今日7日は、日本海側は広く雨で、断続的に雨脚が強まる。北陸を中心に雨量が増加し、土砂災害などの危険度がさらに高まる恐れ。太平洋側でも所々で雨雲や雷雲が発達。

●北陸で大雨 石川県加賀で線状降水帯発生

昨日(6日)から、日本海に前線が延びており、この前線に向かうように暖かく湿った空気が流れ込んでいます。特に北陸で雨脚が強まっており、金沢市では1時間67.5ミリ(2時51分まで)の非常に激しい雨が降りました。金沢地方気象台は午前4時47分に「顕著な大雨に関する情報」 を発表。石川県加賀では、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いており、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっています。
また、新潟県も雨の量が多くなっており、新潟県佐渡市羽茂の24時間雨量(0時20分まで)は284.5ミリと、観測史上1位の値を更新しました。
新潟県、富山県、石川県では、朝のうち(~午前9時)は線状降水帯が発生して災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

●日本海側は断続的に雨が強まる 太平洋側は天気急変に注意

日本海側では日中から夜にかけても広く雨で、断続的に降り方が強まるでしょう。
すでに、北陸を中心に、東北や山陰などでも、地盤の緩んでいる所や増水している川があります。
今後の雨により、災害の危険度がさらに高まる恐れがあります。崖や川の付近など、災害のリスクの高いエリアにお住まいの方は、最新の気象情報や避難に関する情報を確認しつつ、慎重な行動を心がけてください。
また、関東をはじめ、日差しが照り付ける太平洋側でも所々で雨雲や雷雲が発達するでしょう。屋外のレジャーをご予定の方も多いと思いますが、念のため、急な雨への備えをなさってください。局地的には道路が冠水するような激しい降り方になるでしょう。

●予想される雨の量

予想される雨量は、いずれも多い所で、
明日8日午前6時までの24時間で
北海道:80ミリ
東北:150ミリ
北陸:120ミリ
近畿:100ミリ
九州北部:150ミリ
その後、明後日9日午前6時までの24時間で
北海道:80ミリ
近畿:80ミリ
九州北部:100ミリ
引き続き、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要です。
なお、北陸では、線状降水帯が発生した場合、局地的にさらに雨量が増える恐れがあります。

●土砂災害の前触れは

大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。

1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。

そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士