アルピコ交通&京王電鉄バス運行の「新宿~松本線」乗車記。Sクラスシートの乗り心地をレポート
ざっくり、こんなバス
- ゆったりトイレや女性専用エリアもあり
- ワンクラス上の乗り心地「Sクラスシート」でより快適に
- 電車より断然お得
アルピコ交通と京王電鉄バスの共同運行で、新宿と松本を約3時間で結ぶ「新宿~松本線」。松本発は1日24便が運行されていますが、そのうち16便には “Sクラスシート”が装備されています。
Sクラスシートは“ワンクラス上の乗り心地”とうたわれており、運賃プラス1,000円で乗ることのできる特別シート。座席数は車両により4席、もしくは7席です。一体全体どんな乗り心地なの!? どきどきしながら、乗車してきました。
松本バスターミナルからいざ乗車
乗車したのは平日、松本からです。乗り場はアルピコプラザの1階にある「松本バスターミナル」で、11:20発の5922便です。
Sクラスシートのあるバスは34人乗りと33人乗りがあるそうですが、今回は34人乗りのもの。前方の4席がSクラスシートでした。ちなみに通常シートには、中央部分に女性専用席があります。こちらは全便に設置しているそうで、女性も安心です!
気になるSシートの乗り心地は……?
さて、気になるSクラスシートはというと――。通常の席は4列シートですが、こちらは3列独立シート。厚めのクッションが使われたワイドシートでゆったり座れる上に、可動式枕、レッグレストまで付いていました。
バスは定時に出発進行。すぐに、ルートや休憩場所の説明、シートベルト着用・禁煙・携帯電話はマナーモードなどの注意事項の放送がありました。
松本バスターミナルから乗り込んだのは15人ほどで、その後「松本インター前」で5人が乗車。つづいて「長野道神林」「長野道広丘野村」「長野道みどり湖」の各停留所で数人ずつが乗り込み、最終的に8割がたの席が埋まりました。ちなみに通常シートでも十分快適だからか、Sクラスシートは4席中2席のみの乗車で、セレブ感が高まっています……!
休憩は「双葉SA」で1回。12:45に到着して、10分間でした。
そんなこんなで東京都へ突入、「中央道日野」で数人が下車したのち、終点の「バスタ新宿」へは14:38の定刻より10分ほど早く到着しました。
Sクラスシートでの移動は、むちゃくちゃ快適だった~! ふだん4列シートしか乗ったことのない人間には快適すぎて、それからまた4席しかない(うち2席しか乗っていない)というセレブっぷりに、ちょっと落ち着かないくらい……。と、そわそわしていたのもつかの間、心地よすぎて寝てしまい、3時間がほんとうにあっという間に感じました。
Sシートに乗っても、電車より断然お得
松本と新宿間はJR特急スーパーあずさを使うと、約2時間半で約6,400円です。30分の違いさえ気にならなければ、バスは通常シートで基本3,500円(往復割引券や回数券使用で3,050円)なので、プラス1,000円でSクラスシートに変更しても4,500円(4,050円)と、電車より安く移動できます。
バス便は意外と多いので使い勝手も悪くないし、なにより乗り心地ばつぐん! もちろん通常シートの乗り心地も悪くないのですが、疲れていてゆっくり寝ていきたいとき、移動中に仕事を片付けたいとき、Sクラスシートは強い味方って感じがしました。
というか、一度あの快適さを覚えちゃうと、なんでもないときにも奮発して乗ってしまいそう……。Sクラスシートは、かなり満足度の高いシートだと思います!
※取材協力/アルピコ交通
(かとうちあき)