日本気象協会は「2025年のお盆期間(8月8日(金)~18日(月))の高速道路への気象影響予測」を発表しました。8日(金)から11日(月)にかけては、九州から関東を中心に大雨となるおそれがあり、沿岸部を中心に風が強まる可能性もあります。12日(火)から13日(水)にかけては、北日本の日本海側を中心に雨が強まるでしょう。お盆期間中に車で移動される方は、安全運転を心がけてください。

●お盆期間中の高速道路への気象影響予測

日本気象協会は、2025年のお盆期間中の天候による高速道路への気象影響予測を発表しました。

明日8日(金)は、気圧の谷や上空の寒気の影響で、北日本から東日本にかけて局地的に激しい雨が降るでしょう。 短時間に雨が強まることで、一時的に視界不良となったり、道路が滑りやすくなるおそれがありますので、スピードを落として慎重な運転を心がけてください。

また8日(金)から11日(月)にかけて、停滞前線が本州付近にかかる予想です。この前線の影響で、8日(金)から9日(土)にかけては九州付近を中心に、10日(日)から11日(月)にかけては前線が北上し近畿から東海、関東を中心に大雨が予想されています。沿岸部を中心に風が強まるところもあるでしょう。
3連休のタイミングと重なり、車を利用して外出する方が多くなると考えられます。交通量が多くなることに加え、雨の中での運転は、普段よりも事故のリスクが高まります。運転中に雨や風が強まった際は、スピードを緩めるなど、安全運転を心がけてください。また、出発の前には最新の気象情報や交通情報を確認するようにしてください。

その後、12日(火)から13日(水)にかけては、前線が北上し、北日本の日本海側を中心に雨が強まる可能性があります。

14日(木)以降は雨や風による道路への影響は予想されていませんが、東日本の内陸部を中心に、局地的な雷雨や突風のおそれがあります。
高速道路の走行中に局地的な大雨に見舞われた場合は、十分に速度を落として安全を確保しつつ、最寄りのサービスエリアやパーキングエリアに避難し、雨脚が弱まるのを待つとよいでしょう。

お盆期間中も最新の気象状況にこまめに確認し、余裕を持った移動や帰省を心がけてください。

●高速道路での強風、ハンドルに特に注意

8日(金)から11日(月)の九州から関東では、沿岸部を中心に風が強まるおそれがあります。強風による車の横滑りに注意して下さい。「橋の上」「海岸沿い」では周囲に遮るものがないので、横風が強まります。また「トンネルの出入り口」では急に横風の影響を受ける可能性があります。

暴風の中では、運転を控えるか、しっかりハンドルを握って運転してください。万が一横風を受けた場合でも、慌ててハンドルを切らないようにしましょう。

●雨の日の運転注意ポイント

① スピードを落として、十分な車間距離を
雨で路面が濡れると、ブレーキが利きにくくなり、アクセルを踏んだ時やカーブするときにタイヤが滑りやすくなります。雨による速度制限がかかっているときにはスピードを落とし、前方の車との車間距離は十分に取るようにしましょう。

② 昼間でもヘッドライトを点灯する
雨が降っている日はフロントガラスに絶えず雨粒が落ちてくるため、視界不良になります。ワイパーを動かしていればある程度雨粒を取り除けますが、排水しきれないほどの大雨が降っているときは前方が見えにくくなりますし、大型車の跳ね上げる水しぶきに視界が奪われてしまうこともあります。
日差しが少ない分、周囲が暗く、見通しが悪くなるため、暗いと思ったら昼間でもヘッドライトを点灯させ、他の車に自車の存在をアピールしましょう。

③ 日ごろからのメンテナンスが大切
高速道路を運転する前は、ガソリンは十分か、タイヤの空気圧は適当か、タイヤの溝の深さは十分かなど、点検をしておくことが大切です。ワイパーの拭きスジや拭きムラなどがある場合は、ワイパーを交換し、雨の日の運転に備えるようにしましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士