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それではまず、車内設備をチェックしていきましょう。
シート配置はバス前方から奥に向かって、右手からA席、B席、C席と3列になっています。車内はベージュとブラウンを基調としたシックな雰囲気で、落ち着いて過ごせそう。
今回私が予約したのは、座席後方の窓側、9Cの席です。
恥ずかしながら、これまで安さ重視で4列シートのバスへの乗車が多かったことから、隣の人を気にしなくて済む3列独立シートに胸が高鳴ります。窓際の席にはカーテンが付いています。
背もたれをリクライニングさせると、おおよそ130度くらいは倒せていたかも。頭部にはクッションなどはないので、寝心地が気になる方は旅行用のエアクッションなどを持参すると良いでしょう。
レッグレストとフットレストを引き出すと、前方に足を伸ばせるようになっています。
写真ではカーテンで隠れていますが、前方に向かって通路側の足元にドリンクホルダーがあります。スリッパも用意されているので、移動中に靴を脱いでくつろげますよ。
各シートにつき1枚、約90cm×約105cmのフリース素材のブランケットがついています。個別包装となっているので、神経質な人でも安心して使えそうですね。
移動中の充電用に、アームレストの下にコンセントがあります。うっかりノートPCの充電をしそうになりましたが、携帯電話専用となっていますので注意!
トイレはA席側の最後尾にあり、シートクリーナーや簡単な手洗い設備があります。
その他、当便ではWi-Fi 環境はありませんでした。
今回は、ドリーム秋田・東京号の下り線(東京行き)に乗車しました。始発地&乗車場所は、秋田港の道の駅「みなとオアシスあきた港」の中心施設「ポートタワー・セリオン」付近にある停留所です。
ポートタワー・セリオンまでは、「秋田駅からバスで行ける」と思っていましたが、秋田駅西口BT4番線から発車するバスは、なんと平日が16時台、土日祝日は15時台が最終便となっていました……(2019年4月現在)。
そこで 、21:10にポートタワー・セリオンから出発するドリーム秋田・東京号に乗車する場合、どのように秋田駅から行けば良いか簡単に説明します。
まず、秋田駅発のJR奥羽本線大館行20:27発に乗車し、ひと駅先の土崎駅に20:33に到着します。ポートタワー・セリオンまでは土崎駅からタクシーを利用して約10分。
駅前にはタクシー乗り場があり常時2〜3台は待機しているので、タクシーの予約は必要なさそうです。タクシー料金は、道路状況にもよりますが約1,000円です。
もっとも「ドリーム秋田・東京号」は秋田駅からも乗車できるので、始発地から乗る必要がなければ秋田駅東口から21:40に乗車できます。
20:45にポートタワー・セリオンに到着しました。
が、商業施設はすでに閉店しており、ポートタワー・セリオンから帰路につく人がちらほらいるのみで少々寂しい雰囲気です。
せっかくなので、まだ電気がついていたポートタワー・セリオンに入ってみます。
18時までであれば、地元の商品を販売している「セリオンガーデン」を利用できるのですが、さすがに閉店しているのが残念なところ。夜行バスに乗車する際に、こちらでお土産を購入するのは難しそうですね。
自販機やトイレ、ベンチなどは21:00の閉館まで利用できそうです。
展望台も21:00まで。無料で利用できるそうなので、昇ってみましょう。
展望台は地上100mの高さにあり、港や秋田市内を360度見渡せるようになっています。カップルシートやベンチ、自販機などがありました。
秋田市内方面の夜景はこんな感じ。なかなか綺麗な夜景でした。
21:00にポートタワー・セリオンが閉館となったので、発車時刻まで外でバスを待つことにします。停留所から少し離れた駐車場でバスが待機しているのを発見し、ひと安心です。
出発5分前の21:05、バスが停留所に到着しました。
ちなみにポートタワー・セリオン前から乗車するのは、私一人です。「本日は乗客が少ないのでゆっくりしていってください」と、運転士さん。
つい「人が少なくてラッキー! 車内の写真をゆっくり撮れる!」と思ってしまったのは、“バスとりっぷライター”あるあるでしょう……。(※撮影はバス会社の事前許諾を得て行っています)
21:10にバスは定刻通り、ポートタワー・セリオン前を出発しました。乗客は今のところ私一人なので、遠慮なく座席の背もたれをフルに倒してくつろぎます。
この後は秋田大学前~秋田駅東口を経由して、東京方面に向かいます。
21:40に秋田駅に到着し、乗客が数名乗車しました。前後の座席に乗客がいなかったので、カーテンを閉めるとちょっとした個室気分を楽しめるのがうれしい!
ちなみに、カーテンは窓際であるA席とC席に設置されています。
真ん中のB席は隣の人とはカーテンで仕切られますが、通路と席の間にカーテンはないので、就寝前に化粧を落とすなどお手入れをしたい女性は窓際の席がおすすめです。
22:00に秋田中央ICに入り、消灯の時間となりました。
運転士からのアナウンスによると、乗務員は1名体制で、途中のサービスエリアで人員交代があるそうです。なお、サービスエリアでの休憩は錦秋湖SA・羽生PAの2カ所。
その後、眠りにつき、5:39に「間もなく東京駅に到着する」とアナウンス。ここで身づくろいを開始しました。
バスは、到着予定時刻の6:07より17分早い5:50に東京駅に到着しました。この便に乗車していたのは私を含む女性3名で、全員がC列を利用していたようです。
この後、バスは東京駅を出て東京ディズニーランドに向けて出発しました。
以上、ドリーム秋田・東京号の乗車体験を紹介しました。
これまで夜行バスに乗車すると、トイレ休憩の度に目が覚めてしまうのが悩みの種だったのですが、快適な3列独立シートでぐっすり眠れて、朝一番から活動できました。
秋田~東京間の新幹線移動の料金18,140円と比較して、当便の料金は9,700円。約半額なのも大きなメリットではないでしょうか。これから秋田から東京に移動する予定のある人は、ぜひ、この乗車体験記を参考にしてみてください。
(為平千寿香)