お盆休みは大雨に警戒 13日以降も関東や東海を中心に雨 8月後半も厳しい残暑
今週は12日(火)ごろにかけて、災害が起こるくらいの大雨に警戒が必要です。お盆休みでお出かけを予定されている方もいると思いますが、最新の情報を確認してください。8月後半に入っても厳しい残暑が続きそうです。熱中症にも引き続きご注意ください。
●1週目(11日~17日):お盆休みは大雨に警戒
お盆休みの天気のポイント1つだけです。「大雨」に警戒してください。昨夜から記録的な大雨になっている所もあります。12日(火)ごろかけて災害が発生するような大雨になる所もあるでしょう。8月後半に入りますが、気温が35℃を超えるような厳しい残暑の日もありそうです。では、詳しく見ていきます。
11日(月:山の日)から12日(火)は、前線が九州から本州付近をゆっくりと北上するでしょう。九州北部(山口県・福岡県・佐賀県・長崎県)では11日朝にかけて線状降水帯が発生し、災害の危険度が急激に高まる恐れもあります。そのほかの地域でも広く雨が降り、雷雨や非常に激しい雨が降る所があるでしょう。大雨による土砂災害や浸水害、河川の氾濫などに警戒してください。
13日(水)は、前線の活動が弱まりますが、影響は残りそうです。東北から近畿にかけて、曇りや雨でスッキリしない天気となるでしょう。降り続いた雨によって、少しの雨でも災害が起きる危険もあります。お盆休みに入り、旅行や帰省など移動する機会も増えるでしょう。交通機関が乱れる可能性もあるため、最新の情報をご確認ください。
14日(木)~15日(金)は、高気圧に緩やかに覆われて、晴れる所が多くなるでしょう。関東甲信や東海では気圧の谷や湿った空気の影響を受け、所々で雨が降りそうです。
16日(土)は、西日本から東日本を中心に気圧の谷や日本の南に中心を持つ高気圧の縁を回って流れ込む湿った空気の影響を受けるでしょう。晴れ間はありますが、ザっと短い時間に強まる雨や雷雨にご注意ください。
17日(日)になると、高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。
最高気温は、14日(木)ごろまでは、29℃~33℃ほどの所が多い予想です。先週まで40℃を超える酷暑の日もあったため、低く感じるかもしれませんが、これでも平年を上回る所が多いでしょう。また、雨が降っても30℃前後まで上がり、かなり蒸し暑く感じられそうです。湿度が高いと熱中症の危険度がより高まります。15日(金)は、名古屋で35℃予想で、厳しい暑さの日もあるでしょう。
●台風11号の進路は?
台風11号は、10日(日)午前6時現在、日本の南を西に進んでいます。このあとも勢力を維持したまま、西よりに進路をとる予想です。13日(火)ごろに、先島諸島付近に最接近する見込みです。大雨や暴風、高波に警戒が必要です。また、台風が近づく前や通過後も、高波や強風にご注意ください。
先島諸島が一番影響が大きくなりますが、沖縄本島でも影響がありそうです。お盆休みで旅行を計画されている方もいると思います。船や飛行機の運行にも影響が出る可能性も高くなりそうです。最新の台風情報をご確認ください。
●2週目(18日~23日)8月終盤も厳しい残暑
18日(月)以降は、夏の高気圧である太平洋高気圧が勢力を再び強めるでしょう。関東から九州にかけて晴れる所が多くなりそうです。お盆休みも終わり、秋の気配を感じたいところですが、今年も真夏の強い日差しの方が上回るでしょう。日中の気温の上昇によって、大気の状態は不安定になりやすく、午後は山沿いを中心に、にわか雨や雷雨はある見込みです。
気圧の谷が通過しやすい、北海道や東北では雲が広がりやすいでしょう。日本海側を中心に雨の降る日もありそうです。沖縄は、晴れ間はありますが、湿った空気の影響で雨の降ることがあるでしょう。
最高気温は、札幌でも30℃を下回る日が出てきますが、平年と比べるとまだ高いでしょう。仙台は30℃~32℃くらいの予想です。東京や大阪、福岡、那覇は33℃前後、名古屋では35℃以上の日が多いでしょう。8月も後半に入りますが、まだまだ危険な暑さが続く予想です。最低気温も25℃を下回らない熱帯夜も多くあるでしょう。長く続く猛暑によって、夏バテを起こす方も出るころです。しっかり栄養をとり、少しでも快適な睡眠がとれる環境を整えて、もう少し続く暑さを乗り切りましょう。