空気カラカラ 都心4日連続で湿度20パーセント以下 太平洋側の乾燥 3連休も続く
21日(金)は、強烈寒波の影響で、日本海側を中心に大雪となっている一方、太平洋側では空気が乾燥しています。東京都心は4日連続で湿度が20%以下まで下がり、12時現在、東北~九州の広い範囲に「乾燥注意報」が発表されています。太平洋側の空気の乾燥は、3連休も続く見込みですので、火の取り扱いに十分ご注意ください。
●太平洋側 空気カラカラ
列島に襲来している強烈寒波は、日本海側に大雪をもたらしているだけではありません。雪を降らせた後の乾いた空気が、太平洋側に流れ込んでいます。
気象衛星ひまわりの画像を見ると、日本海側には、寒気の流れ込みに伴う「スジ状の雪雲」が確認できます。その一方で、太平洋側には目立った雲はなく、広く晴れています。
そのため、太平洋側では、空気がカラカラに乾いています。
東京都心の湿度を振り返ると、18日(火)は20%、19日(水)は17%、20日(木)は16%まで下がりました。そして21日(金)も20%以下を観測し、これで4日連続で20%以下となりました。
特に、関東を中心に、湿度がどんどん下がっています。21日(金)11時30分までの最小湿度を見ますと、全国1位は、東京都の府中で14%、2位は東京都の八王子で15%、3位は横浜・山梨県の大月で16%です。
また、21日(金)12時現在、東北~九州の広い範囲に「乾燥注意報」が発表されています。
●3連休 太平洋側は空気の乾燥が続く
太平洋側の空気の乾燥は、22日(土)からの3連休も続くでしょう。
3連休の天気を見ますと、仙台・東京・名古屋・高知など、広い範囲で、晴れマークが続きそうです。大阪は、22日(土)に傘マーク、24日(月)に雪マークがありますが、どちらも一時的で、空気をしっかり潤すほどではない見込みです。
このため、火災の発生しやすい状態も、続いてしまいそうです。火の取り扱いに、十分注意するとともに、お休み前やお出かけ前には、火の元を確認してください。
●空気が乾燥 火事を防ぐには
空気が乾燥するこの時期は、火災発生のリスクが高まります。火災を防ぐポイントは、以下の通りです。
① たばこの吸い殻は、水で完全に消してから捨てるようにしましょう。吸い殻を灰皿にためず、こまめに捨てることも大切です。寝たばこは、絶対にやめてください。
② ストーブの周りに燃えやすいものを置かないことはもちろん、洗濯物を乾かすためにストーブを使うことは、やめましょう。お出かけの時や就寝の際は、ストーブを消すのを忘れないでください。
③ 台所のコンロの周囲に燃えやすいものを置かないようにし、火が鍋底からはみ出さないようにしましょう。調理中はコンロから離れず、コンロを使用しない時は、ガスの元栓をしめてください。
④ 電化製品のコードからも、発火するおそれがあります。たこ足配線やコードを束ねて使用するのは避け、コードが家具の下敷きになったり、折れ曲がったりしないよう、注意が必要です。ホコリが溜まらないよう、プラグやコンセントは定期的に掃除をして、使っていないプラグは抜いておきましょう。
もしもの火災に備えて、住宅用の火災報知器を設置するのも、おすすめです。また、放火を防ぐため、家の周りに燃えやすい物を置かないようにしてください。