7月3日(木)頃にかけて北海道から東海を中心に大気の状態が不安定になり、所々で雨や雷雨になるでしょう。局地的に激しい雨(1時間に30ミリ以上50ミリ未満)や非常に激しい雨(1時間に50ミリ以上80ミリ未満)が降りそうです。天気の急変に注意。また、南の海上は台風や熱帯低気圧の発生しやすい状況となっており、注意が必要です。

●7月3日頃にかけて大気の状態が不安定 ゲリラ雷雨と危険な暑さに注意

6月30日(月)は北海道や東北は雲が多く、所々で雨や雷雨になるでしょう。関東から西では強い日差しが照りつける見込みです。ただ、午後は大気の状態が不安定になり、雨や雷雨の所があるでしょう。7月1日(火)から3日(木)頃は上空の寒気や湿った空気の影響で、北海道から東海ではあちらこちらで雨雲や雷雲が発達する見込みです。局地的に雷を伴った激しい雨(1時間に30ミリ以上50ミリ未満)や非常に激しい雨(1時間に50ミリ以上80ミリ未満)が降りそうです。道路の冠水にご注意ください。近畿から九州も変わりやすい天気で、急な雨や雷雨の所があるでしょう。4日(金)から6日(日)は北海道では雲が多いですが、東北から九州はおおむね晴れる見込みです。

最高気温は平年より高い所が多く、厳しい暑さが続くでしょう。東北から九州は広く真夏日で、名古屋市や大阪市は猛暑日(最高気温35℃以上)の日が多くなりそうです。東京都心も6日(日)は今年初めて猛暑日となりそうです。熱中症に警戒が必要です。

●連日のように猛烈な暑さ 熱中症に警戒

7日(月)以降は北海道では雲が広がる日が多いでしょう。東北から九州は強い日差しが照りつける見込みです。ただ、急な雨や雷雨には注意が必要です。沖縄は8日(火)以降は雨が降りやすく、ぐずついた天気でしょう。

体にこたえる厳しい暑さは続きます。東京都心は7日(月)は猛暑日(最高気温35℃以上)に。名古屋市や大阪市は36℃から37℃と体温並みや体温超えの危険な暑さの日が多いでしょう。福岡市も猛暑日の日が多くなりそうです。

●東海や関東甲信、北陸、東北の梅雨明けは?

6月27日(金)、気象庁は「九州南部、九州北部、四国、中国、近畿の各地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。九州北部と四国、中国、近畿は、統計開始以来、最も早い梅雨明けとなりました。

東海や関東甲信、北陸、東北はまだ湿った空気が流れ込んで雨が降る日があることから、梅雨明けの発表はありませんでした。7月3日(木)頃にかけて大気の状態が不安定で、所々で雨が降りそうですが、その後は晴れる日が多く、7月上旬には梅雨明けする予想です。平年より早い梅雨明けとなるでしょう。

●南の海上は台風や熱帯低気圧の発生しやすい状況 動向に注意

ただ、南の海上は台風や熱帯低気圧の発生しやすい状況となっています。日本の気象予測モデルでは今後、台風や熱帯低気圧が発生すると予測するものがあります。

また、上の図のように、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の予想でも日本の南の海上は赤色で示され、7月8日(火)頃にかけて台風や熱帯低気圧が発生する確率が高めと予測されています。

台風が発生するかしないか、進路の予測には幅があり、まだはっきりしませんが、今後の動向に注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士