今回の強烈な寒波も影響が長引くため、3連休にかけて日本海側を中心に大雪に警戒が必要です。交通機関の乱れも予想されるため、予定の変更を検討しつつ、無理のない行動を心がけましょう。太平洋側でも雪雲が流れ込む所があり、低温が続くでしょう。水道の凍結などに注意が必要です。

●強烈寒波の影響長引く 交通障害に警戒

24日(月・振替休日)にかけて強烈寒気が強弱を繰り返しながら居座り、ピークは明日18日(火)~19日(水)と22日(土)~23日(日)の2回です。先日の「立春寒波」と同程度の強さで、影響の期間も同じくらいと見込まれています。

北海道の日本海側から山陰にかけて、20日(木)17時までの72時間降雪量が100センチを超える所もありそうです。断続的に雪が強まり、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が指向しやすい北陸の山沿いを中心に降雪量が多くなるでしょう。
明日18日(火)~19日(水)は風が強まり、ホワイトアウトが発生するおそれもあります。交通機関や物流への影響が出る可能性があるため、交通情報もこまめに確認するようにしましょう。

大阪など雪があまり降らない市街地でも、雪雲の流れ込む所があるでしょう。岐阜県や三重県では、平地も含めて大雪になる所がありそうです。時間に余裕を持った行動を心がけてください。

※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。

●3連休も寒波の影響を受ける 無理のない行動を

強烈な寒波は今回も日本列島に長く居座るため、24日(月・振替休日)の3連休にかけて影響が長引くでしょう。上空1500メートル付近でマイナス9℃以下の強い寒気が、西日本まで南下する見込みです。日本海側を中心に雪が降り続き、断続的に降り方が強まるでしょう。山沿いを中心に積雪がさらに増えるため、なだれや屋根からの落雪に注意が必要です。
交通への影響も長引くため、3連休に旅行や冬のレジャーなどを予定されている方は、最新の気象情報や交通情報を確認して、無理のない行動をお願いします。

晴れる太平洋側でも、最高気温は10℃に届かない所がほとんどです。冷たい風が強めに吹いて、体感温度がさらに下がるでしょう。2月も後半に入っていますが、万全な寒さ対策はまだ必要です。

●風雪・大雪・低温に伴うリスク

風雪や大雪、低温によって以下のようなリスクがあります。

①停電(倒木や雪の重みで電線が切れることで発生する恐れがあります。)
停電に備えて、懐中電灯や防寒着、毛布などを準備しておくと良いでしょう。
また、電源を確保するため、モバイルバッテリーも用意しておくと安心です。

②水道凍結(最低気温がマイナス4℃以下になる時や真冬日が続いた時に凍結する可能性があります。)
事前に、水道管の中から水を抜いておきましょう。また、屋外でむき出しになっている水道管やメーターは、発泡スチロールなどの保温材を使って、専用テープでしっかりと巻き、保温しておいてください。

③商品の品薄(交通網マヒによる物流遅延により発生する可能性があります。)
事前に食料品は少し多めに買い、暖房用の燃料も少し多めに確保すると安心です。

●厳しい寒さはいつまで

3連休明けの25日(火)は日本海側でも日差しが戻り、厳しい寒さは和らぐでしょう。今回の寒波で積雪が新たに増える地域もあるため、屋根からの落雪やなだれに注意が必要です。

太平洋側では日ごとに気温が上がり、日差しの届く26日(水)は春を訪れを感じられるでしょう。ただ、朝晩と昼間の気温差が大きいため、服装選びにご注意ください。

情報提供元: tenki.jp日直予報士