今日21日(土:夏至)は、東北や北陸、近畿で真夏並みの暑さ。最高気温は、富山市で36℃予想など、猛暑日(最高気温35℃以上)の所も。新潟県には今年初めて「熱中症警戒アラート」が発表。湿度が高く、蒸し暑さがレベルアップ。熱中症対策を万全に。

●今日21日(土:夏至) 東北や北陸、近畿で真夏並みの暑さ

今日21日(土)は、二十四節気の「夏至」。一年で最も昼の時間が長くなる日です。日中は晴れ間の広がる所が多く、強い日差しが照りつけるでしょう。最高気温は、全国的に平年を上回る見込みです。

北海道や中国地方、四国、九州など、昨日20日(金)より低い所もありますが、それでも7月中旬から下旬並みで、厳しい暑さでしょう。東北や北陸、近畿では、真夏並みの暑さの所がほとんど。富山市36℃、山形市35℃、福島市や奈良市などで34℃の予想です。東京都心や名古屋市、大阪市は32℃の予想で、猛烈な暑さではありませんが、湿度が高く、蒸し暑いでしょう。湿度が高いと、汗が蒸発しにくく、体の中に熱がこもりやすくなるため、万全な熱中症対策が必要です。綿や麻など通気性のよい素材の衣服を選び、屋内でも、のどが渇く前に、こまめに水分を補給しましょう。屋外での作業は、決して無理をせず、時間を決めて休憩をとり、大量に汗をかいたら適度に塩分を摂ることも忘れないようにしてください。

気温が著しく高く熱中症のリスクが特に高まることを示す「熱中症警戒アラート」が、新潟県、鹿児島県(奄美地方を除く)、沖縄県(本島地方、八重山地方)に発表されています。新潟県に発表されるのは、今年初めてです。昼夜問わず冷房を適切に使用して、気温が高い時間帯の外出はできるだけ控えるなど、徹底した熱中症対策を行ってください。

●熱中症の症状

連日、厳しい暑さが続いています。いつでも、どこでも、だれでも、条件次第では熱中症になる可能性があります。熱中症には次のような様々な症状があります。

はじめは「めまい」「立ちくらみ」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、「手足がつる」、ふいてもふいても汗が止まらない、あるいは、暑いのに汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。

他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。

症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。

このような症状がみられたら、すぐに涼しい場所に移動して体を冷やすなど、応急処置を行ってください。応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。

●熱中症 応急処置のポイント

熱中症の症状がみられた時は、すぐに応急処置をすることが重要です。応急処置のポイントをまとめました。

まずは、意識があるかどうか確認します。意識がない場合は、すぐに救急車を呼んでください。意識がある場合は、冷房の効いた部屋や、屋外では風通しのよい日陰など、涼しい場所へ移動しましょう。

そして、衣服を緩めて、体を冷やしてください。冷やした水のペットボトル、氷枕、保冷剤などを使って、両側の首筋や、わきの下、足の付け根を冷やすと効果的に体温を下げることができます。皮ふに水をかけて、うちわや扇子などであおぐことでも体を冷やすことができます。

救急車を待っている間も、涼しい場所で体を冷やすなど応急処置を行ってください。

そして、水分と塩分を補給しましょう。経口補水液やスポーツドリンクを飲めば、汗で失われた塩分も適切に補えます。吐き気を訴えたり、自分でペットボトルのキャップを開けて、口元まで運ぶことができない場合は、口から水分を補給するのは禁物です。すぐに救急車を呼んで、医療機関を受診してください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士