ゴールデンウィーク最終日の今日6日は、前線を伴った低気圧の影響で、沖縄から東北南部にかけて雨雲がかかっています。沖縄では朝は所々で1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降りました。近畿や東海、関東でも本降りの雨となっており、午後は関東の沿岸部で1時間に30ミリ以上の激しい雨の降る所があるでしょう。

●沖縄で大雨 ピークは越えるも引き続き雷雨に注意

ゴールデンウィーク最終日の今日6日は、前線を伴った低気圧が本州の南岸沿いを進んでいます。沖縄は前線や湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定になっています。

特に朝は沖縄本島地方にライン状の活発な雷雲がかかり、大雨となりました。1時間に久米島では66.0ミリ、久米島空港で55.5ミリ、渡嘉敷島で53.0ミリ、那覇市でも50.5ミリと非常に激しい雨を観測し、今年一番の雨量となりました。

午前11時現在はライン状の活発な雷雲は南下し、沖縄本島地方の大雨のピークは越えました。ただ、大気の非常に不安定な状態は続きます。夕方にかけて落雷や竜巻などの激しい突風、急な強い雨に十分注意してください。

●九州から北海道も雨 関東で激しい雨の恐れ

午前11時現在、九州から東北南部にかけても広く雨雲がかっています。

九州や中国、四国では今夜にかけて所々で雨や雷雨になるでしょう。近畿や東海、北陸は今夜にかけて断続的に雨が降り、雷を伴ってザッと雨脚が強まる所がありそうです。

関東は夕方にかけて広く雨が降り、沿岸部では局地的に激しい雨が降るでしょう。低い道路の冠水にご注意ください。夜は次第に雨はやみますが、沿岸部など雨が残る所があるでしょう。

東北は明日7日の明け方にかけて、北海道の太平洋側では明日7日の朝にかけて雨が降りそうです。

●激しい雨とは?

激しい雨は、1時間雨量が30ミリ以上~50ミリ未満の雨を表しています。これは、バケツをひっくり返したように降るイメージです。また、傘をさしていてもぬれるレベルで、木造住宅の屋内では、寝ている人の半数くらいが雨に気づくほどです。外では道路が川のようになり、高速道路を走る車は、タイヤと路面の間に水の膜ができて、ブレーキがきかなくなる「ハイドロプレーニング現象」が起こるおそれがあります。

激しい雨が降ると予想される所では、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫を引き起こす可能性がありますので、注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士