北陸地方は、連日梅雨明けを思わせる真夏のような青空が広がっていますが、22日頃からは、一旦梅雨空が戻りそうです。この先の北陸地方は、上空の太平洋高気圧の縁に位置しやすく、湿った空気の通り道となるでしょう。近年は極端な天気が頻発しています。短時間強雨など、引き続き大雨に備えましょう。

●太平洋高気圧 南へやや後退 低圧部の動向にも注意

この先、上空の太平洋高気圧はやや南へ後退し、北陸地方は湿った空気の通り道となる見込みです。1週間程度は梅雨前線の影響を受けやすく、雨の降りやすい日が続くでしょう。ただ、梅雨前線に伴う雨は、前線の位置が予想よりも少しずれるだけで、大きく変わってきます。常に最新の予報を確認するようにして下さい。

また、22日~23日頃の上空の太平洋高気圧は、日本の南で東西に割れる予想となっています。高気圧が一時的にも弱まると、低圧部が発生しやすくなることもあり、今後の動向には注意が必要です。

●暑さ対策を万全に 25日頃からは10年に一度程度の著しい高温

6月19日に発表された最新の1か月予報によると、北陸西部の福井・石川・富山県、北陸東部の新潟県では、暖かい空気に覆われやすいため、向こう1か月の気温は平年より高い予想で、期間の前半はかなり高い見込みです。また、25日頃からを対象に、10年に一度程度の著しい高温が予想される早期天候情報も併せて発表されています。

また、太平洋高気圧の北陸より北への張り出しは強く、向こう1か月の降水量は平年並か少なく、日照時間は多い予想です。

この先も暑さ対策を万全にして下さい。食品の温度管理も徹底し、食中毒を予防しましょう。農作物や家畜に対する水の管理もしっかり行って下さい。

●22日頃から梅雨空戻る 梅雨型の熱中症にも注意・警戒

梅雨の中休みに既に季節外れの暑さとなり、関山・糸魚川・相川・弾崎を除く全ての観測地点で30℃以上の真夏日を観測、小松・小浜では35℃以上の猛暑日を観測しています。21日頃にかけて、季節先取りの暑さに注意・警戒してください。

22日頃からは、雨が降りやすく、最高気温のベースはやや下がりますが、それでも25℃以上の夏日が続く見込みです。湿度が高いと汗をかいても蒸発しにくいため、体温が下がりにくくなります。身体の中に熱がこもりやすくなり、熱中症リスクが高まりますので、注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士