道路気象予測 3連休にかけて 雪による影響広がる 東海以西の太平洋側も積雪注意
明日21日(金)から3連休にかけて、日本海側は断続的に雪の降り方が強まり、東北を中心に交通への影響が大きくなりそう。東海以西の太平洋側も所々で雪。平地も路面状況の変化に要注意。
●北日本と北陸は影響大 長距離の移動は大雪への備えを万全に
明日21日(金)から3連休にかけても、冬型の気圧配置が続きます。
北海道と東北は日本海側を中心に雪や吹雪。特に21日(金)は東北北部で警報級の大雪となる可能性があり、22日(土)と23日(日:天皇誕生日)も、たびたび活発な雪雲がかかるでしょう。24日(月:振替休日)は、雪の降り方が落ち着いてきますが、道路への影響が長引きそうです。北陸は、22日(土)にかけて断続的に雪の降り方が強まり、短い時間で積雪が急増する所もありそうです。
道路の通行止めや大規模な渋滞が発生することも想定されます。連休ということで、車での長距離の移動を予定している人もいらっしゃると思いますが、無理は禁物です。計画に幅を持たせたうえで、食べ物や飲み物を多めに積んでおいたり、防寒具や除雪のためのスコップを用意したりと、いざという時への備えをなさってください。
関東甲信は山沿いで雪が降り、22日(土)の夜は道路への影響が大きくなる恐れがあります。
東海は、雪の量が多くなるのは岐阜県の山沿いです。岐阜県の平地や、三重県の北中部から名古屋市周辺にかけても所々に雪雲が流れ込み、雪の積もる所や、路面の凍結する所があるでしょう。道路への影響に加え、電車など公共の交通機関の乱れにも注意が必要です。
●近畿北部と山陰は山沿い中心に積雪増 近畿中部など太平洋側にも雪雲
近畿北部と山陰は、23日(日:天皇誕生日)にかけて広い範囲で雪が続き、道路への影響が大きくなりそうです。24日も、午前を中心に雪の降り方が強まる所があるでしょう。
京都市周辺など近畿中部の平地や山陽も所々で雪が降りそうです。たとえ、路面がうっすら白くなるくらいでも、ノーマルタイヤでの走行は大変危険です。車は、冬の装備で、時間に余裕を持って慎重な運転を心掛けてください。
四国と九州は、雪の降る時間は短く、降る所も少ない見込みですが、山や峠では路面の凍結に注意が必要です。また、海沿いの地域を中心に、強風による影響が出てくる可能性があります。
●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ
雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。
雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。