今日9日、気象庁は東海地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より3日遅い梅雨入りで、本格的な雨の季節に突入です。

●東海地方 梅雨入り 本格的な雨の季節へ

気象庁は今日9日、東海地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。平年より3日遅く、昨年より12日早い梅雨入りです。

※梅雨の始まりには、平均的に5日間程度の移り変わりの期間があるとされています。この移り変わりの期間の中日を梅雨入り日として推定し、気象庁から発表されています。なお、秋になると速報として発表した梅雨入り・梅雨明け日が正しかったかどうかの検討を行い、より適切な「移り変わりの期間」があれば、そちらに訂正することもあります。

●東海地方 最近の梅雨入り・梅雨明け

これから、1か月~1か月半程度の長雨の季節が続きます。梅雨期間の日数は、年によって差がありますが、期間が短くても長くても、最近は、梅雨期間にしっかりと雨が降り、降水量は平年を上回る年が続いています。
5日に発表された最新の1か月予報では、向こう1か月は、平年と同様に曇りや雨の日が多く、降水量はほぼ平年並みの予想です。これから1か月以上、梅雨が続きます。梅雨期間は、大雨災害の危険が高まるため、最新の気象情報をこまめに確認するようにしてください。

●今日9日午後は広く雨に 梅雨入り早々の大雨に警戒

今日9日は、梅雨前線に伴う雨雲が、南の海上に帯状に広がっています。午後は、雨雲が北上するため、東海地方は広く雨が降るでしょう。11日(水)にかけて、本州付近に停滞する梅雨前線に向かって、暖かく湿った空気の流れ込みが強まるため、前線の活動が活発な状態が続く見込みです。雨が長引き、雨量が多くなる恐れがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意してください。落雷や突風、ひょう、局地的に竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

●大雨の備え

大雨が予想される場合、災害による被害を少しでも小さくしたいものです。そのために、あらかじめ備えておいていただきたいことは、次の3つです。

① 避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
② 非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③ 側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。

いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士