関東地方は7月に入り、連日、局地的に激しい雨や雷雨となり、5日連続で「記録的短時間大雨情報」が発表されています(7月5日まで)。今日6日も、気温が上がる午後は、局地的に雨雲や雷雲が発達しています。天気の急変にご注意下さい。

●5日連続で「記録的短時間大雨情報」

関東地方は、連日、局地的に激しい雨や雷雨となっていて、7月1日~5日まで5日連続で「記録的短時間大雨情報」が発表されました。この情報は、数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨が降り、災害が起きる一歩手前か、すでに起きている可能性がある時に発表されます。

昨日5日は、埼玉県で局地的に雨雲が発達。川越市付近ではレーダー解析で午後8時までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が発表されました。また、埼玉県所沢市では、1時間降水量が88.5ミリと、関東地方では今年初めて「猛烈な雨」を観測しました。

●今日6日も天気急変 局地的な激しい雨や雷雨に注意

今日6日(日)も湿った空気や、風と風のぶつかりなどで、千葉県など局地的に雨雲や雷雲が発達しています。特に、気温が上がる午後は、大気の状態が非常に不安定。晴れている所も、急な激しい雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうに注意が必要です。

●ゲリラ豪雨の前兆

ゲリラ豪雨(局地的な大雨)の、前兆となる現象は、大きく3つ挙げられます。
① 「真っ黒な雲が近づいてきた」
ゲリラ豪雨をもたらすような、発達した積乱雲は、真っ黒に見えます。黒い雲が速いスピードで動いているように見えたり、晴れていたのに、急に空が暗くなったりするのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
② 「雷の音が聞こえてきた」
ゴロゴロという音が聞こえてきたら、雷雲が近づいています。また、稲妻が見えるのも、ゲリラ豪雨のサインの一つです。
③ 「急に冷たい風が吹いてきた」
発達した積乱雲からは、雨粒とともに、冷たい風が勢いよく吹き降りてきます。風の変化にも、注意が必要です。

このような前兆を感じたら、すぐに安全な所へ避難してください。また、雷注意報が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」、「天気が急変」という言葉を聞いた時には、ゲリラ豪雨の可能性がありますので、ご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士