九州北部付近は気圧の傾きが大きく、明日4日朝にかけて九州北部の沿岸海上を中心に暴風・高波に警戒が必要です。明日4日にかけて九州は断続的に雨が降り、雷を伴い激しく降る所があるでしょう。なお、今日3日は九州南部・奄美地方で「春一番」が吹きました。

●北部沿岸は暴風・高波に警戒

今日3日は、前線が九州北部付近へ南下しています。大陸から高気圧が張り出し、九州北部付近は気圧の傾きが大きくなり、北よりの風が強まっています。一方、前線の南側の九州南部や奄美地方は南よりの風が強まり、気温が上がったため「春一番」が観測されました。

今日3日明け方から朝は、九州北部付近を活発な雨雲が南下し、1時間雨量は熊本県山都町で36.0ミリ、熊本県甲佐町31.0ミリと激しい雨が降りました。また、午前11時までの最大瞬間風速は、佐賀県唐津市29.1m/s(10:54)、長崎県佐世保市27.7m/s(10:48)、熊本県天草市本渡23.3m/s(05:55)、宮崎市22.8m/s(08:40)など、20m/sを超える突風が観測されています。

今日3日午後、九州の雨はいったん小康状態になりますが、夜は再び雨が降り出す所があるでしょう。
九州北部の沿岸海上は、明日4日朝にかけて北東の風が非常に強く、最大瞬間風速が30m/s前後に達する所があり、波の高さは6メートルと大しけになる所があります。暴風・高波に警戒して下さい。また、九州南部の沿岸は南または東風がやや強く、波が高いですのでご注意下さい。

●明日4日にかけてまとまった雨量

明日4日は、前線が九州南部付近へ南下するでしょう。前線上を低気圧が通過するため、前線活動が活発になる見込みです。九州は全般に雨で、昼頃から夕方は雷を伴い一時激しい雨が降る所があるでしょう。
今夜(3日)から明日4日夕方にかけて24時間の予想降水量は九州の多い所で50ミリを超え、広い範囲でまとまった雨量になる見込みです。

●今週は寒の戻り

5日(水)頃から冬型の気圧配置に変わり、九州北部は次第に冷たい空気が流れ込んで、気温が下がってくる見込みです。6日(木)から7日(金)を中心に一時的に寒気の流れ込みが強まるでしょう。天気は回復しますが、風が冷たくなり、週末にかけて朝晩の冷え込みが強くなる見込みです。霜が降りる所がありますので、農作物の管理にご注意下さい。

週末の暖かさから一転、今週は寒の戻りとなりますので、服装や体調管理に気をつけましょう。

情報提供元: tenki.jp日直予報士