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チケット代金や航空運賃などを補償してくれる保険は、以下のようなものがあります。
対象チケット | 引受保険会社 | |
---|---|---|
チケットガード | イベント・ライブ 航空券 | AWPチケットガード少額短期保険 |
そらもよう | 航空券(ANA) | 東京海上日動 |
イベント・ライブなどは「チケットぴあ」のみで保険の取り扱いがあります。航空券はANAやピーチなど、会社ごとに保険がありますが、旅行業者を経由して航空券に保険をかける方法もあります。
AWPチケットガード少額短期保険の「チケットガード」は、多くの会社で取り扱いがあります。チケットガードは「不使用チケット費用補償保険」と言い、イベントチケットや航空券、高速バスチケットでも補償内容・保険料はすべて同じです。取り消しに伴う手数料や違約料などが補償されます。
航空券はLCC「ピーチ」の航空券を対象とした「Peachチケットガード」があります。他に、エアトリやLINEトラベルなど保険会社が指定した旅行業者を経由して予約した旅行代金も対象になるので、ピーチ以外の航空会社のチケットでもこの保険を利用できます。
補償対象は以下の通り。
それぞれ細かい条件があるので、詳しくはチケットガードの公式サイトをご確認ください。
自分だけでなく、一緒に行く友達が入院などで行けなくなり、自分も行かなかった場合にチケット代金が補償されるのは嬉しいですね。もちろんこの場合は、保険に加入している方のみが補償対象です。
チケットガードの保険料の目安は、チケット代金が5,000円の場合が560円、10,000円の場合が870円、15,000円の場合が1,170円、20,000円の場合が1,480円です。
保険料はチケット代金のだいたい1割以下、代金が高額になるほど保険料の割合も少なくなります。
チケットガードは新型コロナウイルスの感染者も補償対象です。濃厚接触者で検査が必要と診断された方も、自宅待機から検査結果が出るまでの期間中にイベントが開催、飛行機が出発する場合は補償されます。
また新型コロナウイルス感染症を理由に、イベントなどが中止、飛行機が運休した場合は支払った保険料が返還されます。
ANAの航空券を対象にした「そらもよう」は、悪天候で欠航するおそれがあるときなどに利用できるので「そらもよう」という名称ですが、それ以外の以下の理由でも補償は受けられます。
補償対象 | 補償内容 | |
---|---|---|
航空券の キャンセル費用 | ・悪天候による欠航 ・目的地でのイベントの中止、延期 ・急な出張 | ・取消手数料 ・払戻手数料 |
欠航・遅延で予定外に発生した費用 | ・フライトの欠航 ・フライトの遅延 ・公共交通機関の運休、遅延(※) | ・追加宿泊費用 ・追加交通費 ・追加食費 ・予約済サービスなどの取消料 |
※2時間以上の遅延によるフライト変更
フライトのキャンセルに伴う、取消手数料・払戻手数料は全額補償されます。
フライトの欠航・遅延により、予定外に発生した費用は、金額に関わらず保険対象者1名につき定額1万円(フライト毎)の補償です。フライトが台風などで欠航した場合に、交通費や宿泊費、目的地で予約していたサービスのキャンセル料もこの保険でカバーできます。
加入できるのは、早期割引にあたる「VALUE」か「SUPER VALUE」で予約したときです。
もともとキャンセルや予約変更ができる通常運賃のFLEX(フレックス)、またスーパーバリューアーリー(現在販売終了)やバリュートランジットは対象外です。
保険料は、運賃プランと便によって金額が異なり、運賃がリーズナブルなスーパーバリューの方が保険料が高くなります。特定便は7~10月出発の沖縄発着便、10~3月出発の北海道発着便です。
運賃 | VALUE | SUPER VALUE | ||
---|---|---|---|---|
通常便 | 特定便 | 通常便 | 特定便 | |
~15,000円 | 300円 | 650円 | 500円 | 980円 |
15,001円~30,000円 | 350円 | 700円 | 700円 | 1,380円 |
30,001円~40,000円 | 400円 | 750円 | 900円 | 1,780円 |
40,000円~ | 450円 | 800円 | 1,200円 | 2,280円 |
※八丈島発着便はすべて対象外
航空券は、リーズナブルな運賃タイプほど払い戻しができないので、キャンセル保険に入っておくと安心。ただ、運賃タイプをランクアップするとキャンセルや払い戻しが可能になります。どちらがお得なのでしょうか?
LCCピーチを調べてみました。ピーチの保険「Peachチケットガード」は、一番リーズナブルなプラン「シンプルピーチ」で予約すると保険に入れます。しかし保険に入らずとも「バリューピーチ」や「プライムピーチ」にランクアップすれば万が一の時にキャンセルや払い戻しが可能。どちらの方が料金を安くできるのか比較してみました!
まずは各運賃タイプのキャンセル時の対応がこちら。
シンプルピーチ | バリューピーチ | プライムピーチ |
---|---|---|
払戻不可 | 取消手数料1,100円 差額をピーチポイントで払い戻し | 無料 全額ピーチポイントで払い戻し |
東京~札幌の2020年5月の平日運賃がこちら。
シンプルピーチ | バリューピーチ | プライムピーチ |
---|---|---|
5,390円 | 8,240円 | 10,410円 |
シンプルピーチに保険料を追加したとしても、5,390円(運賃)+約600円(保険料)なので約6,000円。バリューピーチやプライムピーチ以上の金額にはならないので、キャンセルする可能性があるときは保険に入る方がおすすめ。また、払い戻しが現金で戻ってくるのも安心なポイントです。
ANAの場合も、通常運賃(キャンセル・払い戻し可能)のフレックスで購入するより、バリューやスーパーバリューの方が断然安く購入できるので、保険を別で追加した方がお得です。
しかし、LCCの場合は運賃タイプをランクアップすることで、座席指定や受託手荷物が無料といったメリットもあるので、その点をふまえて予約するのが良さそうですね。
今回紹介した「チケットガード」と「そらもよう」以外に、旅行代金のキャンセル保険もあります。イベントチケットや航空券チケットなどチケット単体でなく、ホテルなどもセットで予約する場合は旅行業者の保険もチェックしてみてください。
航空券のキャンセル保険は、ANAの航空券の場合「そらもよう」に加入するのが断然おすすめです。チケットのキャンセル費以外にも欠航・遅延によって思いがけず発生した宿泊費や交通費なども補償してくれるのが安心ですね。
台風が多い時期や家族が体調を崩しがち、といったときに、安心してイベントや旅行を楽しめるように保険の加入を検討してみてくださいねー!
(バスとりっぷ編集部)