北陸 16日からまるで梅雨明け フェーン現象で異例の暑さ 要因に台風1号影響も
16日(月)以降、太平洋高気圧の勢力が強まり、北陸地方まで覆う見込みです。このため、季節先取りの夏空が広がり、この時期としては異例の暑さが続くでしょう。特に16日(月)~17日(火)にかけて、台風1号から変わる低気圧が日本海へ進むため、熱帯の暖かい空気が北陸地方に流れ込むことや、低気圧に向かって南寄りの風が吹くことで、山越え風となり、フェーン現象の発生するおそれがあります。急激に暑くなるため、熱中症に十分に注意して下さい。
●16日(月)から晴れマーク目立つ 真夏日続出 熱帯夜も
14日(土)~15日(日)は、梅雨前線が日本海へ北上し、前線に向かって暖かく湿った空気が入るため、各地とも雨が降り、大雨のおそれがありますが、その後は太平洋高気圧の勢力が強まり、梅雨前線が北へ押し上げられそうです。16日(月)以降は午後を中心に夕立ちはありそうですが、晴れマークが目立っています。
最高気温は、16日(月)以降、30℃以上の真夏日が続出し、20日(金)にかけて5日連続で真夏日となる所もありそうです。特に16日(月)と17日(火)は気温が高くなり、金沢や福井など、猛暑日一歩手前となるほか、晴れ間の出方次第では35度以上の猛暑日となる可能性も出てきています。
最低気温も高くなり、17日(火)は富山以西の広い範囲で25度以上となり、熱帯夜となる所があるでしょう。日中だけでなく、夜間も熱中症に注意が必要です。
●北陸では16日(月)・17日(火)はフェーン現象発生か
16日(月)は、太平洋高気圧が南海上で勢力が強まり、梅雨前線が日本海を北上するでしょう。前線に向かって南~南西風が強まるため、北陸地方では山越えの風となってフェーン現象の発生するおそれがあります。
13日(金)15時現在、トンキン湾にある台風1号は、この後、中国大陸へ進んで16日(月)9時までに熱帯低気圧に変わる見込みで、日本への直接の影響はなさそうですが、熱帯由来の非常に暖かい空気が太平洋高気圧の縁を通って本州付近へ流れ込みそうです。
16日(月)は、日照+フェーン現象+熱帯由来の暖かい空気の3つの効果で気温が上がることとなりそうです。
●台風1号から変わる低気圧が北陸地方に熱帯夜をもたらす 動き次第では猛暑日も
台風1号から変わる熱帯低気圧は、16日(月)は東シナ海を弱まりながら北東へ進み、対馬海峡付近を通過して、17日(火)の朝には日本海へ進むでしょう。この段階では低気圧としても不明瞭となり、北陸地方への直接の影響はないとみられます。
ただ、熱帯由来の暖かい空気が入ることや、元台風1号の低圧部に向かって南寄りの風が吹き込むことで、フェーン現象が続きそうです。
北陸地方への最接近は17日(火)朝となるため、16日(月)の夜は気温が下がらず、広く熱帯夜となる可能性があります。日中は台風1号から変わる低気圧(低圧部)の影響が弱まるため、猛暑日の可能性は低くなっていますが、低気圧(低圧部)の接近が予想より遅れた場合は、日中も強い暖気の流れ込みが続くため、猛暑日となる可能性があります。最新の情報に注意して下さい。
●熱中症に十分注意 就寝中も適切なエアコン使用を
北陸地方では、16日(月)から急に暑くなるため、熱中症に十分に注意が必要です。熱帯夜も予想されますので、夜間の熱中症に特に注意が必要です。
①熱中症を防ぐには普段の体調管理が大切です。日頃から、体調管理を心がけましょう。朝など時間を決めて、毎日体温を測定したり、健康状態をチェックしたりすることにより、体調の変化に気づくことができます。
②こまめな水分補給を意識することが大切です。喉が乾く前に水分補給を行うようにしましょう。特に夜間も気温が高くなりますので、寝る前はコップ1杯程度の水を飲みましょう。日中にお出かけされる場合には、日傘や帽子を活用し、直射日光をなるべく避けましょう。
③無理をせず、エアコンを適切に使用しましょう。暑さによる寝不足は熱中症リスクを高めるとの研究もありますので、快適な睡眠のためにも就寝中もエアコンを使用した方が良いでしょう。電気料金が気になる方は、エアコンの設定温度を高めにして扇風機またはサーキュレーターで空気をかき回すと、効率的に部屋の温度を下げることができます。
●番外編:14日(土)夜~15日(日)は警報級の大雨のおそれ