今日27日、大阪管区気象台は、「近畿地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。近畿地方では、1951年の統計開始以降最も早い梅雨明けで、早くも本格的な夏がスタートします。29日(日)以降は猛烈な暑さになる所があり、熱帯夜も続くようになるでしょう。熱中症に厳重な警戒が必要です。

●1951年の統計開始以降、最も早い梅雨明け

今日27日、大阪管区気象台は、「近畿地方が梅雨明けしたとみられる」と発表しました。
平年より22日早く、昨年より21日早い梅雨明けです。
1951年の統計開始以降、近畿地方で最も早かった梅雨明けは、7月3日ごろ(1978年)で、今年は最も早い梅雨明け※となりました。

なお、梅雨期間は18日間(6月9日-6月26日)で、1951年以降で2番目に短くなっています。最も短かった梅雨は1958年の17日間です。

※梅雨は季節現象であり、梅雨の入り明けには、平均的に5日間程度の「移り変わり」の期間があります。なお、梅雨入り・梅雨明けの発表は速報値で、春から夏にかけての天候経過を考慮して再検討され、見直されることがあります。

●今年の梅雨はメリハリ型

近畿地方では、6月9日に梅雨入りして以降、雨の降る日は少なかったものの、降れば大雨というメリハリのある梅雨でした。
今年の梅雨期間の降水量は、平年の同じ期間に比べて、大阪や和歌山などおよそ2倍だった所もあれば、潮岬では半分に満たないなど、地域差が大きくなっています。

また、梅雨の中休みは各地で季節外れの暑さとなり、京都では6月18日~20日にかけて3日連続で最高気温が35℃以上の猛暑日となりました。京都で6月中旬に猛暑日が連続するのは、統計開始(1881年)以降初めてのことです。

●梅雨入り直後 熱中症リスクが高まる 万全な対策を

異例の早さの梅雨明けとなり、本格的な夏がスタートします。
29日(日)にかけては日ごとに気温が上昇し、暑さが厳しくなるでしょう。30日(月)は各地で熱中症「危険」レベルとなる見込みです。
来週、7月2日(水)~4日(金)は、湿った空気が流れ込み、雨が降りやすくなる地域がありそうです。それでも、気温は33℃前後まで上がる所が多く、熱中症リスクの高い日が続くでしょう。

例年、梅雨明け直後は熱中症にかかる人が急に増える傾向があります。熱中症リスクの高まる一週間となりますので、万全な対策を行ってください。

●平年よりかなり気温の高い状態 この先1か月続く

昨日26日、大阪管区気象台は「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
向こう2週間の気温もかなり高い日が多く、熱中症の危険性が高い状態が続きます。
熱中症のリスクが高い場合には「熱中症警戒アラート」が発表されます。情報に注意し、暑さに弱いお年寄りやお子さんにはいつも以上に気を配って、できるだけ気温の上がる時間帯は外出を控え、外出する場合でも直射日光はできるだけ避けるなどの対策が必要です。

さらに、今日27日、大阪管区気象台は「長期間の高温に関する情報」を発表しています。
近畿地方では、気温のかなり高い状態が1か月程度先まで続く見通しです。
農作物や家畜の管理、熱中症などの健康管理に十分注意をしてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士