとなり、質感を高めています。さらに、カラーはブラックとライトグレーから選択が可能です。
また、「Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着用スペシャルパッケージ」が追加されるほか、ハイブリッド車にはUSBチャージャーも備わります。
2023年12月には、エクステリアにブラックを効かせた特別仕様車「HOME 特別仕様車 BLACK STYLE」が設定されました。
「RS」は2022年10月のマイナーチェンジの際に新設されたグレードで、RS専用のフロントグリルや前後バンパーなどのエクステリアパーツを採用し、スポーティーで精悍な雰囲気を強調しています。
専用チューニングのサスペンションを採用、意のままの走りを楽しめます。「e:HEV RS」では、加速力を走行シーンに合わせて3つのモードから選べる「ドライブモードスイッチ」、アクセルオフ時の減速力を4段階から選択できる「減速セレクター」を搭載し、より走りにこだわりを持つ方のニーズにも対応しています。
現在日本市場で人気のある、クロスオーバーSUVのような雰囲気をまとい、アウトドア派におすすめなのが「CROSSTAR」です。フロント、サイド、リアに専用のシルバーのガーニッシュをあしらい、タフギア感を演出します。
また、ルーフレールが標準装備されるのと、本体にツートンカラーの選択肢があるのはこの「CROSSTAR」のみです。
シート表皮はメイン部分に撥水加工を施したファブリック、サイド部分がプライムスムースで、濡れや汚れに強い仕様になっており、キャンプなどでも使用しやすいよう配慮されています。
最も高額な「LUXE」は、コンパクトカーとは思えないほどのラグジュアリーさを追求しています。
インテリアカラーは落ち着いたブラックと高級感あふれるライトブラウンンの設定があり、ブラックの場合は本革シート、ライトブラウンの場合はキルティングパーフォレーション本革シートが標準装備です。
このクラスで、本革シートが標準仕様のモデルはそれほど多くありません。
さらに、運転席&助手席シートヒーターやステアリングヒーター、ワイヤレス充電器といった快適性を高める装備も充実しています。
ここで、フィットのそれぞれのグレードの新車の販売価格と、中古車の販売価格の相場をご紹介します。
フィットの車両本体価格は以下のとおりです。
ガソリン車 | e:HEV(ハイブリッド)車 | |
BASIC | 2WD:1,655,500円 4WD:1,857,900円 | 2WD:2,069,100円 4WD:2,270,400円 |
HOME | 2WD:1,894,200円 4WD:2,095,500円 | 2WD:2,250,600円 4WD:2,453,000円 |
HOME 特別仕様車 BLACK STYLE | 2WD:2,015,200円 4WD:2,216,500円 | 2WD:2,371,600円 4WD:2,574,000円 |
RS | 2WD:2,049,300円 | 2WD:2,447,500円 |
CROSSTER | 2WD:2,145,000円 4WD:2,347,400円 | 2WD:2,502,500円 4WD:2,703,800円 |
LUXE | 2WD:2,224,200円 4WD:2,392,500円 | 2WD:2,580,600円 4WD:2,748,900円 |
>※2024年5月28日時点の金額
中古車の販売価格はそれぞれの車の状態や年式などによって異なります。新しめの現行モデルと登場年の現行モデル、先代後期型の相場は以下のとおりです。
・2023年式(現行型):200万~240万円程度
・2020年式(現行型):120~160万円程度
・2018年式(先代モデル後期):80~120万円程度
※2024年5月28日時点の相場
フィットはコンパクトで運転しやすいサイズ感ながらも、広い室内空間と使い勝手の良い荷室を備えていることに加え、燃費性能も高く実用性の高い1台です。
5つのスタイルから好みのスタイルを選べるのも、フィットならではの魅力といえるでしょう。
※この記事は、2024年5月時点の情報で制作しています