17日頃から流れ込んでいる一連の寒気の影響で、明日24日にかけて、北海道から中国地方に、日本海からの雪雲の流れ込みが続くでしょう。近畿では、普段雪の少ない中部の平地や南部の山地でも、大雪となり、交通機関などに影響が出るおそれがあります。大阪や京都、神戸といった都市部でも雪が降り、積雪する可能性があります。連休明け25日は、寒さは緩む見込みです。3月スタートは最高気温が20℃近くまで上がる所があるでしょう。

●明日24日朝にかけて大阪・京都・神戸でも積雪の可能性

17日頃から流れ込んでいる一連の寒気の影響で、明日24日にかけて、北海道から中国地方に、日本海からの雪雲の流れ込みが続くでしょう。東北北部の日本海側や北陸では、警報級の大雪になるおそれもあります。

今日23日夜から明日24日朝は、最後の寒気の流れ込みのピークです。
上空1500メートル付近で、マイナス9℃以下の寒気が九州の南まで流れ込む予想です。更に強い12℃以下の寒気が九州北部や四国付近に流れ込むでしょう。真冬でも1度くらいしか流れ込むことがない強い寒気です。
近畿では北部を中心に大雪が続くでしょう。普段雪の少ない中部の平地や南部の山地でも、大雪となり、交通機関などに影響が出るおそれがあります。大阪や京都、神戸といった都市部でも雪が降り、積雪する可能性があります。九州北部地方や四国では、山地を中心に大雪になる所があるでしょう。

●日本に寒気が流れ込みやすい状況

上の図は、一連の寒気が流れ込み始めた17日から5日間の上空5500メートル付近の大気の流れです。
東シベリア付近がオレンジ色エリアで、高度がいつもより高くなっています。日本付近は青色のエリアで、高度がいつもより低くなっています。大気は高度が高い方から低い方へ流れるため、東シベリアで強まった寒気は、日本付近に流れ込みやすい状況になっていることがわかります。

●連休明けは寒さ緩む 3月スタートは20℃近くに

連休明け25日は、大陸の高気圧が本州の南に張り出すでしょう。日本海からの雪雲の流れ込みは収まり、寒さは緩む見込みです。九州から関東では、最高気温が10℃を超える所が多くなるでしょう。
大陸の高気圧は次第に移動性となって、日本の南を移動します。次の週末、3月のスタートは、高気圧の縁を回って、本州付近に南から暖かい空気が流れ込むでしょう。最高気温は、九州から関東で20℃近くまで上がる所がある見込みです。北陸や東北も10℃を超える所が多くなり、北海道も5℃くらいまで上がる所があるでしょう。4月下旬並みになる所もある見込みです。

3月上旬は、日本付近は低気圧や前線の影響を受けるようになるでしょう。九州から東北を中心に雨が降りやすく、この時期としては降水量が多くなる見込みです。

積雪の多い地域では、屋根からの落雪や雪崩、雪解けによる洪水などに注意が必要です。

●大気の流れ一変 一気に春めく理由

上の図は、3月に入って7日間の上空5500メートル付近の大気の流れの予想です。これまでとは、大気の流れが一変するのがわかります。沿海州から日本付近は、オレンジ色のエリアで、高度がいつもより高くなります。日本付近には寒気が流れ込みにくくなることを示唆しています。東北から九州では、この時期としてはかなりの高温になる可能性も出てきています。

情報提供元: tenki.jp日直予報士