明日26日も四国～北海道で局地的な大雨や雷雨のおそれ。土砂災害や川の増水、道路の冠水など低い土地の浸水に注意。7月に入ると猛暑日(最高気温が35℃以上)が続く所もある。熱中症などの体調管理や食品の管理に注意が必要。

●明日26日　非常に暖かく湿った空気　局地的な大雨や雷雨に注意

今日25日は、九州から関東で局地的に非常に激しい雨や激しい雨が降りました。
1時間降水量は、岐阜県大垣市上石津で68.0ミリ(4:36まで)と観測史上1位の記録を更新しました。静岡県伊豆市天城山では36.0ミリ(7:31まで)、東京都練馬区でも34.0ミリ(9:52まで)、東京都府中市で31.0ミリ(13:26まで)のバケツをひっくり返したような雨が降りました。

原因は台風から変わった「熱帯低気圧」です。熱帯由来の暖かく湿った空気が次々に流れ込み、局地的に雨雲やカミナリ雲が発達しました。明日26日にかけても前線に向かって「非常に暖かく湿った空気」の流れ込みが続くため、大気の不安定な状態が続きます。東海や関東から北海道では局地的な大雨になるおそれがあるため、土砂災害や川の増水、道路などの低い土地の浸水に注意、警戒してください。

●明日26日　関東を中心に気温アップ　かなりの蒸し暑さ

今日25日は北海道を中心に強い日差しとフェーン現象で気温が上がりました。全国で一番気温が上がった所は北海道北部の北見で、午後4時までの最高気温は34.9℃。猛暑日一歩手前まで上がり、6月としては3番目に高い記録的な暑さになりました。

明日26日も北海道北部では、今日25日ほどではありませんが、厳しい暑さが続きます。北海道北部の北見では32℃まで上がるでしょう。明日は関東を中心に気温が上がり、東京都八王子市や神奈川県厚木市では34℃が予想されています。日差しはほとんどありませんが、湿度が高く、体に堪える暑さでしょう。熱中症にかかるリスクが高まるため、暑さを避けるなど、体調管理にはくれぐれもご注意ください。

●寝ている間の熱中症にも注意

明後日27日は、関東から九州、沖縄は日差しの届く日が多く、真夏日(最高気温が30℃以上)の日が続くでしょう。平年より早い梅雨明けになる可能性があります(平年は7月中旬頃)。たとえ梅雨明けしたとしても、局地的な大雨に見舞われることがあります。

最低気温も25℃を下回らず、熱帯夜になる所もありそうです。夜間の熱中症を防ぐポイントは2つあります。
①寝る前に水分補給をしましょう。
熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおすすめです。

②エアコンを上手に使いましょう。
熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3～4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンはオンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。

●危険な暑さが続く所も　熱中症に警戒

7月3日(木)以降は、関東から九州では晴れる日が続くでしょう。

最高気温は、関東から九州では35度近くになる日がほとんどで、大阪や名古屋では連日の猛暑日(最高気温が35℃以上)が予想されています。体温並みの危険な暑さが長く続くため、熱中症など健康管理に十分にご注意ください。

情報提供元： tenki.jp日直予報士