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ざっくり、こんな記事
今回はクラブツーリズムの日帰りバスツアーに潜入。しかもただのバス旅ではなく、上級旅行ブランドである「プレミアムステージ」のツアーに参加してきましたよ!
参加したツアーは『水産卸会社の協力で厳選されたズワイガニのみを使用! 豪快! 夕日ヶ浦温泉で食すカニ三昧』。温泉とカニ三昧。ごちゃごちゃさせずシンプルに絶対素敵なツボだけを押さえたツアーです。実はこのツアー、昨年大人気を博し、今年もさっそく満席続きなのだとか。
さっそく申し込み、あとは当日待ち合わせ場所へ行くだけかなーと思っていたら、出発の数日前には自宅にパンフレットが送られてきましたよ。
また出発前日には添乗員さんから確認のお電話もありました。確認電話はプレミアムステージならではだそうです。サービスが出発前から始まっているとは、ますますプレミアムステージのバスツアーへの期待が高まります。
今回のバスツアーの詳細はこちら。
出発地は出発日によって異なります。この日は「天王寺」と「大阪難波」の2カ所から選択可能。私が乗車したのは大阪難波。「JR難波駅OCATビル1階団体受付カウンター前」でした。
OCAT2階のバスターミナルはよく利用するので知っている場所でしたが、知らなかったとしても事前に送られてきたパンフレットに地図があるので安心。
出発時間は7:30。その20分ほど前に集合場所に到着してみると、既に待合いベンチは満席! しかも「『夕日ヶ浦温泉で食すカニ三昧』ツアーにご参加の陽月さまー、陽月さまー」って、スタッフさんに私の名前を呼ばれているじゃないですか!
普段乗車する夜行バスや長距離バスのように考え、20分前到着なんて余裕充分だと思っていた私。甘かったーと思いつつ、待合いベンチで5分で食べようと持ってきていた朝食のサンドイッチをそっと荷物の奥へ。無理してまでは食べません。だってお昼はカニですもんね。
スタッフさんの点呼を受けていると、乗車予定のバスが到着。今回のバスは天王寺が始発。その次に大阪難波で乗客を乗せるので、天王寺から乗車している添乗員さんもここで登場です。
添乗員さんから改めて名前確認を受けたあと、1グループに1つずつ名前入りの封筒を受け取ります。中にはツアー参加者を示すバッチとお土産の案内・申込書。バッチ裏には緊急連絡用に、添乗員さんの携帯番号が書いてあります。
封筒を受け取ったらバスへ乗車。バスの出入り口横に本日の座席表が貼ってあるので、指定された座席に座ります。グループでの参加が多かったですが、私の他にも1人参加の人も何人か。日帰りバスツアーって、1人でゆったり羽根を伸ばす休日に丁度いいですもんね。
本日のバスは満席! さっすが人気のツアーです。
乗客全員が揃ったら、いざバスは出発! 添乗員さんから車内で本日の予定を聞きます。人気のバスツアーではよくあることですが、バスが1・2号車と分かれる場合などでは車両により目的地の順番が入れ替わる可能性があるので、当日に確定した行程を案内してくれるのですね。
本日のツアーも1・2号車の2台で運行。私の乗車バスは1号車。こちらのバスは「途中トイレ休憩にSAへ立ち寄ってから、11:00に昼食会場へご案内の予定です」とのことでした。朝食食べなくて良かったー!
添乗員さんの挨拶では、「添乗員はバスガイドではございませんので、道中の観光案内などはいたしません。ご了承ください」との案内がありました。SA到着まで車内はリラックスタイムです。おしゃべりする人、眠る人、携帯をいじる人…車内の過ごし方は思い思い。
私はと言えば、車窓の紅葉を愛でながらののんびりタイム。山に入ったら紅葉の写真を撮ろうとカメラを持って待っていたのですが、なんと山に入ったら辺りは一面の霧でした!
西紀SAに到着したのは8:40。と、ここで添乗員さんから「予定よりバスはスムーズに進んでいますが、すみませんが昼食会場へは11:00にならないとご案内できないので、ここで長めの休憩を」との説明が。なのでSA出発は9:30、50分間のゆったり休憩です。
せっかくのSA休憩タイム。ご当地モノやお土産スイーツもたくさんで何か食べたくなりましたが、11:00にはカニが待っている! ここは我慢だ!
