今日6月21日(土)は二十四節気のひとつ「夏至(げし)」。一年で最も昼の時間が長く、太陽の高さが最も高くなる日です。今年は梅雨の晴れ間となるため、昼間は強い日差しと暑さに注意が必要です。一方、夜の時間は一年で最も短く、睡眠の質が下がりがち。夏の夜の快眠ポイント3つまとめました。

●一年で最も昼が長く 太陽高度が最も高い

今日6月21日(土)は、二十四節気のひとつ「夏至(げし)」。太陽が真南に来たときの位置が1年で最も高くなります。北半球では昼が最も長く、夜が最も短くなり、影の長さは1年で最も短くなる日です。

これは地球の公転と地軸の傾きによって起こる現象で、日本付近では太陽がほぼ真上に近い角度から照り付けることになります(東京の正午/太陽の南中高度:夏至約78度、冬至約31度)。

具体的には、東京の6月21日(土)の日の出の時刻は4時25分頃、日の入りは19時頃なので、昼の長さは約14時間35分になります。冬至と比べるとおよそ5時間も日照時間が長くなることに。

例年ですと、梅雨真っただ中のこの時期は曇りや雨の梅雨空となり、厚い雲が強い日差しを遮ってくれますが、今年は広い範囲で梅雨の晴れ間となるため強烈な日差し、紫外線、暑さに注意が必要です。

●一年で最も夜が短い 睡眠の質が低下

夏至は一年で最も昼が長いですが、夜は最も短く、眠りが浅くなりがちです。日本人を対象とした調査では、これから真夏にかけては、睡眠時間が短くなる傾向があるとのこと。理由は、日の出が早いことや、朝から気温が高く目が覚めてしまうこと、夜も気温の下がり方が鈍く、熱帯夜が睡眠の質を下げることなどがあげられます。特に、高齢者はその影響を受けやすいとされます。冷房を適切に活用し、快適な睡眠環境を整えて夏の夜を乗り切りたいものです。

(参考)
Full article: A longitudinal large-scale objective sleep data analysis revealed a seasonal sleep variation in the Japanese population
Seasonal changes in sleep duration and sleep problems: A prospective study in Japanese community residents | PLOS One

●夏の夜 快眠ポイント3つ

今週は長い梅雨の晴れ間となり、夜も気温の下がり方が鈍く、すでに睡眠の質が低下しているという方も多いと思います。

夏の夜の睡眠を快適にするためのポイントは3つ。

① エアコンを適切に使う
寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。扇風機を併用して、冷気を部屋全体に循環させ、風が直接体に当たらないように工夫しましょう。

② 寝具や寝間着を選ぶ
麻素材など、吸湿性・放湿性に優れた寝具や寝間着がおすすめです。綿やウールは熱がこもりやすいため、夏場は避け、ゆったりとしたサイズの寝間着を選ぶと、通気性が良くなります。

③ 就寝前の習慣を見直す
カフェインやアルコールの摂取は避け、十分な水分補給を心がけましょう。ぬるめのお風呂にゆっくり浸かり、深部体温を上げてから寝るのも効果的です。寝る前にスマートフォンやパソコンを見るのは控え、リラックスしましょう。

これからの時期は暑さで寝苦しい日が続き、睡眠の質が低下しやすい季節です。快適な睡眠のためには、室温や湿度を適切に調整し、寝具や寝間着にも工夫が必要です。また、睡眠不足は生活習慣病や熱中症のリスクを高めるため注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士