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神姫バスは神戸三宮を中心に走るバス。高速バスには昼便・夜便の両方があり、東日本は東京(渋谷・新宿)まで、西日本は四国四県や広島・岡山・島根までを結びます。
車両タイプは4列シート・4列ワイドシート・3列独立シートがあります。ただし、同じ3列独立の中でも個別カーテン付きシートがあるなど、仕様や設備は路線や車両によって異なりますので本記事でシートタイプ別に紹介していきます。
具体的にシートはどんな風に違う? サービスは? トイレやコンセントの有無は? などなど、詳しいところを徹底比較!
ちなみに神姫バスでもっとも多く運行されている白いボディに赤とだいだいのラインが入った車両、実は外観でシートタイプを見分けられるちょっとしたトリビアあり。
神姫バスでもっとも多く運行されているのは4列シートタイプの車両。兵庫県内や大阪、四国、中国方面の路線で乗ることができます。
基本的な4列シートタイプ車両は、横4列×縦12列(最後列は横5席)に補助席が10席となり、全部で59席。短い時間で効率よく移動するのに最も便利なスタンダードタイプのバスとなりますよ。読書灯(一部ない車両あり)や空調は座席ごとに完備。
トイレの有無は路線や車両により異なります。神戸~大阪や淡路島などの路線の車両はなし、神戸~四国や中国方面路線には付いている車両が多いです。
コンセント、フットレストなどの設備も車両によりある場合とない場合あり。コンセントがある場合は各窓際下へ1つずつ設置されています。またWi-Fiは今後順次導入予定とのこと。
4列シート(スタンダード)車両を運行しているのは以下の路線です。
※一部、4列ワイドシートで運行する場合もあります(神戸三宮・舞子~松山線、神戸三宮・舞子~高松線、神戸三宮・舞子~岡山・倉敷線、神戸三宮・舞子~鳴門・徳島線)。
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
※2019年11月時点で運行している路線です。
同じ4列座席でも、ちょっとゆったりくつろげるのが4列ワイドシート。4列シート(スタンダード)と比べ、座席の横幅が広がり、足元スペースも広くなりますよ。落ち着きあるウッドテイストの色合いで、高級感があるのも嬉しい!
4列ワイドシートタイプの車両が運行するのは、神戸三宮と岡山や広島、高松などを結ぶ路線。昼便としては少し遠距離になる路線で乗ることができます。
シート列は横4列×縦11列。補助席はありません。シートそのものも4列シート(スタンダード)よりふんわり座り心地が良くなっていますよ。リクライニングの角度は4列シート(スタンダード)とほぼ同じですが、こちらの方が足元がゆったりする分リラックスの度合いもアップ。
またこちらのシートには、隣り合う座席との間に稼働式の肘掛けあり。ちょっとしたことながら、肘掛けが空間の仕切りとなってくれるので、知らない人と隣り合うにもゆとりを感じられる嬉しいポイントですよね。もちろん座席を広く使いたいなら持ち上げて置けばOK。
また4列ワイドシートには全車両の最後列にトイレ設置あり。長距離になっても安心です。トイレ前にはセルフのおしぼりサービスもありますよ。Wi-Fiは今後順次導入予定。
4列ワイドシート車両を運行しているのは以下の路線です。
※4列スタンダードシートで運行する場合があります。
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
※2019年11月時点で運行している路線です。
3列独立シートはどーんと快適さアップ! 神戸三宮と出雲、松山行きの一部の路線や、高知行きの路線で乗車することができますよ。昼便とは言え最長5時間弱となる乗車時間を快適に過ごすために、車内にはくつろぐための工夫がたくさん。
シートはウッド調の落ち着ける色彩。床もウッド調で、総合的なリラックス感が感じられます。(木目でない床の場合もあり)
シート列は横3列×縦10列、トイレで2席分を差し引くため全部で28席となります。4列シート(スタンダード)の59席と比べると、座席数は半分以下。車内をゆったりと過ごせるのが大きな特徴です。
4列シートと打ってかわって、シートのリクライニングは通常時から約40度ほどプラスになり、一気にくつろぎ重視に。フットレスト、可動式ヘッドレストも完備となります。カップホルダーはフットレストの隣にあるので、前座席の人がリクライニングをフルで倒しても大丈夫!
