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この水陸両用バス「スカイダック」がお台場で運行を開始したのは、2017年9月。まだまだ新しいバスです。とてもユニークな形をしているので、町を走っていても目立ちます。
なんと言っても一番の特徴は、陸上を走るバスでありながらそのままボートとしても水上を走行できる、水陸両用車であるということ。
今回は、臨海エリアを陸から運河から海から一度に楽しめる、「スカイダック東京2017 お台場・豊洲・レインボーブリッジコース」に乗車&乗船してきました。
スカイダックバスを運行しているのは、東京の観光名所を乗り降り自由で巡る「スカイホップバス」や、屋根なし2階建て観光バスの「スカイバス」などを運用している日の丸自動車興業社です。
スカイダックバスはお台場の他にも、東京スカイツリーコースや、横浜を走るコース、夕暮れ時を運行するトワイライトクルーズなどのコースもあります。
「お台場・豊洲・レインボーブリッジコース」は、公式サイトから事前にWEB予約が可能。受付時間は前日の15時までです。
当日は、「お台場 SKYツーリストインフォメーション」にあるチケットカウンターにて、チケットの受け取りと料金の支払いをします。
2016年6月にオープンしたこの観光案内所は、りんかい線「東京テレポート駅」のロータリーにあります。
国内外の観光客向けにカフェスペースやWi-Fi環境などもあり、観光パンフレットやデジタルサイネージなどの観光情報も充実。
ちょっと早めに到着したら、併設のカフェ「Cafe Hop&steps」にて、コーヒーや軽食をオーダーするのも良いですね。
出発10分前にチケットカウンターの前に集合し、ガイドさんの案内でいよいよ乗車。
バスの車高が高いので、タラップ階段から上り、あらかじめチケットで指定されている席に座ります。
バスの全長は12メートル。高さは3.8メートルもあり、一般的な大型バスよりも座席の位置が高いので、道を走ったときの視線がとても高いです。
側面の窓の部分は、チャックで開閉できる透明なシートになっていて、暑い日は全開にしたり、寒い日や雨の日などは閉じたりと調節可能。
天井も透明なので、豊洲の建設中のビルを車内から見上げることができます。開放感あふれるデザインのバスです。
やはり、一番の特徴は、バスとして陸上を走りつつ、そのまま水に飛び込んでボートとしても走行できること。そのため、陸上走行用のエンジンと、水上操船用のエンジンが装備されており、運転席にはバスのハンドルとボートのスロットルレバーの両方がついています。
スカイダックバスのドライバーさんは、バスの運転に必要な大型二種免許と、ボートの操船のための1級小型船舶操縦士の両方の資格を持っているのです。
スカイダックバスの「お台場・豊洲・レインボーブリッジコース」は、最初はバスとして東京テレポート駅のロータリーを出発して、ガイドさんの案内でお台場や豊洲といった臨海エリアをめぐります。
途中からボートとして東雲運河に入って、レインボーブリッジを臨む東京港エリアを航海し、出発地点にぐるりと戻ってくるコースです。
所要時間は約80分間。途中、豊洲駅前で乗車することもでき、その場合の乗車時間は60分となります。いずれの乗車場所から乗った場合でも、降車するのは最初の出発地点である、東京テレポート駅のロータリー。
ツアーの一番の見所は、なんと言っても水に突入する瞬間! ものすごい量の水しぶきが上がり、車内は歓声に包まれます。
バスとして走行していた時と、ボートとして水面を進む時は、使用するエンジンが異なるので、その音の違いや乗り心地の変化が感じられます。
見慣れている東京の景色も、運河から眺めるとまた違ったものに感じられます。
レインボーブリッジの近くまで行ったら折り返し、その後は運河からまた地上に戻ります。
運河から陸に上がる際、タイヤが地面に当たる瞬間の衝撃も、水陸両用車でしか味わえない感覚。地上に上がったらいったん停車し、海水の中を走行してきた車体を手早く洗います。
ガイドさんのトークを聞いたり、周りの景色を見たりしているうちに、あっという間に80分が経過。出発地点の東京テレポート駅ロータリーで解散となります。
ユニークな水陸両用バスで、海から陸から、東京を満喫できるツアーでした。
お台場の臨海エリアを海と陸の両方いっぺんに楽しめる、スカイダックバス。事前に公式サイトからWEB予約をしておくと、当日スムーズに乗ることができますよ。
ちょっと変わった観光体験をしてみたい方におすすめです。