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東京から温泉地の那須温泉に3時間ほどで行けちゃうバス、「那須・塩原号」に乗ってきました!
「那須・塩原号」は、東野交通とJRバス関東が共同で運行する高速路線バス。現在、バスタ新宿から1日5便(土日は6便)がでています。そのうち那須の観光地や那須温泉へ停車するバスは、1日4便。
今回はバスタ新宿を9:50に出発する「那須・塩原3号」に乗りました。平日は、この便が一番早く那須温泉に着きます。
車内設備は、乗車時間が短いこともあってか、コンセントがついていません。また、フットレストや真ん中のアームレストもありませんが、11列で足元がゆったりしているうえ、クッション性がよい座席なので、快適な乗り心地でした。
東野交通の高速バスには「みちのり」という車内誌があります。この車内誌は、みちのりグループに所属するバス会社のすべての高速バスで用意されているもの。グルメや観光情報が取り上げられているので、到着までの空いている時間にパラパラ読んでみるのもいいですね。
そのほか、フリーWi-FIサービスがあるのもうれしい!
バスタ新宿からは、10人ほどが乗車。定刻通りに出発して、もうひとつの乗車場所「王子」へ向かって、一般道を走っていきます。
ああ、大都会。昼のバスは車窓を眺めていると飽きないのです。
定刻ぴったりの10時25分に「王子」へ到着。ここでも10人ほどが乗車しました。
この後、首都高と東北自動車道を通って、一路、那須・塩原方面へ。
車内ではテープによる、道順、休憩、停車場所などの丁寧なアナウンスがありました。また、台風が近づいている日だったためか、首都高へ入ると「風が強いため、横揺れすることがあります」と運転士さんからのアナウンスも。
さいわい、あまり横揺れはしませんでしたが、事前のアナウンスのおかげで驚くことなく乗っていられました。
途中の休憩は一回。11時20分に着いた「佐野サービスエリア」で、10分ほど停車しました。
東北自動車道を降りてからは、「お菓子の城」「友愛の森」「ホテルエピナール那須」「一軒茶屋」「ホテルサンバレー那須」「新那須」「仲町」「那須温泉」とたくさんのバス停を巡っていきます。
「ホテルエピナール那須」「ホテルサンバレー那須」には、玄関横付けで停車。ホテルまで直行でき便利なので、人気も高いようです。各ホテルで4、5人の方たちが下車していきました。
「仲町」を過ぎ、どんどん坂を上がってゆき、終点の温泉街「那須温泉」へ。定刻の13時10分よりも数分早く着きました。
新幹線で東京から那須塩原駅へ向かう場合の料金は約6,000円。到着までの所要時間は1時間10分ほどです。新幹線は那須塩原駅へ早く着くものの、そこから那須温泉や観光地に向かう場合は、さらに路線バスに乗らなければなりません。
鈍行の場合、那須塩原駅までの料金は少し安く2,500円ほどで、駅までの所要時間はバスとほとんど同じですが、乗り換えが大変ですし、やっぱり駅からは路線バスに乗らなければなりません……。
そう考えると、観光地やホテルなど停車地が豊富なうえに、乗り換えなしで安く快適に移動できる那須・塩原号は、とっても使い勝手がよく、値段も「那須温泉」まで片道3,390円と安いのが魅力です。
ちなみに、ネット割引(高速バスネットで購入)を適用すると片道料金が3,220円に。また往復購入の場合は通常料金が6,070円で、さらにネット割引が適用されると5,770円になるので、これらをうまく利用するのがよさそうです。
このバスに乗ったら、行きたくなる……!
ということで「那須ロープウェイ」に乗ってみました。
行き方は「那須温泉」バス停から、那須・塩原号と同じ東野交通の路線バス「山麓行き」に乗って「那須ロープウェイ」で下車。路線バスは片道15分、1時間に1本ほどの運行です。
高速バスについていた「みちのりフリーWi-Fi」サービスは、一般路線バスや那須ロープウェイの山麓駅・山頂駅でも利用できます。どこでもネットが繋がりやすいので、とっても便利!
創業1962年と歴史のある那須ロープウェイは、那須の主峰で関東屈指の活火山・茶臼岳の7合目から9合目をつないでいます。山麓駅から山頂駅までは約4分。
めちゃくちゃ気軽に、那須高原を眼下に見渡す絶景を楽しむことができるのでした。
秋は紅葉、春夏は高山植物。夏は雲海が見えることもあるそうで、春夏秋、それぞれの景色を楽しめます。「那須温泉」で下車された方は、足を伸ばしてみるのもおすすめですよー!
(かとうちあき)