花粉シーズンが続いていて、今日4日は太陽の周りに虹色の輪ができる「花粉光環」が出現しました。明日5日もスギ花粉、ヒノキ花粉が大量に飛散する予想で、お花見の際にも万全の花粉対策が必要です。

●花粉光環が出現 明日5日(土)も大量飛散

東北から九州にかけて花粉の飛散が多くなっています。今日4日(金)、大阪市では大気中に舞う大量の花粉により太陽の周りに丸い虹のような光の輪ができる「花粉光環」が出現しました。太陽の周りにうっすらと虹色の環が見えていて、花粉が多く飛んでいるのが分かります。

明日5日(土)は日本付近は高気圧に覆われるため、日中は晴れや曇りの所が多く、引き続き花粉の飛散が多いでしょう。東北から近畿にかけては、スギ花粉・ヒノキ花粉の飛散が「極めて多い」または「非常に多い」でしょう。
中国・四国や近畿は、ヒノキ花粉が中心で、広島は「極めて多い」、福岡も「多い」レベルの飛散となりそうです。

●来週も大量飛散が続く お花見の際も万全に対策を

6日(日)は本州付近や日本海を低気圧が進み、広く雨が降るため、東北や東日本では花粉の飛散は抑えられそうです。一方、西日本では天気が回復するでしょう。晴れて気温が上がり、「極めて多い」または「非常に多い」花粉が飛びそうです。
7日(月)以降は、東北から九州にかけて大量飛散が続きそうです。10日(木)は、雨の降る西日本で花粉の飛散が収まるでしょう。

東北南部から九州にかけては、桜シーズンを迎えている所が多くなっています。お花見の際も、まだまだ花粉対策が必要です。また、花粉の飛散は、日中だけでなく、日没後にも多くなります。夜桜見物の際も、しっかりと花粉対策をしてください。

●外出時 花粉を防ぐポイント

花粉症の症状を緩和させるには、できるだけ花粉を避けることが大切です。メガネやマスクに加え、服装を工夫することでも花粉を防ぐ効果が期待できます。

① 洋服は、素材によって、花粉が付着しやすいものと、付着しにくいものがあります。一般的にウール製の衣類などは、木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。

② 花粉が付着しやすいのは、洋服だけでありません。露出している頭や顔は、つばの広い帽子をかぶると、花粉が付着する量を少なくすることができます。髪の長い方は、まとめるだけでも、効果的です。また、手袋をすると、手に付着する花粉を減らすことができます。

情報提供元: tenki.jp日直予報士