今日21日(土)は、梅雨前線が日本海から南下。前線に近い北海道は日本海側から雨で、明日22日(日)午前にかけて警報級の大雨のおそれ。明日22日(日)は東北や西日本でも激しい雨に警戒が必要です。

●梅雨前線がゆっくり南下

梅雨前線が大陸から日本海北部にかけて延びています。今夜(21日)にかけて梅雨前線がゆっくり南下。前線に近い北海道や西日本の日本海側で雨が降るでしょう。前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込み、北海道は大気の状態が不安定。前線の動向や雨雲の発達具合によっては警報級の大雨となるおそれがあるため警戒が必要です。

●北海道　警報級大雨のおそれ

21日(土)午後は、北海道の日本海側から雨の範囲が広がり、夜は雷を伴い、1時間に40ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。明日22日朝までに予想される24時間雨量は、北海道の日本海側など多い所で120ミリとなっています。その後、22日(日)の昼頃にかけて雨が続くため、さらに雨量が増える見込みです。

梅雨のない北海道では、平年6月ひと月分の雨量は札幌で60ミリくらいなので、平年の2倍の雨量がザッと降るおそれがあるため警戒が必要です。

大雨による土砂災害やアンダーパスなど低い土地の浸水、川の増水などに注意・警戒が必要です。

●明日22日(日)　東北や西日本でも激しい雨に警戒

明日22日(日)は、東北も日本海側を中心に激しい雨が降り、大雨となる所がるでしょう。23日朝までの24時間雨量は、青森県や秋田県など多い所で100ミリの予想です。

西日本も、日本海側から雨の範囲が広がり、局地的に激しい雨や雷雨となるでしょう。

今週は一時的に梅雨前線が消滅し、まるで梅雨明けといった猛暑に警戒でしたが、来週にかけては再び梅雨空が戻り、関東でも雨となるでしょう。日本海側を中心に大雨のおそれがあるため、最新の気象情報をこまめに確認しましょう。

●激しい雨って　どんな雨?

激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上～50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。

激しい雨が降ると予想される所では(激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。

情報提供元： tenki.jp日直予報士