今日17日(土)午後は、活発な雨雲が西日本から東日本に移り、夕方にかけて東海や関東は雨のピークとなるでしょう。静岡県では所々で1時間に30ミリ以上の激しい雨を観測。道路の冠水や川の増水に注意が必要です。

●東海で激しい雨 関東も横殴りの雨に注意

今日17日(土)の午後は、低気圧や前線に伴う雨雲が、西日本から東日本や北日本へ移ってきました。低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、昼頃からは東海を中心に活発な雨雲がかかっています。

1時間雨量の日最大値は静岡市井川で38.0ミリなど、バケツをひっくり返したような激しい雨が降りました。このあと夕方までは、局地的に激しい雨や雷雨となるため、道路の冠水や川の増水に注意が必要です。

関東も、神奈川や千葉など沿岸部を中心に本降りとなり、風も強まるため横殴りの雨にご注意下さい。

【1時間雨量の日最大値】
静岡県静岡市葵区井川 38.0ミリ(~11:52)5月1位の値を更新
静岡県川根本町   36.5ミリ(~12:17)
静岡県浜松市佐久間 34.0ミリ(~11:20)
静岡県静岡市葵区有東木 34.0ミリ(~12:30)

●激しい雨って どんな雨?

激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。

激しい雨が降ると予想される所では(激しい雨が降った所では)、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。

●大雨の時に危険な場所

大雨が発生したら、適切な対応ができるよう、事前に確認しておくことが大切です。安全を確保するために以下の点に注意してください。

① 河川や用水路には近づかないでください。普段は流れの遅い河川や用水路でも、大雨によって水かさが増したり、流れが速くなったりします。増水した用水路は道路との境目が分からなくなっていて、足を取られるおそれがあります。

② 運転の際は、アンダーパスなど低い道路は避けるようにしてください。低い道路には雨水が流れ込みやすいため、すぐに冠水してしまうおそれがあります。車が水没して故障したり、水圧によってドアが開かなくなったりして、車内に取り残されると、非常に危険です。無理をして通らず迂回するなどの対応をとってください。

③ 山などの急な斜面はいつ崩れるか分からないため、決して近づかず、斜面とは反対側に避難するようにしてください。土砂災害警戒情報や大雨警報の危険度分布を細かく確認して、状況を常に把握するようにしましょう。

④ 地下は浸水するおそれがあるため、雨漏りなど異変を感じたら地上に移動するようにしてください。地下では、危険を察知することが遅れてしまいがちです。こまめに気象情報を確認し、速やかに地上に移動できるようにしておきましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士