全国的に夏本番の暑さが続く 体温超えの危険な暑さになる所も 関東から西では熱帯夜
九州から関東は、連日のように最高気温は30度超え。日中は夏のようで暑さが厳しい。北陸、東北、北海道も日中の気温は軒並み平年より高く、真夏日になる所も。夜も気温は下がりにくく、西日本を中心に所々で熱帯夜に。昼夜問わず熱中症に厳重な警戒を。
●この先も全国的に夏本番のような暑さが続く 体温超えの危険な暑さになる所も
明日18日(水)と明後日19日(木)は、梅雨前線の活動は息をひそめ、日本付近は夏の高気圧に覆われます。
九州から北海道にかけて、広い範囲で晴れるでしょう。朝から強い日差しが照り付け、気温はグングン上昇します。九州から東北では、広く30℃以上の真夏日となり、関東、東海を中心に体温並みの危険な暑さになる所もあるでしょう。場所によっては、路面の照り返しなどにより、体温を軽々と超える所もでてきます。まだ梅雨時期ですが、夏本番だと思って過ごすようにして下さい。
20日(金)以降も九州から関東では、連日、真夏日が続きます。日中は30℃以上となる時間が長く、じっとしているだけで汗をかきます。無理をせずに、冷房を利用をするなど、できる限り涼しくしてお過ごし下さい。北陸、東北、北海道も、日中の気温は平年より高い状態が続くでしょう。この時期は過ごしやすいはずの北海道でも真夏日になる所がでてきます。
スポーツなどで汗をかく前には、しっかりと水分を補給し、適度な塩分も摂取するように心がけましょう。なお、これまで心掛けてきた熱中症への対策では不十分な可能性があります。場合によっては、炎天下でのイベントや農作業は、延期または中止にするなどの対策を検討した方が良さそうです。
●熱中症の症状とは?
熱中症には、様々な症状があります。
はじめは「手足がつる」「立ちくらみ」「めまい」「生あくび」「筋肉痛」「筋肉のこむら返り」などです。また、汗が止まらない、あるいは、汗が出ないなど「汗のかき方がおかしい」というものもあります。
他にも「なんとなく体調が悪い」「すぐに疲れる」というのも初期症状です。また、周囲の方から見て「イライラしている」「フラフラしている」「呼びかけに反応しない」「ぼーっとしている」といった、いつもと違う症状も、熱中症を疑うポイントです。
症状が進むと、「頭痛」「嘔吐」「虚脱感」「倦怠感」「集中力低下」「判断力低下」などが起こります。
応急処置をしても症状が改善されない場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。自力で水が飲めない、応答がおかしい時は、ためらわずに救急車を呼んでください。
●九州~近畿は寝苦しい夜に 関東でも23日(月)は熱帯夜
この先は、全国的に夜も気温は下がりにくく、最低気温も平年より高いでしょう。広い範囲で寝苦しい夜が続きそうです。
西日本を中心に最低気温が25℃以上の熱帯夜になる所もあるため、日中だけでなく、日が沈んでからも暑さへの対策が欠かせないでしょう。23日(月)は関東でも最低気温が25℃の予想です。寝る前にはしっかりと水分補給をし、室内はエアコンなどで、適温に保つようにして下さい。
●夜間の熱中症対策
夜から朝にかけても、気温があまり下がらないと、室内で熱中症が発生するリスクが高まります。夜間の熱中症を防ぐポイントは、次の2つです。
① 寝る前に水分補給をしましょう。
熱中症予防には、水分補給が重要です。寝ている間にも汗をかくので、体の中の水分が失われてしまいます。寝る前には、コップ1杯程度の水を飲みましょう。睡眠中にトイレに行きたくないからといって、水分を控えるのは危険ですし、トイレに起きた時は、水分補給のタイミングです。起きた時にすぐ飲めるよう、枕元に常温の水を置くのがおススメです。
② エアコンを上手に使いましょう。
熱中症予防には、暑さを避けることも重要です。寝室は、寝る前からエアコンを使って、涼しくしておきましょう。また、エアコンが数時間後にオフになるようタイマーをかけると、タイマーが切れた時に部屋の中の温度が、とても高くなってしまうこともあります。タイマーをかける場合は、少なくともエアコンを3~4時間は使うよう設定し、できれば朝までつけっぱなしにしましょう。エアコンは、オンとオフを繰り返すと、そのたびに電力を消費するので、つけっぱなしにした方が経済的です。