また全車両トイレつき。バスの車内中央部分となります。また全席コンセント完備で、気兼ねなく使うことができますよ。フリーWi-Fiは現在一部車両で対応(docomoのみ)、今後順次導入予定となります。
3列独立シート車両を運行しているのは以下の路線です。
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
※2019年11月時点で運行している路線です。
東京(渋谷・新宿)~兵庫(姫路・加古川・神戸三宮・三田)間を運行する夜行バス路線「プリンセスロード」では、プライベートカーテン付き&高級感溢れる3列独立シートタイプの車両を導入。最長約10時間かけて毎日運行しています。(京王バス東との共同運行)
その1台当たりのお値段は、なんと家が2軒建つほど! ラグジュアリーな設備をたっぷり詰め込んだ特別バスでありながら、なんと神戸三宮~東京間が最安5,900円。嬉しい驚きがいっぱいのバスなのです。
「プリンセスロード」は乗車する前からもうラグジュアリー感がたっぷり。木目調の乗車ステップには人工芝が敷かれ、ステップの角ではキラキラとライトが点灯して、夜の乗車でも足元が見やすいよう配慮されています。階段脇などの内装はシックな格子柄のレザー調。大人のラグジュアリーバスの雰囲気が漂います!
ちなみにラグジュアリーなバスと聞くと「じゃあ、プリンセス気分で運んでくれるから『プリンセスロード』?」なんて思いませんか? 私はもちろん思いました! でも実はこの名前、「姫路」の直訳だそうな。「姫=プリンセス、路=ロード」…そ、そうきたか!
シート列は横3列×縦10列。トイレで2席分を差し引かれ、全部で28席の仕様です。ちょっと特別なのが、先頭から右側の3列に当たる1C~3Cがレディースシートに当たること。レディースシートの予約は電話予約のみでの取り扱いになりますよ。
乗車する時に一番重要となる座席周りの設備は、一言で言えば至れり尽くせり! ゆったり幅広な足元にはフットレスト・レッグレストがあり、ヘッドレストは可動式で好みの位置に調節可能。
プライベートカーテンはなんと座席後ろまでをぐるっと一座席ずつ覆ってくれるタイプで、リクライニング時でも頭の上までプライベート空間を確保してくれるのです。
前座席後ろのポケットのほか、個別コンセントのすぐ近くにはミニポケットもあり。充電しながらの携帯・スマホを前ポケットに入れておいたら、別のものを取り出す時に充電が抜けて…なんてうっかりをしたことがある方には、このありがたさがわかるはず!
通常座席とフルリクライニングの比較はこちら。簡易テーブルを出してもこのゆとりがありますよ。座席背もたれのヘッド部分の頼もしい分厚さにも注目です!
車内で貰える・借りられる備品も豊富。各座席には腰あてクッションと使い捨てスリッパ、毛布あり。可愛いチェック柄の毛布は「プリンセスロード」の名前が刺繍された特別仕様で、140×100cmの大判仕様です。更に実際の乗車時には、お茶とおしぼりも配られますよ。
トイレは、座席中央部分の半地下を降りていくとあります。トイレの中だけでなく外にも洗面所と鏡があるので、ちょっと手だけ洗いたい、なんて時にも便利。
前方にはモニターがあるので、就寝前・起床後の諸注意や降車のタイミングなどが確認できますよ。車内はフリーWi-Fi完備のほか、空気を除菌してくれるプラズマクラスターも稼働。窓際にはコート掛けもついています。夜行バスなのに眠るのが勿体なくなってしまいますね!
「プリンセスロード」を運行しているのは以下の路線です。
リンクからは高速バス比較サイト「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金を確認できます。リンク先のページでは必要に応じて「逆区間」のボタンをご利用ください。
※2019年11月時点で運行している路線です。
神姫バスのバス車両は、乗車時間によって便利さとくつろぎのバランスを取っているのが特徴。短時間の路線なら便利さ重視、長く乗ることになる路線ほどくつろぎ重視と、乗客にとっての使いやすさが第一に考えられているのが嬉しいポイントです。
兵庫と四国・中国地方などを繋いでくれる高速バスや、ラグジュアリーな夜行バス旅をお手頃価格で楽しめる「プリンセスロード」は、どれも兵庫へ行くなら使いたい路線! ぜひ神姫バスでのバス旅を便利に楽しんでくださいね。
(陽月よつか)