琴平バスの高速バス車両比較! 3列独立シート・スーパーシート(3列+4列)・4列シートにミニ美術館ありのコラボバスまでご紹介
“コトバス”こと琴平バスのシートは3タイプ
プレミアム3(3列独立シート・トイレ付き):東京、名古屋、福岡便で運行
スーパーシート(3列+4列シート・トイレ付き):東京便で運行
スタンダード(4列シート):東京、大阪便で運行
こんぴら参道口バス停ではホステル「コトリ」のフリースペースが利用可能
旅行者にうれしい高速バス
“コトバス”こと琴平バスのシートは3タイプ
「コトバス」の愛称で知られる琴平バスは、香川県琴平に本社を置くバス会社。65年以上の歴史を持つ老舗のバス会社で、コトバスツアーやこんぴら参拝登山シャトルバスなど、さまざまなバスを運行しています。
コトバスの高速バスの路線は、夜行・昼行を合わせて全部で10路線。四国~東京・新宿、名古屋、福岡、大阪を結ぶ、下記の路線が運行しています。
■千葉・東京・横浜~徳島・香川(夜行)
■千葉・東京・横浜~愛媛(夜行)
■千葉・東京・横浜~高知(夜行)
■名古屋・四日市~徳島・香川(夜行)
■名古屋・四日市~愛媛(夜行)
■名古屋・四日市~高知(夜行)
■福岡~香川・徳島(夜行)
■福岡~愛媛(夜行)
■福岡~高知(夜行)
■大阪・神戸~香川(昼行)
高速バスのシートタイプは、全部で3タイプ。「プレミアム3(3列独立シート)」「スーパーシート(3列+4列)」「スタンダード(4列シート)」です。今回は、これらのシートを全比較!
運行路線と合わせてご紹介します。
プレミアム3(3列独立シート・トイレ付き):東京、名古屋、福岡便で運行
最初にご紹介するのは、3列独立シート・トイレ付きの車両「プレミアム3」。大阪便以外の路線で運行しています。
シートは横3列×縦10列、トイレがある分2席を差し引いて、全部で28席です。車内設備はパーソナルカーテン・無料Wi-Fi・コンセントあり。3つのシートタイプの中で、最もラグジュアリーなシートです。
座席リクライニングは約140度、シート幅は約55cmです。前後のシート間隔は約85~105cmあり、足元にはフットレストとレッグレストが付いています。ゆったり体を横たえられますよ。
ヘッドレストも横幅が広く、頭をしっかり預けられます。全席コンセント付き、ミニテーブル付き。前座席の足元部分にもドリンクホルダーがあります。また、毛布の貸し出しもあります。(電源は、車両によってUSBジャック形式コンセントとなる場合あり)
また、車両前方にはお手拭きとポケットティッシュが置いてあります。必要な人だけ受け取るセルフサービス方式です。
トイレは車両中央にあり、階段を降りていくスタイルです。
※リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください
千葉・東京・横浜⇒徳島・香川のバス便「バス比較なび」
千葉・東京・横浜⇒愛媛のバス便「バス比較なび」
千葉・東京・横浜⇒高知のバス便「バス比較なび」
名古屋・四日市⇒徳島・香川のバス便「バス比較なび」
名古屋・四日市⇒愛媛のバス便「バス比較なび」
名古屋・四日市⇒高知のバス便「バス比較なび」
福岡⇒香川・徳島のバス便「バス比較なび」
福岡⇒愛媛のバス便「バス比較なび」
福岡⇒高知のバス便「バス比較なび」
※2025年4月時点で運行している車両です
スーパーシート(3列+4列シート・トイレ付き):東京便で運行
「スーパーシート」は、3列独立シートと4列シート両方の座席がある、トイレ付きのバス。四国~東京間を結ぶ「千葉・東京・横浜~徳島・香川」「千葉・東京・横浜~愛媛」「千葉・東京・横浜~高知」でのみ運行しています。
詳しくは、前方に3列シート席が12席、後方に4列シート席が20席設置されている形。どの席もパーソナルカーテン付き、コンセント付きで、無料Wi-Fiも使えます。
3列シート座席の座席周りの広さは、この前にご紹介した3列独立シートとほぼ同じ。リクライニングは約140度、シート幅は約55cm、前後のシート間隔は約85~105cmです。足元にはフットレスト・レッグレストがあります。
ヘッドレストはやや小ぶりで、上下稼働OK。なお、足元のフットレスト・レッグレストは、次にご紹介する4列のものよりがっちりしているのがポイントです。
4列シート座席は、一般的な4列シートに比べるとかなりリラックス度が高いのが特徴。リクライニングは約130度、シート幅は約45cm、前後のシート間隔は約90~110cmです。フットレスト・レッグレストも付いています(車両により、レッグレストのみの場合もあります)。
3列・4列どちらの座席も、座席ごとに個別電源が完備。3列独立シートではコンセントとUSBポートが、4列シートではコンセントが利用できます。また、毛布も置いてあります。
