5日は「立夏」 12日から急に暑く 東北も25℃以上の夏日 今できる暑熱順化とは
今日5日は二十四節気の「立夏」で、暦の上では夏の始まり。本格的な夏の暑さが続くのはもう少し先ですが、12日(月)以降は東北でも最高気温25℃以上の夏日になる所がありそう。少しずつ体を暑さに慣れさせることが必要です。
●5月5日は「立夏」
今日5日(月)こどもの日は、二十四節気の「立夏」。暦の上では、この日から立秋の前日までが夏です。野山に新緑が目立ち始め、夏の気配が感じられるようになるころです。
今年は、4月からすでに夏のような暑さを感じる日もありました。4月19日(土)は全国のアメダスの約半数にあたる445地点で最高気温25℃以上の夏日になり、最高気温30℃以上の真夏日は15地点と、今年最多(5月4日まで)となっています。
本格的な夏の暑さが続くのはもう少し先ですが、5月から7月の平均気温は全国的に高い予想です。熱中症にならないためにも、体を暑さに慣れさせる「暑熱順化」が大切です。
●気温傾向 12日は夏日地点急増
この先1週間、晴れる日は日差しで気温がグンと上がり、九州から関東では最高気温が30℃近くまで上がる所もありそうです。朝晩と日中との気温差は内陸ほど大きくなるため、重ね着などでの調節が必要でしょう。一方、雨が降ると日中の気温の上がり方は鈍く、日ごとの気温差にも注意が必要です。
広い範囲で雨が降るタイミングは2回。明日6日(火)振替休日と9日(金)から10日(土)にかけてとなるでしょう。明日6日(月)振替休日の最高気温は九州から関東でも20℃に届かない所が多く、肌寒く感じられそうです。9日(金)から10日(土)は低気圧が日本海を進む予想で、暖かい空気が流れ込むため、雨のわりに気温は高めとなるでしょう。人が集まる場所などでは、ムシムシと感じられるかもしれません。
12日(月)は急に暑くなり、仙台の最高気温は26℃と、東北でも夏日地点が増えそうです。13日(火)以降も1週間程度は夏の暑さが続く見込みで、九州から関東を中心に最高気温が30℃以上の真夏日になる所もあるでしょう。
●暑熱順化をするために日常生活でできること
暑熱順化には、体を暑さに慣れさせることが重要です。個人差もありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑くなる前から余裕をもって暑熱順化のための動きや活動を始めましょう。暑熱順化のための動きや活動には、次のようなものがあります。
・ウォーキングやジョギング
帰宅時にひと駅分歩く、外出時にできるだけ階段を使用するなど、少し汗をかくような動きをしましょう。目安としては、ウォーキングの場合の時間は1回30分、ジョギングの場合の時間は1回15分、頻度は週5日程度です。
・サイクリング
通勤や買い物など、日常の中で取り入れやすいのがサイクリングです。目安としては、時間は1回30分、頻度は週3回程度です。
・筋トレやストレッチ
室内では、筋トレやストレッチなどで軽く汗をかくことができます。ただ、室内の温度や湿度には十分注意して、暑くなりすぎたり、水分や塩分が不足したりしないようにしましょう。目安としては、時間は1回30分、頻度は週5回~毎日程度です。
・入浴
シャワーのみで済ませず、湯舟にお湯をはって入浴しましょう。入浴の前後には十分な水分と適度な塩分を補給し、入浴して適度に汗をかくとよさそうです。目安としては、入浴の頻度は2日に1回程度です。
暑熱順化ができても、数日暑さから遠ざかると効果はなくなってしまいます。自分が暑熱順化できているかを意識し、まだ暑熱順化できていないときには、こまめな水分補給や涼しい場所での休憩などで熱中症を予防しましょう。