10:50、バスは昼食会場「海花亭(かいかてい)」に到着! 11:00から13:30まで、カニ三昧昼食と温泉の両方をたっぷり楽しみます。海花亭は「海花亭 花御前」「海花亭 紫峰閣」と2つのお宿が隣り合っており、昼食会場がどちらになるかは当日になってからのご案内。今回は「海花亭 花御前」でした。
実はここに来るまで、夕日ヶ浦温泉がどこにあるのか知らなかった私。温泉ならどこでも嬉しいからいっかーと思って調べずにいたのでした。着いてみたらここは京都府の丹後。美食の国・丹後でカニと温泉だったのか! グレード高っ! とびっくり。
朝食抜きはカニのため! きっと私以外にも朝食抜きの人いるんじゃないかなーなんて思いつつ、いざ昼食会場へ。海花亭さんの館内は全て畳敷きでスリッパなし、足の裏に感じる畳の感触に癒されます。
お席に案内されると、まず目を引くのはどーんとまるまる1杯の姿ガニ! その下でつつましく主張するカニ刺し! 焼きガニとカニ鍋は、着席した人から火を入れてもらえますよ。なんの変哲もないカオをしている茶わん蒸しだってしっかりカニ入り。
カニフルコースは、1人分でズワイガニのみを2杯分使用した贅沢コース! 更には事前申し込みをすると、茹でガニを大サイズに変更・カニしゃぶを2本追加のランクアップコースもあったのですが、さすがに食べきれない予感がしたので私はランクアップなしに。
フルコース内容は、姿ガニ1杯・カニ刺し・焼きガニ・カニ鍋・カニ雑炊・カニ茶碗蒸し・漬物・デザートの全8品。しかも一つひとつのカニがむっちりと身が詰まっており、味わい濃厚・量もボリューミィなのです。さすが「水産卸会社の協力で厳選された」ズワイガニ!
カニの殻入れにがんがん殻を放り込みながら、手で豪快にいただきました! 私の場合、カニを剥くのが下手なのとちょいちょい写真を撮っていたのとで、食べるのに1時間半近くかかりましたよ。それでもまだ温泉に入る時間は1時間と余裕たっぷり!
実はここに来るまでに、ちょっとした気がかりが。ツアーだと皆同じタイミングになりがちだから、温泉の大浴場が混むんじゃないかと気になっていたのです。
でも来てみたら心配なし。カニを食べ終わった人から順次自分のタイミングで温泉に入れるので、同時に重なることはそれほどありませんでした。それにカニを1時間半も食べ続けていた私は、食べ終わったのがツアーの人たちの中で最後。混むどころかゆうゆうと温泉を楽しんだのでした。
海花亭の温泉は、自家源泉のかけ流しスタイル。アルカリ性単純温泉です。カニをたらふく頂いた後なので重たいお湯だとのぼせるかなーと思っていたのですが、単純泉は身体に負担が少ないのでありがたい!
更に時間をうまく使って、海まで散策に行く人もいましたよ。海花亭から海岸までは徒歩10分ほどなのだそう。カニのお食事1時間半の後、温泉にゆっくり浸かった私にはとても海へ行く時間はありませんでしたが、カニと温泉の後に海辺の散歩っていいなーと思ったのでした。
さて、定刻より5分早い13:25にバスは発車。次の目的地に到着したのは13:30! バスに乗ってほんの5分、海産物店「かに一番 木津店」に到着です。
こちらのお店は北畿水産の直営店。店内にはカニの一大コーナーがあります。思わずのぞきこまずにはいられない巨大水槽には、ズワイガニなら約1,000匹、コッペガニなら約5,000匹も入るそう。「カニすきにするんだけど、おすすめは?」など、スタッフに聞いてお買い物する人もいましたよ。
ここでのお買い物タイムは30分。14:00にはバスへ再び乗り込み、次の目的地へ出発です!
実は朝のうちにバス車内で説明が。「食後に宮津で天橋立ビューランドへ行かれる方は、モノレール代を添えて先にお申込みをお願いします」とのこと。そちらに行くのでなければ、おすすめは日本三文殊のある智恩寺だそうな。
私の場合、仏像好きで文殊さん好き、でも天橋立の景色も一度は見てみたい。なのでこそっと添乗員さんに、両方行くのは難しいか訊いてみました。すると、「天橋立ビューランドは山頂まで往復10分なので、景色を観るだけなら急げば両方行けますよ」とのこと。
それなら両方行こう! とモノレールを申し込み、行ってきました天橋立ビューランド! ちなみにバスの停まった駐車場から、天橋立ビューランドまでは徒歩約5分弱。滞在時間は14:55~16:00の予定。
天橋立ビューランドはビューポイントである山頂へ登るのにモノレールとリフトの2パターンがあり、どちらに乗っても料金は同じ。往復とも別々に好きな方を選ぶことができます。私はどちらも乗りたかったので、まず最初はモノレールに乗車。
天橋立ビューランドの山頂は、日本三景・天橋立の飛龍観(ひりゅうかん)の見られるビューポイント。股の間から景色をのぞく「股のぞき」で有名な場所ですね。ここから股のぞきをすると、天橋立がまるで龍が天へと昇っていく形に見えるのです。
ところで、カニと温泉で頭をいっぱいにしてツアーに参加した私。天橋立ビューランドについてはまったくのノーマーク、飛龍観が見られる場所とだけ思って入園したところ、山頂へ登ってみてびっくり。飛龍観と股のぞきだけじゃない、ここには遊園地もあったのです!