トイレは車両中央付近に。3列独立シートと4列シートの切り替わる辺りに設置されています。
※リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください
※プレミアム3、スタンダードのバス便も含みます
千葉・東京・横浜⇒香川・徳島のバス便「バス比較なび」
千葉・東京・横浜⇒愛媛のバス便「バス比較なび」
千葉・東京・横浜⇒高知のバス便「バス比較なび」
※2025年4月時点で運行している車両です
スタンダード(4列シート):東京、大阪便で運行
「スタンダード」は4列シート。東京、大阪便で運行しています。無料Wi-Fiが使えますが、パーソナルカーテン・トイレ・電源設備はありません。
なおこちらの2路線で利用するバスは同じ「スタンダード」ではありますが、東京便は通常の4列シートバスが運行。大阪便は、コラボラッピングバスである「和田邦坊バス」が運行します。
どちらのバスも、シート周りの基本的な設備は同じです。シート数だけ異なり、東京便で乗車できる「スタンダード」は横4列×縦11列(最後尾のみ横5列)。大阪便を走る「スタンダード(和田邦坊バス)」のシートは横4列×縦9列のみです。(バス後方がミニ美術館仕様になるため)
シートのリクライニングは、約120度。シート幅は約45cm、前後のシート間隔は約80~90cmです。フットレストやレッグレストはありません。
Wi-Fi接続方法は手元で確認OK。前座席の背面部分にドリンクホルダー・荷物掛け・網ポケットがある、定番タイプのシートです。
スタンダード「和田邦坊バス」
「和田邦坊バス」は、香川にある「灸まん美術館」とのコラボラッピングバス。香川県琴平町出身の芸術家・和田邦坊氏の作品を楽しめる仕掛けが満載のバスです。
和田邦坊氏は、「香川のデザインは邦坊のデザイン」とも言われる人物。香川県庁からお土産品まで、香川のあちこちでそのデザインが使われています。まさに、香川観光がもっと楽しくなる特別なバスなのです。
運行している路線は、前述した通り、大阪・神戸~香川の昼行便のみです。
和田邦坊バスの魅力は、外観だけでもなく、車内でもアートに触れられること。車両後方は横2列分のシートが取り外され、ミニ美術館になっています。美術館の図録や、小冊子も手に取って楽しめますよ。
また、窓ガラスには小さな動物の絵も貼られています。見つけると思わず笑顔になってしまうポイントです。
※リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください
千葉・東京・横浜⇒徳島・香川のバス便「バス比較なび」
千葉・東京・横浜⇒愛媛のバス便「バス比較なび」
千葉・東京・横浜⇒高知のバス便「バス比較なび」
大阪・神戸⇒香川のバス便「バス比較なび」
※2025年4月時点で運行している車両です
こんぴら参道口バス停ではホステル「コトリ」のフリースペースが利用可能
香川県の「こんぴら参道口(kotori前)」バス停は、琴平バスの全路線が停車するバス停。金刀比羅宮の表参道からすぐの場所にあります。
実はこちらのバス停を利用する場合は、近くの「kotori」こと「コトリ コワーキング&ホステル琴平」のフリースペースで待機できます(※バスの到着・発車案内はありません)。
コトリ コワーキング&ホステル琴平は、こんぴら参道口バス停から徒歩約1分、金刀比羅宮の表参道へ入ってすぐ。
1階入ってすぐには、カウンター席やソファー席があり、バス停利用者は自由に利用できます。コンセントやWi-Fiも無料。
ただし、前述したように高速バスの出発時間の呼び出しサービスなどはないのでご注意くださいね。
上の階はホステルになっており、宿泊なしでも利用できるコワーキングスペースもありますよ。
コトリ コワーキング&ホステル琴平
旅行者にうれしい高速バス
四国~東京・名古屋・福岡・大阪を直通で結ぶ便利な高速バスを運行する琴平バス。
特に東京便では、プレミアム3・スーパーシート・スタンダードと、3種類のバスから選べるので、旅のスケジュールや予算に合わせて選べるのが特徴です。
香川側では人気の観光地近くのバス停「こんぴら参道口」で、待合所が利用できるのも嬉しいポイント。発着が深夜や朝型になる夜行便では、特に嬉しいサービスです。
ちなみに私は今回、大阪便の和田邦坊バスに乗車してきました。印象的だったのは、アートのインパクトだけでなく、車内でたっぷりの香川愛や遊び心も感じられたこと。旅の時間を豊かにしてもらった心地で、楽しい余韻が残りました。
ではではぜひ皆さまも、“コトバス”こと琴平バスで、四国旅を楽しんでくださいね。
※取材協力:琴平バス
(陽月よつか)