東北地方の日本海側は、24日(月・振休)にかけて断続的に雪が降るでしょう。特に青森では雪が強まり、警報級の大雪となる恐れがあります。風が強まり、吹雪く所もあるでしょう。各地で厳しい寒さが続くため、万全の寒さ対策が必要です。25日(火)以降は季節が一気に進み、積雪の多い所では雪解けが進む予想です。屋根からの落雪やなだれに注意してください。

●19日~25日 21日(金)にかけて青森では警報級の大雪の恐れ

日本付近は24日(月・振休)にかけて、冬型の気圧配置が続くでしょう。日本海側を中心に雪が降り、積雪がさらに増える予想です。21日(金)15時までの72時間予想降雪量は、青森県の津軽地方や福島県の会津地方(新潟県との県境付近)では100cm以上、局地的に150cm以上となる恐れもあります。風が沿岸を中心に強まり、吹雪いて見通しが悪くなる恐れもあります。最新の予報をこまめに確認し、大雪や吹雪が予想される日は予定の変更も含め、無理のない行動を心がけましょう。

太平洋側は晴れる日が多くなりますが、22日(土)にかけて北部を中心に雪雲が流れ込みやすいでしょう。朝晩は路面が凍結する恐れがあるため、スリップ事故などに注意が必要です。

24日(月・振休)にかけては真冬の厳しい寒さが続くでしょう。最高気温は、日本海側で1℃前後の日が多い予想です。朝晩の冷え込みも厳しく、内陸を中心に水道管凍結の目安となるマイナス4℃以下の日もありそうです。お休み前には水抜きなどの凍結防止の対策を忘れずに行ってください。

●26日~3月3日 春めく陽気 花粉の飛散にも注意

天気は短い周期で変わるでしょう。

寒気が北上するため、雪マークが少なくなり、南部を中心に雨の降る日がありそうです。積雪の多い所では、雪解けによる屋根からの落雪やなだれに注意してください。

厳しい寒さはようやく和らぎ、仙台や福島では10℃くらいまで上がる日が増えるでしょう。東北地方でも、ちらほら花粉が飛び始めていますが、晴れる日は花粉の飛散量が一気に多くなる可能性があります。花粉症や花粉に敏感な方は、早めの対策を心がけるようにしてください。

●雪解けによる融雪災害に注意

暖かくなることで心配されるのが、融雪による災害です。積雪が多く残る所では、気温の上昇や雨により雪解けが進むことで、次の3つの災害が発生する恐れがあります。

①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。

②雪解けにより大量の水分が地面に浸み込むことで地盤が緩み、「土砂災害」が発生することがあります。山間部や急な傾斜地では、特に注意が必要です。

③雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」の恐れがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。

このほか屋根からの落雪も多くなるため、屋根の上の雪下ろしや軒先で作業する際は注意が必要です。

情報提供元: tenki.jp日直予報士