明日19日(月)以降も、全国的に平年より気温が高い日が多く、関東から西では夏日が続出。真夏日の所もありそう。5月末にかけて高温傾向が続く見込み。まだ体が暑さに慣れていない時期なので、熱中症に十分注意。

●前半(19日~25日) 関東~西で真夏日の所も

明日19日(月)から23日(金)は、梅雨前線が南下して本州から離れる見込みです。このため、晴れ間の広がる所が多いでしょう。ただ、日差しと気温の上昇で大気の状態が不安定となるため、所々でにわか雨がありそうです。落雷や突風、急な強い雨にご注意ください。

24日(土)から25日(日)は、梅雨前線が北上するため、九州から東北にかけて広く雨が降るでしょう。九州南部や四国、近畿南部、東海など、太平洋側を中心に短い時間にザッと強い雨の降る所がありそうです。梅雨前線の動き次第で、強い雨の降る時間や場所が変わる可能性がありますので、最新の気象情報を確認してください。

最高気温は、23日(金)にかけて平年より高い所が多く、関東から西では夏日(最高気温25℃以上)が続出します。20日(火)と21日(水)は、東北でも夏日の所が多く、東京都心は30℃と真夏日(最高気温30℃以上)になりそうです。のどが渇く前にこまめに水分をとったり、衣服や室温を調節したりして、熱中症に十分ご注意ください。24日(土)~25日(日)は、暑さは収まりますが、湿度が高いので、少しムシムシするかもしれません。

●後半(26日~31日) 高温傾向が続く

26日(月)以降は、北海道や東北は晴れる日が多いでしょう。関東は、26日(月)から27日(火)にかけてにわか雨の可能性がありますが、28日(水)から晴れ間が広がる見込みです。東海や近畿も急な雨に注意が必要です。九州は曇りや雨の日が多く、沖縄も29日(木)にかけてスッキリしない天気が続くでしょう。

最高気温は平年より高い所がほとんどで、高温傾向が続きます。28日(水)以降は、関東から西で30℃近くまで上がる日もあるでしょう。湿度が高く、蒸し暑い日が多くなりそうです。引き続き、暑さ対策を万全にしてお過ごしください。

●暑熱順化をするために日常生活でできること

熱中症を防ぐには、暑さに体を慣れさせること(暑熱順化)が大切です。暑熱順化ができると、体の外に熱を逃がしやすくなること、汗からナトリウムを失いにくくなること、体温が上昇しにくくなることなどにより、熱中症になりにくい状態になります。

個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。本格的に暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。

・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかく
ような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30 分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。

・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安とし
ては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。

・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内
の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりし
ないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回~毎日
程度です。

・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後に
は十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。
目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。

こちらに示した運動の時間や頻度はあくまで目安ですので、その日の気温や湿度、体調などに合わせて、無理のない範囲で行ってください。なお、暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士