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夜行高速バスの乗車中にプライベートを守ってくれる大事な設備、それはカーテン! カーテンさえあれば寝顔を見られる心配もありませんし、隣の人とお互いを気にし合うことなくくつろげます。特に2列シート・3列独立シートタイプのバスでは、カーテンや仕切りがあるのがほとんど当たり前と言っていいほど。
でもそのカーテン、全部同じように見えて実は違いがあるのです。
今回はバス車内のカーテン事情を、大きく4タイプに分けてご紹介!
目次
まず最もスタンダードなタイプ。4列シートで「窓際席にカーテンあり」の場合と、3列独立シートで「カーテンあり」の場合の主なパターンがこちらです。
4列シートは、窓際席が全カーテン区切り。中央通路部分にはカーテンがなく、通路の空間で区切られます。
3列独立シートは、窓際席がカーテンに区切られると、中央席も必然的に左右がカーテンで区切られるため、走行中は窓際席と変わらないプライベート空間に。ただし中央席は中央通路とも接しているため、乗降時や休憩時にはすぐ隣を人が通ることになります。
(ただし深夜の休憩時には、バス車内は眠っている乗客の為に灯りがつかないのが一般的なので、通路を通る人に寝顔を見られる心配はそれほどないな、という気がします。あくまで私の感想ですが。気になるならマスクしておけば良いですしね)
その分バスによっては、中央席にだけ寝顔隠しのシェードがついていたり、窓際席に比べてちょっとだけ座席が広い…など、中央席に特典がある場合もありますよ。
予約サイトなどで3列独立シートのバスに「カーテンあり」と書いてある場合、全席にカーテンがついているタイプもあります。つまり窓際席だけでなく、中央席と中央通路の間にもカーテンがあるということ。
それによって中央席に座る場合でも、乗降時や休憩時にすぐ隣を人が通ることがないのです。眠っていても人の気配が気になる人には、あった方が安心ですね。
ちなみに3列独立シートの場合、「カーテンあり」の表記だけで、「窓際席のみ」か「中央席の左右にもあり」なのかは表記されていないことが多いです。そこをちょっとこだわりたい人は、ぜひバスとりっぷの各バスの乗車記を参考にしてくださいね。
(ただし同じ路線でも、乗車記と異なるバス車両で運行される場合もあります。確実に知っておきたい時はバス会社に確認を!)
こちらはカーテンの形が違うタイプ。座席の左右だけでなく、前後も区切ってくれるタイプです。3列独立シートの中でも、プレミアムなタイプの車両に見られます。
この形のカーテンは左右も前後も区切られるので、座席内のプライベート感が段違い。前座席が先に倒れてきても前のひとの頭を見ないですみ、自分の頭も後ろの人に見られないので、眠っている間にも人の気配をほぼ感じないですむのです。
また夜中に携帯やタブレットを見て過ごしたい人には、周囲の人へ光が漏れる心配がぐっと減るのも嬉しいところ。
こちらのタイプも、バスを予約手配する時などは「カーテンあり」の表記だけとなっている場合多し。乗ってみてラッキーとなるのも嬉しいですが、狙いたい場合にはぜひバスとりっぷ乗車記などでご確認くださいね。
なお、このカーテンのタイプは先にご紹介した「窓際席のみ」と「中央席の左右にもあり」に比べて、だいぶ数が少ないですよ。
もう座席の区切りはカーテンですらない! ってかカーテン不要! だってバスの中に扉付き個室が用意されているのだから! そんなラグジュアリーなバスもあるんです。2列シートの高級バスで「ドリームスリーパー」などがこちらに当たります。
また扉ではなくても、1席ずつパーテーションとカーテンで区切り、座席をしっかり個室仕様にしている車両もあります(海部観光「マイフローラ」や「ドリームルリエ」のプレシャスクラスなど)。どちらもしっかりと区切られた部屋の中でくつろぐことができるため、まるで移動するホテルに宿泊するかのようなプライベート感があります。
こちらのタイプは、事前にカーテンの状況が確認できないなんてことはありません。むしろ狙って乗る人しかいないかも? 空間の区切り方だけでなく、座席設備やアメニティ、トイレや車内空間の整え方など、全てがラグジュアリー仕様となっているのが大きな特徴。
機会があればカーテン付きの夜行高速バスにぜひ乗車してみてくださいね!
(陽月よつか)