観覧車にサイクルカー、メリーゴーランドにゴーカート! ぐるりと園内を走るのは「SL弁慶号」! まさかこんなに盛りだくさんな場所だなんて!
ちなみに私が一番気になった乗り物はコレ。
正統派なメリーゴーランドってだけでも最近珍しいのに、乗り物がなんとも幻想的! シンガポールのシンボル・半分ライオン・半分魚の像がマーライオンだから、半分白馬・半分魚のコレはマーホースとでも言うんでしょうか?
予想してしなかった盛りだくさんっぷりに、気付けば時刻は集合時間25分前。これから下山して駐車場まで歩くことを考えると、智恩寺へも行こうなんてまあとても無理な話でした。
それでもまだこの時までは、駐車場前のお土産屋さんをちらっとのぞくくらいの余裕はあるかなーと思っていたのですが。なんとここでももう1つの予想外。リフト待ちの行列が思った以上に長々と伸びていたのです。
列の途中で「すみません、今まだリフト待ちしてます。ちょっと遅れそうですっ」と添乗員さんへ慌てて電話。ツアーバッチの裏に書かれた緊急時用の電話番号をまさか本当に使うことになるとは…でした。
結局、集合時刻には3分遅刻。とはいえ、長々伸びた下山リフト・モノレール待ちの列にうっかり引っかかったのは私だけではなかったようで、私よりも遅くなってしまった人もいました。初めて行く場所だとこういうことあるよね…。もっと時間に余裕を持って下山するべきでした…。
しかしここで感動したのが、遅刻者に対する添乗員さんのフォロー。バス車中で待つ人たちに状況を説明し、遅刻し走ってバスに戻ってくる人たちのためにわかりやすい場所に立ち、道を渡る人のために車に身振りで人がいることを示し、そして笑顔で出迎える!この対応、遅刻者には素晴らしくありがたい!
定刻より5分遅れ、バスが宮津を発車したのは16:05。空はまだ明るいながら、バスはここから帰り道。一路大阪へと向かいます。
バスが発車してすぐの頃は、帰り道と言われても「え、もう? 早くない? まだ遊べるんじゃない?」なんて感じがしたのですが、次第にとろとろっと眠気が。考えてみれば、カニをお腹いっぱい食べて温泉に入り、お土産を見てまわったあとに観光していたんでした。そらー眠くなるわ。
帰り道のトイレ休憩は赤松PA。17:30に到着、20分の休憩です。休憩の頃には、もう空はだいぶ暗くなっていましたよ。秋冬の日は落ちるのが早いから、まだちょっと明るいくらいに帰りはじめるのが正解なんですね。
この日の大阪~京都間の道路状況は、行きと同様に帰りもスムーズ。本来の予定到着時刻は、大阪難波へ19:45、天王寺へ20:05。ですが実際には大阪難波へ19:05には到着しましたよ。
到着少し前には、添乗員さんから締めのご挨拶。また大阪難波・天王寺の2つの帰着地は、乗車地がどっちだったかに関係なく好きな方で降りてOKとの説明もありました。私は乗車地と同じ、大阪難波で下車。
「豪快!夕日ヶ浦温泉で食すカニ三昧」ツアーは、とてもシンプル。お土産がついてくる訳でもなく、幾つもの観光地をハシゴして観てまわるようなこともありません。
その代わり、厳選された美味しいカニをたっぷり食べ、上質な温泉を露天風呂で楽しみ、生きたカニも扱う海産物店でお土産を買い、観光は日本三景や日本三文殊。シンプルな分一つひとつの行程のクオリティが高いのがこのツアーの魅力です。
事前準備や予約など全部おまかせのバスツアーで、厳選された上質なものをゆっくりと楽しむことができるのは、まさにワンランク上の大人の贅沢。リピートしたいなーカニ美味しかったなーと、幸せな気持ちで帰路についたのでした。
カニバスツアー詳細
(陽月よつか)